第三話 自己紹介
「では自己紹介を始めましょうか」
その一声でみんなは大広間の中央、銃を置いてある場所に集まり始める。俺も少し遅れて中央へ向かった。
銃は箱の中に入っていて、ロックが掛けられている。過半数の人数の人間の許可がないと開けられないようになっているようだ。まあ銃を獲得して乱射されたりしたらプレイヤーの敗北確定だしな。
「それでは私から自己紹介を始めるわね、私は佐野美子というわ、まあ別に覚えなくていいわどうでもいいし」
典型的なツンデレキャラとも言えるような女が初めに自己紹介をした。正直俺の嫌いなタイプだ。まあ、俺の好きなタイプなんて一種類しかいないけどよ。
「ワタクシは橘薫子と言いますわ、以後お見知りおきを」
お嬢様かよ、なんかウザそうだな。
「ぼ、僕は坂田蒼です」
おどおどしているな。俺の唯一大好きなタイプだ。操りやすいからな。
「吾輩は吉永直人である。よろしくである」
いや、こいつはまじでなんなんだ?とち狂ってんだろ絶対。
「あーしは花井美和子っていうんだ!よろしくな!」
バカっぽいな。だが、こういう奴のほうが意外とギャンブル強かったりするんだよ。だから油断は出来ねぇ。まあ俺にとってはカモでしかないことのほうが多いけどな。
「俺は烏間智志だ。警察官をやっていた、まさか俺が犯罪者扱いされるとは、笑えねぇな」
警察か、本当かどうかはわからんが、嘘をついたらあいつがしゃしゃり出てくると思うんだがどうなんだろうな?わかんねぇわ。とにかく俺は警察が一番嫌いだからもし殺すとしたら真っ先にこいつだろうな。
「わ、私は佐藤八重子です、よろしくね」
ちょっとキョドってるけどこの状況を考えたら普通の女って感じだな。強気でもなければ弱気でもない。特に目立ったこともねぇし覚えらんねぇな。てかあと3人もいるのか、初めのやつすら忘れたわ。
「ワシは神田達也じゃ。よろしくな、ふぉっふぉっふぉっ」
ジジイじゃねぇか、マジで犯罪者なら誰でもいいって感じっぽいな。
「私は齋藤佳奈だよーよろしくねー」
女の子だと!?こいつも犯罪者だってのか!?それとも・・・あいつの配下の者ってやつか?いや、年齢だけで判断するのはよくねーな。
「自分は赤城あやめッス、よろしくッス」
JKか?まあ大学生かもしれないけど、制服着てるってことは高校生の可能性が高いよな。
俺も自己紹介しなきゃいけねぇのか、めんどくせぇな。
「俺は佐々木明良だ」
自己紹介終わったがやっぱこれに意味ねぇーよな。全然名前覚えてねーし。
評価ブクマレビュー感想、それから俺の他の小説もよろしくお願いします(二度あることは三度ある)