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強さの秘密

お忙しい中、通勤中、休日真っ最中の中、クリック&タップ誠にありがとうございます


拙い文章ではございますが、どうか楽しんでください。

祭壇で固まっている男女は目を見開きながらこちらを見ていた。

そして俺達は見つかったことによるきまりの悪そうな顔をしていた。


「それじゃあ、私はこれで・・・。」


と俺は言いながら出口へと足早に向かい、それにつられて3人も付いて行った。


「わああああああああ!」


「きゃああああああああ!」


出口へ向かおうと3歩ほど歩き始めた時に祭壇の2人は驚きと悲鳴をあげていた。


「やっぱりそうなるよね!」


悲鳴の声とほぼ同時に俺達4人は走り出した。走る先に5mはあろうかと言う大きな両開きの扉があり「あそこだ!」と矢野氏が叫び先に走ってきた勢いそのままに扉を押し開けた。

やはり扉は大きく勢いをつけても人1人が通れるくらいしか開かなかったが十分な開きだったので、走ったまま通る事が出来た。

そして表に出るとそこにはものすごく大きな城があり、高さはかなり高い。

夜なのであまりわからないがシルエットだけ見るとスペインのあの有名な聖堂を彷彿とさせる大きさと高さがあった。


5分くらいは走っただろう。後方から警笛の音がするが、俺達は止まることなく走り続けた。

「こっちです」と矢野氏の声にそのまま進むと再び大きな門が見えてきたが、先程の警笛のせいか既に20人、いや気配を読むと26人だ。それぞれに鎧を着こみ剣と槍を持った兵士だった。


「なあ!龍化して飛んでいけばよかったんじゃないか?」


と俺の質問に「むりね~」とアーデルハイト嬢が答えた。

兵士と俺達の距離が20mほど詰まったところで俺達は立ち止まり、リューとアーデルハイト嬢は魔法と魔導の展開準備に入った。


俺と矢野氏は武器を構える矢野氏はホテルの戦闘を基にリューから錬成の魔導を使って炭素鋼から短槍を作ってもらっていた。

そして俺は体の小ささからくる利点と矢野氏の短槍をヒントに籠手を選択。そして手に得意となった空気球で覆った。


「どうして龍化が無理なんだ?」


「城の中と~都市の中は~3柱の女神と7柱の~眷属神の力が特に集中して~龍化は無理~リューちゃん達の~姿がやっとなの~」


俺は思わず「マジか」とリューを見ると首を縦に頷いた。


「じゃあ俺って弱くなったのか!」


「いや、妾とミノルの持つ”司”を冠する龍は勇者にも負けんが、それ以外の龍は弱い。詳しい事は後じゃ!」


そう言ってリューは絶零槍の魔導を展開し襲い掛かってきた兵士に射出、当たった兵士は一瞬にして動きが止まり、地面に倒れるとガラスが割れたような音と共に粉々に砕けた。

アーデルハイト嬢は杖を空間収納から出して頭上に掲げると「聖盾!」と叫ぶとリューとアーデルハイト嬢を半透明の白い膜が覆った。


矢野氏は前回は銃弾だったが矢を打ち落としながら、荷物つを抱えているのに敵を何人も屠っていく。練習や今回の矢野氏の動きは無駄がなくまるで舞を舞っているような動きで何かを惹きつける感じを受ける。


対する俺はまだまだ体捌きにもムラがあり時折攻撃を受けてしまうが身体強化と硬化を展開しているので、怪我はなし。そうしながらも相手の懐に飛び込むと腹部を殴るが、拳が当たる先に指向性を持たせた400MPaの圧縮空気を対象に一瞬で解放して衝撃が相手の腹部に当たり腹部に穴が開いてしまう。


