第五話 警察官への憂さ晴らし
「じゃあこれで憂いは無いわね?多数決を取るわ!賛成の人は挙手して!」
俺は挙手した。挙手が多数派で8人いた。挙手しなかった者は吾輩とか言ってた狂ってる野郎と警察官だ。狂ってる野郎はどうでもいいとして、警察官もか・・・厄介になる予感がするぜ。
「俺はその意見には反対だな。ちょっとだけ話を聞いてくれないか?」
やっぱり動きやがったか、何か対策をしないとな。
「おい、もう多数決で決まっているんだ、これ以上なんだってんだ?」
「まあまあ、そう言わずに聞いてくれよ、さっきも言ったが俺は警察官だ。だから場数は踏んでいる。このゲームでは少なくとも何人かは人を殺さなければならないようだ。だが、そんなに簡単に銃を扱うことは出来ない。警察官である俺を除いてな」
「つまり何が言いたいわけ?」
「俺に銃を預けてくれないか?」
ほらこうなるだろ?だから警察官は嫌いなんだ。自分が正しいと思ってやがる。
「貴様が警察官だという証拠はねぇだろうが」
「警察手帳というものがあるんだ」
そう言って警察手帳を見せてくる。この紋所を見よってか?うぜぇにもほどがあんだろ。
「なるほど、その手帳をサイコパス野郎にもらったってことか。つまり貴様は配下とやらってことでいいんだな?」
「何を言っている、警察手帳を簡単に複製出来るはずがないだろう」
「んなもん殺人ゲームをして楽しんでるようなやつだぞ?金なんていくらでもあんだからそれくらい作れるだろ」
「貴様!」
おお、こわいこわい。警察官のくせに煽り耐性がないとはな。警察官だろうが配下だろうが関係ねぇ、俺にとってはどちらに死んでほしいことには変わりねぇからな。
「ボロが出てきたなぁ、そもそもなんで職業なんて自己紹介で言ったんだ?警察官って言って信頼を得るためだろ?」
「違うといっているだろ!」
「うるさいなぁ、おいみんな、こいつ処刑しないか?」
「なんだと・・・」
「処刑するのに賛成の人は挙手してくれよ!」
俺、ジジイ、JKが手を上げる、だがあと3人足りないなぁ。
「おいお前ら、もしこいつが本当のことを言っていたとしても、警察官なんて生かしておいていいのか?」
少し揺らいでいるようだな。
「なぁ、そこのオドオドしてるお前!」
「ぼ、僕ですか?」
「ああ、そうだお前だ、お前は殺されるのが嫌なんだよな?だったら早めに危うい人は殺しておいた方がいい、そうは思わないか?」
手を上げてくれた。やっぱりチョロイな。あと2人だな、それなら文句は言われねぇだろ。
評価ブクマレビュー感想、それから俺の小説もよろしくお願いします!(五回目で五を使うなんか考えたけど思いつかなかった)