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避けられないなら・・・

お忙しい中、通勤中、休日真っ最中の中、クリック&タップ誠にありがとうございます


そろそろストックがきつくなってきましたが、ガンバリマス。


拙い文章ではございますが、どうか楽しんでください。

「なあリューさんや?奴隷ってやっぱり必要なんかい?俺のイメージだとこう無理矢理働かされて、主人の言う事には逆らえなくて、鞭片手にオラオラー!って」


「はあ~。多分それは重い刑罰の犯罪者と、戦争犯罪者じゃな。ヌシの記憶の一部を持つ妾も忘れておったわ。」


リューは溜息をつきつつ俺の知識の中での常識とリュー達の常識が違う事を忘れていたらしい。

そもそも奴隷は違法に取り扱われずに、お互いに納得して契約書も交わすのだとリューが説明を始めた。


   ――――――――――


借金が払えなくなった、税金を払えなくなった等の金銭に困っている人は役所に奴隷申告をする。申告を審査、受理されると奴隷専門のギルドがあって紹介状を発行。

そこに奴隷登録をされた人が能力、適性を基に働き先を斡旋、契約をして就労させる。

給料は週もしくは月払いでギルド手数料と借金を天引きして払い終わると奴隷解放となるそうだ。


もちろん、一般人と変わりのない扱いを受けるし人権もある。通勤か住み込みどちらも選択できるが、一度斡旋されたら解放まで逃走はもちろん退職すらできない。

かといってダラダラやっていると給料を減らされて解放期間が延びるし中途退職は違約金が発生して借金が増える、逃走は手配書が発行され捕まった場合は犯罪奴隷としてより重い就労が待っている。


しかし犯罪奴隷や戦争奴隷は違っってくる。

戦争奴隷でも嫌々に駆り集められて参加した者は身代金、軽い罪などの犯罪奴隷は罰金にて最低賃金の強制労働が科せられて支払が完済すれば解放。

重い罪や軽犯罪の常習者、自らの意思で戦いに参加した者、戦争で隊長クラス以上の戦争奴隷は人権や自由は死亡するまで全くない。

戦争奴隷の仕分け方は個人への尋問などで決定。かなりの精度を持つ嘘発見器のような魔道具があり仕分けは簡単だと言う。


   ――――――――――


「そんな感じで奴隷制度が存在するのじゃ。まあ国によって違ってくるがほとんど同じ内容じゃ。アドラは違うようじゃがの。」


「奴隷と言う名前の職業みたいな感じで世間には普及している感じなのかな?」


リューは頷きながら言葉を続けた。


「もう一つの質問は人族の不当な扱いじゃろ?」


俺の先を読むとはさすがリュー。侮れない・・・・悪い事が出来なそうだ。


「これは簡単じゃ。ドナクレアでもあった事じゃが、アドラや他の国で戦争のせいで職を奪われた人族たちが仕事を求めてきていただけじゃ。もちろん貴重な納税者じゃ不当に扱うわけなかろう?」


なるほど、不当に扱えば職も無く税金も払う事が出来ずにホームレスになり果てるから就労させる方に利があると言う事か。


「リュー先生。御教授有難うございます。」


と俺が礼を言うと大きなお胸を張りながら「うむ!」と何か誇らしげに返事を返してきたのだった。

さて、そんなことでアドラ公国が謂れのない罪を着せて戦争を仕掛けようとすることが分かった。

古龍として生まれ変わったからには、一刻も早く終わらせなければならないと心に誓ったのだった。


しかしさすがは長命種が多いエルフのみならず魔族とくくられている人達の会話は違った。


「さすがに財政的にもきついものがあるかのう?」


「は!最短でも20年は必要になるかと思われます。」


「ほほう、早く決着がつきそうだな。」


王様と宰相様の会話を聞くと短期決戦と言う言葉が崩壊するような気がしたのであった。


謁見から翌日、俺は何か打開策がないかと考えて前日に作戦部長経由で、戦に使う武器を一通り見せてもらう事を頼んでいた。


正直戦争や人殺しはやりたくない。しかし俺は地球で大きな被害を発生させてしまったし、逆鱗モードのみならず、自ら人殺しを率先して行ってきた。


自分の中で徐々に後悔と謝罪の念が強くなっていることは確かに感じているのだった。

反省の念を込めて今度こそはと思っていたが、地球の各国の話し合いによる平和的な解決は望めないし世界や文化が違って勝手が効かないしな。


何しろ話し合いによる解決は皆無で大勢の犠牲による支配、略奪か無抵抗での略奪のいたたまれない結果しかない。


「むう、やりたくないけどやるしかない。仲良くいきたいけどそれもできない。ジレンマって言ったっけ?」


「無理ですよミノルさん、平和的な解決が出来ればとうの昔に決着がついてます。僕の時代でも何を言っても聞かず、勇者の力を揮っていても効果がなかったんですから。」


俺の独り言が聞こえたらしい。同行している矢野氏は苦い顔をしながら答えたのだった。

なるほど。とにかく何かできる事を少しでも進めていくしかないなと思った。


近衛の兵に案内をされて兵士の修練場へたどり着き、そこには作戦部長を始め屈強な兵士たちが100人ほど整列していた。

エルフと言うからにはもっと華奢なイメージを想像していたが、なかなかどうしてサングラスをしてショットガン持たせれば似合う人や、孤高のグ○ーンベレー出身者を彷彿とさせるような方々ばっかりだった。


