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第四話 自分のペース

「さて、それでは話し合いましょうか?」


 ツンデレ女が口を開く。だが、それに答えるやつはいなかった。訪れる静寂、まあそれもそうだろう。こんなとこに連れてこられて、すぐに話せるくらい肝の座った奴はそこまでいないだろう。とはいえ配下とやらもいるし、全員犯罪者だってんならおかしいとも言える。とりあえずペース握る為にちょっと探りを入れさせてもらおう。


「てかさー、これ俺ら確実に負けじゃね?」

「なんでよ?」

「だって配下とやらは銃を持ってんだろ?そいつら全員が俺らを撃ってきたらその時点で終わりだろうが。ゲームとして成り立ってなくないか?」

「そんなことはないようじゃぞ?」


 ジジイが口を開く。


「配下が五人以下だったとしたら我々を全員殺すことは出来ないというわけじゃ」

「なるほどな、だったら配下とやらは五人以下ってことでいいのか?」

「それはまだわからんのじゃがな、ふぉっふぉっふぉっ」


 クソジジイめ、だが配下は五人以下って可能性が高そうだな。


「ちょっと待ちなさいよこうは考えられないかしら?例えば配下は自分の味方を知らない、だからむやみやたらに銃を撃つことも出来ない。もしくは配下にはあのサイコパス野郎の指示があって、その指示を守らなければならない。そう考えたら六人以上ということも有り得ると思うわ。配下も拉致ってきた人っていう可能性もあるわね」


 あーもう、何言ってんのか全然分かんねぇよ、とにかくあれだろ?とりあえず俺らを一斉射撃ってことはないってことでいいんだろ?じゃないと拉致ってきた時に殺すはずだもんな。


「あ、あの!」

「ふぉっふぉっふぉっどうしたのかな坂田蒼君」


 ジジイすげぇな、もう名前覚えたんか。それともこいつは操りやすそうだから特別に覚えてたってとこか?


「と、とりあえず銃を出した方がいいと思うんです。誰か一人が持つのが怖いのなら、誰でもすぐに取れるような場所に置いておくとか、じゃないと、僕、殺されるのが怖くて・・・」

「ワタクシもその意見には賛成ですわね、配下に対抗する策はあった方がいいと思いますわ」

「じゃあ多数決をとるわ!銃を取り出し、みんながすぐ取れるような場所に置いておくことに賛成な人は挙手して!」

「ちょっと待ちやがれ」


 ツンデレ女の言葉を遮る。


「まずはその場所を決めてからのほうがいいんじゃねぇか?」

「たしかにそれもそうね、それじゃあどこがいいと思うの?」

「そうだな、そこのタンスの中とかどうだ?怪しい動きをしたやつを取り押さえるための時間がほしいからな」

「みんなはそれでいいの?反論があれば言ってほしいわ」


 反論は無さそうだな。これで少しは俺のペースに持っていけた・・・のか?ツンデレ女が仕切ってる感じはイラつくな。

評価ブクマレビュー感想、それから俺の他の小説もよろしくお願いします!(三度目の正直ならず四度目の正直)

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