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一人ぼっちの戦争⑤

お待たせしました。

 リュセフィーヌの指示によって、騎士団が管轄していた各部署と全ての管轄が戦士団への引継ぎは遅々として進まなかった。


 騎士団とて一枚岩ではない。

 戦士団から騎士団へと昇格した者がいれば、初めから騎士団に所属していた者もいる。

 ここで問題となった者達といえば、当然の後者であった。


 「我こそは選ばれた者である」


 「貴様等(戦士団)如きに騎士の仕事など勤まるものか!」


 上級職か中級職といった貴族筋の分家や陪臣家出身で無駄に高いプライドが邪魔をしていた。


 引継ぎに必要な書類や官舎の明け渡しを渋る。

 酷い場合には軍本部より預かっている予算を引き渡さない。


 様々な妨害工作で己のプライドや利権を保持しようとしたが、そういったものを極端に嫌い、本来の騎士たる矜持を持つ同列の武官、下級武官から離反されて孤立無援になって行った。


 後日、文書で通達が来ると、最後には白旗を揚げる事となり、過日に於いて親類縁者に至るまで世間からの信用失墜、没落にまで至るケースも多数発生するのであった。

 

 汚職や私的流用に対して特に厳しく、分母に対して一〇〇〇分の一にも満たない為、極々少数ではあったがが、使い込みによる横領や重要書類の紛失といった文書等毀棄罪といった様々な罪状が明るみになっていた。


 当然の事で、芋蔓式に犯罪騎士と文官との癒着が発見され、行政事務局も少なくなった人数で対処に遅れが生じる事態となってしまう。


 こうしてドナクレア島内における騎士団更迭は多少の遅れはあったが無事に済み、リュセフィーヌ、レダ、エレーナを始めとした近衛騎士団一八〇〇名、騎士団六六〇〇名、合計七四〇〇名の一団がミレニウス台地に存在するミノルが創り上げた時空の入り口に整列していた。


 更迭から待機、出兵までの一八日の間には近衛、中央騎士団が何をしたかが知れ渡り地方騎士の面々から侮蔑と完全無視を食らっていた。

 そういった騎士達の間に不協和音が生じる中、リュセフィーヌの演説が始まった。


 「まずは妾が長い間ドナクレア島を留守にしている間の奮闘、解放後には防衛を担ってくれた事、このリュセフィーヌ・ドナクレアは感謝の意に堪えない!」


 彼女(リュセフィーヌ)の演説は続く、第一騎士団長による文書の偽造、そしてミノル・カツラへの隔意等があった事、それらがきっかけとなり"狂化"したと思われるミノルの元に向かい、瘴気の昇華を試みる事が伝えられる。


 「勿論そこには、ここにいる大罪人ロードレックとその首謀者も同行させる事となる!勿論最前列にだ!!」


 壇上前に数十名が鎖で縛られた姿で跪かせられていた。


 今回の行軍までの間にドナクレア島内では、シアン主導によりドナクレア家諜報部(暗部)と双子龍の直属部下百数十名によって不穏分子の洗い出しが進み、捕縛されていた。

 意外にも上級から下級の武官や文官の家族、親類にとっては当該者の行動自体が青天の霹靂であったが為に、恥ずべき行為、死を持っての償いとして、親子であろうが、伴侶、恋人だろうが最早他人であると、薦んで当該者を差し出し、一族縁者全てが降格や辞退、辞職を願い出るほか、引責を以って殉死未遂まで起こる顛末となっていた。