「これが兵士の使う武具と道具です。」


そう言って兵士たちは各々の装備を外して前に並べていく剣、槍、斧、弓、色々あるな。

そして青銅、鉄、鋼、木とそれぞれの材質で製造されていた。


「鉄って貴重なんですか?」


俺は兵士に聞いてみた。


「は!鍛冶師に聞くと特別な窯が必要とされていて製造が難しいのだと言っておりました!」


でかい声だな。びっくりしたよ!俺は「有難う」と言って修練場と後にする「練習は見ないのか?」と聞かれたので「後日見せてもらう」と言って移動する。


「すげえ!古龍様に声掛けてもらったぞ!」


「握手までしてもらったぞ!しばらく洗えねえよ!」


洗えよ。と心の中で思いつつ今度は城壁へ移動。

初めてみたよバリスタって写真で見たことしかないけどゴツイなしかも複雑だな。弓もでかいな。


「これはどんな時や場合に使うんですか?」


「はい、通常の歩兵などにも使用しますが、ほとんどはワイバーンと天使族対策です。」


「え?ワイバーンって竜でしょ?俺の眷属じゃないの?」


「いえ、獣と同じ位置にある竜は飼い慣らすことにより、人族だろうと騎竜として使用できるんです。」


知らなかったの?何で?と言うような顔をしながら作戦部長は俺に答えてくれた。

まだリューから教わってないよ。と思いながらふと見ると槍のようなものがたくさんあった。


「これはバリスタ用の矢ですか?」


「バリスタにも使用はしますが、投石と同じ投槍ですね。」


「んー。んー?ん~・・・」


考え込んだ俺を作戦部長は心配そうに見ていたが、矢野氏が質問してきた。


「何かいい考えでも浮かんだのかな?」


「ん、何か引っかかるんだけど形にならなくて、判断材料が少ないかな?」


矢野氏の質問に答えながら次は魔法部隊の修練場に向かった。

そこでは弓兵と魔法師が半分ずつ使って的に向かって魔法や矢を放って練習をしていた。

「ちょっといいかな?」と魔法師と弓兵を1人づつ呼んでもらった。


「少し聞きたいんだが、各々の射程距離って最大はあの的までなのかな?」


「狙いをつけるなら100mが最大です。戦などの連射となると半分に落ちます。」


「魔法も大体同じくらいですが、矢も魔法も〈強化〉すれば200mまで行けます。」


俺は2人に礼を述べ握手をして修練場を後にした。声掛けてもらった!握手した!と歩兵たちと同じ行動をする兵士を尻目に本日の視察を終了した。


「何か収穫はあったみたいじゃの。計画は決まったかの?」


「ん~?何か企んでるの~?」


「企むって、悪いことしてるみたいに聞こえるな。でもきっかけは掴んだよ。あとは検証してみるしかないな。」


夕食を食べながらリューやアーデルハイト嬢にそう答えたのだった。





翌日より数日間、矢野氏とミノルは使っていない修練場を貸し切ってもらい何かの練習をしていた。

通りかかった兵士たちはミノルが空に向かって何度も投げたり、魔法で射出してみたりと不思議な光景を見かける事となった。


しかし的に向かっての投擲などではなく何故空に向かって投げているのかは理解できなかったが一つだけ知る事が出来たのが、鉄や木などで作られた槍ではなく氷の槍だったり、土で作られた槍で投擲や射出をしていたのだ。


兵士が不思議に思い2人に理由を尋ねてみると「もう少しで結果が出るから待って欲しい」とその一言だけで再び槍を空へと放るのだった。





「・・・まさかこんなこと思いつくとはね。考えてなかったよ。」


「それでも成功するかしないかは、もう少しやってみないと採用されないね!っと。」


俺は矢野氏の言葉に返事をしながら、検証を繰り返すのだった。


「僕も試してみるか。・・・・ミノルさん、明日は暇かな?ちょっと付き合って欲しい所があるんだ。」


「ん?いいよ?別に明日も検証するだけだし。矢野氏が行きたい所くらい付き合うよ。」


矢野氏が何処に行きたいのかは分からないが、俺の実験に付き合ってくれているのだから、それくらい別に問題じゃないと俺は思った。


「ありがとう。それにまた僕の事はヤーノで呼んでいいよ。」


「え?いいの?前は俺も呼んでたけど、まさか気を許した人じゃないとだねだって知った時は謝ったっけ。それからは矢野氏で言ってたけど。じゃあ俺の事もミノルって呼んでね?」


「うん。もう仲間だしね、かまわないよ。ヤーノって言うのはフィーグルでは矢野や英二より発音しやすいんだって。だから僕の魂の名前ってことにしてたんだ。」


「なんだそれー」などとヤーノと笑いながら話をしたのだった。


翌日、ヤーノと俺、リューとアーデルハイト嬢は今にも倒壊しそうな教会にいた。

発端は昨日のヤーノとの会話でリューに出掛ける事を話すと自分も付き合うと言い出した。


「わたしも~もちろん同行するわよ~ヤーノ君と~多分目的は同じ~。」


窓ガラスは割れ放題、入り口と思わしき扉は外れて地面へ倒れていた。

敷地内に入ると手入れはされておらず、雑草が生え放題で教会はさほど大きくなく二階建ての一軒家ほどの大きさしかない。


俺達はそこに立ち入って教会の中へと入る。

椅子などは足が外れて傾いていたり、祭壇の天井近くにあるステンドグラスも崩れていて、どんな絵が作られていたのか判別すらできないような状態だった。


「なあ、ヤーノ?ここは何で何をするつもりなのかな?」


と俺が尋ねると


「僕はここで勇者としての力を取り戻す。」


ヤーノは力強く俺の質問に答えるのだった。



最後までお読みいただきありがとうございました。


ブックマーク、評価をいただき誠に有難うございます。

皆様の応援が嬉しくこれからも頑張っていきたいと思っております。


次回も楽しみにしていただければ幸いです。

17時投稿です宜しくお願いします。

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