第六話 警察官、最後のあがき
「さあ、あと二人だ、そこの女の子、死ぬのは嫌だろ?」
「怖いよー」
「俺が守ってやるから手を上げてくれないか?」
「おじちゃんも怖いよー」
チッ、クソガキが。
「でも死にたくはないだろ?ここで手を上げてくれないと、そこの警察官は配下だから俺達は死んじゃうんだ、だからお願いだよ、手を上げてくれ」
「貴様!俺は配下などではない!」
「ほら、このおじさんすぐ怒って怖いだろ?手を上げてくれたらこのおじさんに怒られることはないぞ?」
「わかったよー」
手を上げてくれた。ここまでは予定通りだ。この2人なら押し切れると思っていた。だが、もう一人は・・・頑張るしかねぇよな
「あと一人だぜ!誰か手を上げてくれないか?」
「少しいいですの?」
「どうした?」
「あなたはなぜそんなに人を殺したがるの?」
「ゲーム上仕方ねぇだろうが」
「ワタクシにはあなたが配下としか思えないのだけれど」
こいつ、余計なことを!
「俺が配下?そんなわけないだろうが、お前らもサイコパス野郎とな会話聞いてただろ?敵対してただろうが」
「それも演技でなくて?」
お嬢様のくせになんでここに呼ばれているかはわからんが、うぜぇな。
「この状況で警察官を庇うってことはお前も配下ってことでいいのか?」
「違いますわ!ただ私はあなたがこんな状況で人をすぐ殺そうとするのはおかしいと思っただけよ!」
「それなら説明出来るぜ?俺は両親を殺したことがある犯罪者だからだ。お前らだって犯罪者なんだろ?」
「そう・・・ですわね」
「手を上げてくれたらさっき警察官を庇ったことは忘れてやる。だから手を上げてはくれないだろうか?」
「・・・わかりましたわ」
「これで多数決では俺らの方がいいということだ。銃を閉まってある箱を開けるから、さっき手を上げたやつ来てくれ」
「い、嫌だ!待ってくれ!」
「待つわけないだろ?」
俺達は箱の前に集まった。その時お嬢様が口を開いた。
「ワタクシに警察官を殺させて」
「は?何故だ?」
「ワタクシにはあなたを信じきることが出来ないの。だから・・・嫌かもしれないけど・・・」
「いいぜ、その代わり警察官を撃ったらすぐにタンスの中に銃を置けよ?」
「わかりましたわ」
その時、俺は少し油断してしまっていた。警察官は配下と言っておきながら、配下ではないと思っていたのだ。だが、警察官は自分が出てきた部屋に走り出していた。
そして、銃を取り出していた。
「ふはは、一人でも道連れにしてやる!それは貴様だ佐々木!」
評価ブクマレビュー感想、それから俺の他の小説もよろしくお願いします!(もうこのカッコ内のやつやめます)