 「そして、ここまでの混乱を引き起こしてしまった妾が最も罪を償わなくてはならない…皆の者、誠に申し訳ない!すまぬ!」


 深く頭を下げるリュセフィーヌに全ての近衛や騎士、警備に当たっていた戦士団までもが跪くのであった。


 ◇◆◇◆


 「これが《龍語魔法:天地創造》の世界…」


 飛行して三時間――リュセフィーヌを先頭にミノルの創った世界へと飛び込んだ騎士達は、どこまでも続く広さとどこまでも続く深さに簡単の言葉しか出ない。


 「ほら!ちゃんと飛べ!変な真似は起こすなよ」


 「ひい!」


 軽めのブレスを浴びせられながらロードレックとその首謀者は強制的に龍形態へと変化させられ、戦士達によって囲まれた状態で彼女(リュセフィーヌ)の後ろを飛行していた。


 「それにしても…皆さんまで付いて来て大丈夫なんですか?」


 「おお、心配無用!ミノル殿に一目お会いしたかったのが正直な理由ですな」


 「それに、ミノル殿がどれだけの強さを持っているのかを分析する為ですしね」


 古龍となって飛行するアーデルハイドの横を飛ぶゴラウシスとシアンが答える。


 そしてその後ろには一緒に説得するという理由で同行した双子龍も飛行しており、アリステリアの背中にはフェンリル形態のセレスティアも同じ理由で同行しているのであった。


 「見つけました。当該者と思われる古龍が浮島で羽を休めています」


 斥候役として捜索に当たっていたディーフェリアの直属が報告を上げる。

 そこから一時間斥候役の案内により、浮島の一つから大きな波動を感じると、騎士やリュセフィーヌ達に緊張が走るのであった。


 ◆◇


 浮島で眠るミノルはまどろみの中、不意に頭を擡げると無数の浮島が漂う中のある一点を見つめ、目を細める。


 「来たか…」


 一言呟くとその身を起こし巨大な羽を広げて一扇ぎすると、その上空へと飛び立つのであった。


 「死の蝶よ」


 その一言で龍語魔導が行使されると、彼の周囲には前回とは比べ物にならない程の数十万匹にも及ぶ七色に光る蝶が優雅に舞っているのだった。


 ◇◆


 「なんだあれは…」


 距離にして十数km先には七色に光る靄のようなものがあり、その中心には黒き龍がその場に留まっている姿が見えた。


 「ミノル!」


 リュセフィーヌはあの黒き龍がミノルであると確信すると、速度を上げようとする。


 「いけませんぞリュセフィーヌ様。単独での先行は最も愚とされる行動ですぞ?」


 素早く前に飛んで諌めるゴラウシスは、大の字になってその場に留まる。

 逸る気持ちを抑えて大きく深呼吸をして周囲を見ると、アーデルハイド達と目が合い一つだけ頷く。

 後方に指示を出し、ゆっくりと黒き龍の元へと行軍するのであった。


 「何じゃこれは…妾はこんな魔道を知らぬぞ……」


 近付いて解った事は七色の靄が蝶である事と、それが数えるのが嫌になる位のおびただしい数が空中を優雅に舞い、その1匹1匹が十分な殺傷能力を秘めている事だけだった。

 龍語魔導に類似した魔導生命体を作る事はできるが、これほどの殺傷能力と数を持たせる事は、龍語に含まれる構築式の殆どを弄らなければならない。


 魔法の全てを司る"魔の司"を持つリュセフィーヌだからこそ解析出来るのであって、殆どの者達ではオリジナル魔法を展開しているとしか理解できないだろう。


 ゴラウシスやシアンといった者達はその姿に、以前の姿を知るアーデルハイド達は変わってしまった彼の姿に言葉を失っていた。


 誰一人戻ることの無かった前回の戦い(騎士団の愚行)に於いて情報も無い時点で、ミノルの持つ"理の司"で既存の術式を魔改造をされた事には知る由も無かった。


 「何をしに来た…」


 「…え?」


 (ミノル)の言葉に我に返ったリュセフィーヌは間抜けた返事を返してしまう。


 「今更何をしに来たと言っている!!」


 怒声と共に漆黒のオーラが体を覆うと、そのまま言葉を続ける。


 「許しでも請いに着たのか?残念だったな…」


 「それでも…それでも言わせて貰うのじゃ!」


 「黙れ!」


 その言葉を引き金に蝶がリュセフィーヌと騎士団へと一斉に襲い掛かってゆく。

 思わず目を瞑ってしまったが、彼女(リュセフィーヌ)含めアーデルハイド達には被害は無く、不思議に思ったが、後方から爆発音が連続して発生し、後ろを振り向くのであった。