これで26人の兵士は2分と立たず全滅してしまった。

俺達は大きな門の横にある通用門に移動を開始すると後ろから祭壇の男が数名の兵士を連れて追いついてきていた。

通用門の扉を開けようとしたその時、扉に槍が刺さるが俺達4人には当たったようなことはなかったが抗議するべく後ろを振り向き俺は言った。


「危ないだろうが!怪我したらどうするんだ!」


「当てるつもりだバカ野郎!」


「なんだと!このちっさいくせに!」


「な!ちっさくないわ!お前こそちっさいだろうが!」


「俺は子供だ!」


「・・・・・・・・・くっ!」


児戯にも等しい会話をしている最中にリュー達3人は、扉を開けて逃走準備が完了したところで、俺に「早く来い」と催促が来たので踵を返し逃走を再開した。


「あばよ!」


と言って通用門を出ると土魔法で通用門の個所を埋めて逃げた。

しかし数分後、アーデルハイト嬢のペースが遅くなって来ており俺達は人気が少ない路地へ隠れて身体を休める。

矢野氏とアーデルハイト嬢は息は荒く汗が大量に噴き出ていた。

無理もないだろう召喚の間と言うところからほぼ全力疾走と戦闘もこなしてくれば普通はそうなるなと思った。

俺とリューは少し体を動かした程度のレベルなので何ともないが、まだ女神たちの力が及場ない外壁までまだ遠かった。


「浮遊の魔法で外壁まで行けないのか?」


「むりじゃ。”神々の刻印”が施された護符がこの都市内では必要になる。」


「じゃあじゃあ、空気の噴出を利用する手は?」


「あほう!街中でそんなもの使用できる訳がないじゃろ!通行人に迷惑が・・・・・・そうか!」


リューは気付いてくれた。いや、思い出してくれたと言っていいかもしれない。

地球にいた時にテレビで手からジェットを吹き出して飛ぶ映画を見てリューは鼻で笑っていたが、俺の鍛錬の時に試してみたいと一緒に考えて編み出していた。


多分魔導式に新しい概念を組み込もうと、興味が出たんだろうと思う。

実は俺の先程の門の戦いで使った魔導がその概念の応用だったりした。

イメージはジェットエンジンを魔導の概念で大量吸気、圧縮排気を展開するだけなのだ。

ただ、翼などの揚力がないので飛ぶために恐ろしいほどの空気と展開魔力の消費を要する。

そしてもう一つ。とてつもなくうるさく周囲の建物が木造であれば吹き飛んでしまうと言うデメリットがある。


しかし、ここは敵地の町の中。周辺住民には申し訳ないが、俺達はかまわないし、今は命もかかっている。

「よしやろう!」と矢野氏とアーデルハイト嬢を御姫様抱っこの準備をする。

肩甲骨のあたりに並列で2個展開をして、へその所で1つ展開。


起動させると耳をつんざくような騒音が発生して住民がなんだなんだと外に出てくるが、ものすごい風が発生して思わず中に避難すると言う光景が見受けられた。

リューはアーデルハイト嬢を俺は矢野氏を抱き上げ、お互いに頷きあうと、さらに出力をあげて空中へ浮きそのまま外壁方向へと飛んだのだった。


後ろに見る発信した地点は大きな土煙と家屋が何軒か吹き飛んでいるようだったが、さすがリューが作った魔導式で何の不安定も無く飛行も出来て、あっという間に外壁を突破してそのまま20㎞ほど飛んだところで着地して見事脱出に成功したのだった。


矢野氏とアーデルハイト嬢も大喜びで騒音で声は聞こえなかったが、口の動きから「最高」と予想が出来たし、着地してからは笑いながら「気持ちよかった」と笑顔で俺たちに言うのであった。


「さて、フィーグルに来たのはよいのじゃが、何処に行こうかの?」


リューがそう言って3人を見回しながら尋ねる。


「ヘティスハーク王国に行きたいがどうでしょうか?」


「ヘティスハーク?・・・・そうか、メーフェに逢いに行くのじゃな?」


矢野氏が、行き先を要求するとリューは納得したように尋ねる、そして矢野氏が頷き返した。


「あ~あそこには”忘れ神”の神殿が~あるのよね~?メーフェには~私も用があるの~。」


俺は初めて聞く名前に「ヘティスハーク?」「メーフェ?」と首を傾げていると


「ミノルにはヘティスハークに着いてから説明をするの。じゃがその前に」


と言った後にアドラ神聖公国の方向を見ながら邪悪そうな笑みを浮かべる。


「ミノルよ。先ほどの答えを教えてやろう。」


そう言いながら足を踏ん張り腰を低くしながら、身体構成と顕現を展開しメキメキと音を立てて龍化が進む。爪は鋭くなり、歯は牙が延びていき、龍角同士が互いに打ち付けあってキンキンと音を立てている。やがて火・水・風・土・光・闇・無の色を模した帯が空からまっすぐにリューに落ちる。