 「うわ!うわ!なんだ!?なんだこ――」


 近衛や騎士団には数百匹の蝶が纏わり付くと、その身を爆発させると次々に連鎖爆発を起こし、騎士達は黒煙の尾を引きながら落下して行くのであった。

 次の瞬間、目の前が暗くなり首筋に激痛が走る。


 「――ッ!ぐうっ!」


 隙を突いて回り込み、彼女(リュセフィーヌ)の首に噛み付くと巨大な羽を羽ばたかせて近くの浮島へと叩きつける。

 マウントを取ったミノルは噛み千切ると、周囲に全属性の魔力弾を幾つも発生させて彼女(リュセフィーヌ)へ向けて発射していた。


 「大将が先頭に立つからこうなる!大人しく後方にいれば良いものを!!騎士達に任せその首級を確認するか、無力化させて貴様の前に跪かせるのがセオリーだろうが!!!」


 ミノル自身も被弾するが、それ以上に被弾するリュセフィーヌは既に気を失っていた。


 「まだだ!まだ収まらん!!」


 「あぐ!!ああ!あ゜あ゜あ゜あ゜あ゜あ゜あ゜あ゜!!!!!!」


 ミノルは彼女(リュセフィーヌ)の左羽を掴んで力任せに引き千切ると、その激痛によって意識が覚醒し、悲鳴をあげていた。


 「ミノルちゃん!もうやめて!」


 双子龍はそれぞれ左右の腕を掴み、アーデルハイドがスリーパーホールドで動きを抑える。

 長い首で技が決まらずミノルはその腕に噛み付くのであった。


 「ミノルちゃんの怒りは痛いほど分かる!辛かったよね?悲しかったよね?でももう良いの!私達が付いてるから!腕は噛み千切っても構わない!その代わりに元のミノルちゃんに戻って!お願い!」


 「ぐ!ぐぐ!ぐううううう!」


 アーデルハイドの説得の中、噛み付く力が強くなり肉の千切れていく音と骨が砕けてゆく音が聞こえる中、瀕死となったリュセフィーヌをゴラウシスとシアンが引きずり出して、ミノルの元を離れる。

 入れ替わりにレダとエレーナが(ミノル)の前に立つと、跪き頭を垂れていた。

 

 「どうか、どうかお許しください!お怒りをお静めください!代償としてこの身を捧げます!どうか!どうかお願いいたします!」


 「ガアアアアアアアアアア!」


 アーデルハイドの腕から口を離して叫びながら二本の尾を二人に何度も突き刺して行く。

 

 「駄目ですミノル様!それ以上は戻れなくなってしまう!」


 「お願いですミノル様!私達がいつも傍に居りますから!」


 溢れる狂気と怒気を鎮めようと言葉に《魔導:浄化》をのせて双子龍は訴える。


 「ガアア・ア…ア…ア……ア………」


 耳元でクルルルと穏やに喉を鳴らす三人に呼応するかのようにミノルが静かになって行き、レダとエレーナへの攻撃が止まっていた。

 ゆっくりと倒れる二人は湿った音を立てて血溜まりの中に沈むが、胸が動いているので死んではいないようである。


 しがみついていた腕に抵抗の力がなくなった事に気が付くとそっと離れる。

 

 それを見たアーデルハイドも首から腕をゆっくりと離して行く。

 腕の痛みに気が付くと、我ながら無茶をしたもんだと《魔導:治癒》を傷口に行使したその時―――


 轟音と共に百本はあろう光の槍がミノルを貫いていたのであった。



 ◆◇



 視界を覆い尽す蝶に恐怖を覚えながらも、《龍語魔導:遮断結界》を行使する第一騎士団団長ロードレック・カシウスは生き残る事に必死になっていた。


 「ロ、ロードレック殿!我らも!我らも助けてくだされ!」


 「ええいやかましい!大体貴様らが失敗なぞしなければこんな事にはならなかったのだ!」


 結界にしがみつく上級文官(馬鹿の同犯者)に毒づく。

 周囲を見渡すと次々と蝶に翻弄されて墜ちてゆく騎士達を見て、己の死を予感するロードレックがついに発狂しまう。

 

 「ひゃあああああ!」


 再びの穴という穴から水分を撒き散らし、蝶によって混乱していた監視役の戦士団の隙をついて後ろへと飛び去る。


 「お!おい!貴様待て!!あっ!」


 ロードレックに気を取られた戦士団の脇を次々と後に続いて逃亡して行くのであった。


 「俺達は怒らせてはいけない者を怒らせてしまったんだ!」


 「いやだあああ!しにたくないい!」


 騎士団は次々と起こる爆発によって仲間や親友のしに行く姿を見てパニックになっていた。

 それは団長という命令系統の無い第一騎士団から始まって、伝染していった結果であった。

 かろうじて近衛騎士団には団長がいたので隊形は崩さずにいたが、先程のリュセフィーヌという旗頭がミノルによって屠られた為に徐々に周囲のパニックに犯されつつあった。


 「あひゃひゃひゃ!オマエラ!シにたくなかったら、ああのくくくクロイ龍をコロセばいいんだ!ころせー!コロセコロセコロセコロセコロセコロセ!殺せーーーー!」


 奇妙な踊りをしながら現れたロードレックの言葉に、パニックで思考が落ちている騎士団達には善悪の判断がつかずに"団長の命令"といった無駄に高い錬度が災いして"対古龍魔導"の展開を始めるのであった。


 「おい貴様等!何をするつもりだ!?……まさか!やめろおおおおおお!!!」


 ロードレックに追い付いて捕縛を試みようとした戦士団であったが、近衛と騎士団が何をしようとしているかに気付くと、《魔法:拡声》を行使して止めようとするのであった。


 「《対古龍魔導:光槍連戟》うてええええ!」


 「やめろおおおおおお!!!」 


 放たれた光の槍は寸分狂い無く狙った対象だけに突き刺さってゆく。

 

 「うわあああ!!ミノル殿おおお!!」


 命の危険はあった。


 それでも礼が言いたかった。


 たとえ自我を失っていたとしても。


 感謝を伝えたかった。


 自分達の心から敬愛する主人を救ってくれてありがとう。


 あなたのおかげでドナクレア島が救われたんだ。


 たとえあなたに殺されても。


 恨む事は無く感謝だけなんだ。


 周囲に舞っていた蝶が全て消え去っていた。

 戦士団の視線の先には、貫かれていない場所が無い位に貫かれて、力なくかろうじて立ち尽くすミノルの姿が映っているだけであった。


 戦士団達は悲痛な叫びを上げながら動かぬミノルに向かって飛ぶのであった。



 ◇◆◇◆



 「え?ミノルちゃん?」


 光の槍に貫かれたミノルは槍がつっかえ棒になって立った状態になっていたが、その目には光が無く、身動き一つしていない。

 貫かれた頭部からは槍を伝って血が滴り落ちていた。


 呆然となった三人の後ろから悲痛な叫びが聞こえてくる。


 やがて光の槍が霧散すると、支えを失ったミノルの体が大きな音を立てて地面へと倒れたのであった。


 「いやああああ!やだあああああ!!」


 アーデルハイドはうつぶせに倒れるミノルに縋り付くと、悲鳴に近い泣き声を挙げる。


 「「「「「ミノル殿!」」」」」


 「何があったのですか?」


 ミノルの亡骸を見て嗚咽する戦士団に、一際低いトーンで尋ねるディーフェリアに近衛と騎士団が、事の顛末を話すと、アリステリアが再び隊列を組もうと動き始める騎士達に向かって殺気を漲らせる。