光の帯は虹色に輝きリューを古龍へと変化させていく。

そして虹色の光が、ガラスが割れたように音を立てながら崩れた後にリューの古龍の姿が現れた。


体長は俺よりでかいだろう70m以上はありそうだ。全身は金色で月明りの薄明かりの反射でも煌いていた。

腕、足、背には稲妻を模したような模様が虹色に反射しており、被膜を張る羽は金色被膜は純白と言っていいほど白一色。大きさは俺と同じく1枚が体長の半分くらいで1対と半分くらいの大きさの羽が1対で合計4枚の羽が広がる。

後頭部から尾の先にかけて真紅の鬣があり尻尾の先には真っ黒な棘が2本あった。


「どうじゃミノル?これが妾の本当の姿じゃ。」


「なんていうか・・・綺麗だ。」


「ハハハハ!照れるではないか。じゃがミノルから言われると嬉しいの。」


俺は見とれていた。物語では結構恐ろしいイメージがあったのだが、本物は孫れも無く「綺麗だ」と感じたのだった。


「それでは、先程の答え合わせと行こうかの。」


そう言って羽を広げて空に飛んでいく。羽の一煽ぎの風がものすごく吹き飛ばされそうになったが身体強化で踏ん張った。

リューは20mの高さでホバリングを始め、口をパクリと開けて喉奥が光り始めた次の瞬間白と赤の光の帯、そして稲妻のブレスが絡まりながら螺旋状にアドラ神聖公国へと飛んでいった。


だが、アドラ神聖公国に着弾しようかと言う時に正面に光輝く人型が横並びに3つ現れた。

そして人型はブレスに向かい右手を差し出す。

ブレスは人型に当たるが、吹き飛ばずにブレスを止めていた。


ブレスが止むと人型も消えて、何事もなかったかのように薄暗い月明かりのみの夜となった。

俺は呆気に取られていた。

俺が感じたのは俺のブレスより数十倍強力なブレスだった。

それなのに止められた。なぜだ?あの人型は何だ?どんな力を持っているんだ?

そんな疑問が頭の中で渦巻いていた。


「どうじゃ?あれがアドラ神聖公国に伝わる”神の庇護”じゃ」


「神の庇護?」


「そうじゃ。あの場所には3女神と7眷族神が守っておる。そしてそれがアドラの力の源で神の力は信仰心なのじゃ。

2つの”司”を持つ妾の全力でさえ守り切り、なおかつ反撃に転ずることも可能なのじゃ。

更にあの地には龍の血脈が集中していての。多分”司”を冠する古龍がすべて集結でもしない限りあの守りは破れんのじゃ。」


「龍の血脈とは?」


「古龍や龍種族以外は、ミノルの世界と同じ地脈と呼ばれる地を走る力じゃ。そしてもう一つ妾達が力を存分に震えぬ理由が”盟約”なのじゃよ。」


「盟約?」


「まあ、それはヘティスハークに向かいながら説明していくかの。それよりミノルよ。妾は今回の転移と全力を出したことで疲れてしもうた。ヘティスハークまではミノルの背に乗せてたも。」


そう言ってリューはその場に座り込んでしまい、一息つきながら「はよう」と催促をするのだった。





最後までお読みいただきありがとうございました。


ブックマーク、評価をいただき誠に有難うございます。

皆様の応援が嬉しくこれからも頑張っていきたいと思っております。


次回も楽しみにしていただければ幸いです。

翌7時投稿です宜しくお願いします。

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