 「外道めが…」


 ――キインン……――


 アリステリアの殺気の篭った呟きと同時に金属をぶつけ合ったような高い音が響く。

 その音は徐々に数を増やして金属を掻きまわす様な無数の音が鳴り響く。

 元を辿ってみると、ミノルの背中にある金色の棘が生き物の様に前後左右に動き回っており、それがぶつかり合って音を立てていた。


 背中の棘はやがて規則的に波を打ち、しゃらしゃらと幻想的な音を立て始める。

 やがてミノルの体全体が黄金色に覆われると、真上へと浮き上げって行く。

 

 「く、くははは、あはは、あははははははははああああ!」 


 音が止むと同時に黄金色に光っていたミノルは羽をばさりと羽ばたかせると、光を撒き散らしながら高らかに笑っているのであった。


 「さて、痛かったぞ?」


 近衛と騎士団を睨むミノルは、先程の傷が嘘のように全く無い状態で牙を剥く。


 「これが騎士か!これが近衛か!畜生にも劣る単細胞生物が!」


 ミノルを見る近衛や騎士達には既に戦意は無く、ただ先頭に立つロードレックだけが、げたげたと笑い、不思議な踊りをしているだけであった。


 「お返しだ…《龍語魔導:光帯乱舞(レーザーラッシュ)


 それは蹂躙としかいえなかった。


 無数の魔力弾が打ち込まれた後に残った数本の光の糸。

 等間隔に光の玉がついていて、そこから四方八方にビームが放たれる。

 そして再び無数の魔力弾、光の糸と繰り返されると、周囲には逃げ場も無く次々とレーザーに打ち抜かれてなすすべなくこの絵と騎士団が数を減らされてゆく。


 「だんちょ――」


 「たす――」


 断末魔もあげられずに貫かれ、死亡しても更に貫かれながら墜ちて行く騎士団を見るゴラウシスとシアンは戦慄を覚えるのであった。


 ミノルの魔法が終わると、そこには首謀者達だけが残っていた。


 「お前達は特に念入りに葬ってやる《龍語魔導:倒龍闇針(ニードルクラッシュ)》」

 「おおおまえなんかひゃひゃひゃひゃ―――かひゅ!」


 首謀者達一人一人の周囲に、数百本の黒い針が現れるとすぐさま全てが突き刺さってゆく。

 先程から訳の分からない言葉を発していたロードレックも数百の針に刺された瞬間、短く息を吸うのであった。


 「お前達は行動に出すべきではなかった。それを向けてはならなかった。ただ心の奥底、思考の奥底に沈めておけばこうはならなかった」 

 

 ロードレックたちは声を出す事ができなかった。

 首から下には黒い針が無数に刺さっていて時折、跳ねるように痙攣していた。


 「さて闇針に仕込んだ《魔導:電気麻痺》が切れる頃だな。何か言い残す言葉は?」


 最後とばかりに聞き耳を立てる仕草をとる。


 「た、助けてくれ」


 「許してくれえええ」


 「この暴虐龍めええええ!」


 仕草を解くと腕を組みながら話し出す。


 「助けもしないし許しもしない。"暴虐龍"でも"狂化"でもない勘違いするな。さて…お別れに乾杯だ」


 抑揚の無い言葉で返答し、乾杯というと側頭部の角を軽く弾く。


 ――チィン――


 グラスを合わせた透き通った音を立てた直後に《龍語魔導:闇の監獄(グラビティプリズン)》を発動させて、首謀者達の断末魔を聞くのであった。




最後までお読みくださりありがとうございました。


とりあえずドナクレアのヘイトの7割は回収しました。

残るは伏線の回収と残りのヘイト回収。

それが終わればいよいよ人族と勇者へのヘイト回収に入ります。


いや・・・回収ばっかしてると飽きるかな?


ちょっと考えて見ますね。


また次回も楽しみにしてくださいね!

ではでは!(・ω・)ノシシ

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