白飛びするほどの照明をあなたに
零合百合文芸コンテスト 最終候補作品
エリート舞台少女 東山透子は、音楽高校進学後初めて自分以上の才能 紀平吉良に出会う。
照明を背に立つ彼女の立ち姿があまりにも眩しく、練習ですら本当に久しぶりにトチってしまう。
それ以来、強い敗北感とライバル心、そして
「自分を最も輝かせ引き立てる存在は、この人しかいない」
「二人なら最高の舞台が作れる」
「最高の舞台役者に高め合っていける」
という気持ちを抱き、何かと付き纏い、
『その輝きの秘密を暴き、私が逆転する』
という名目の元、二人で過ごすようになる。
それから舞台ではその輝きを常に間近で浴び、焼かれ、敗北し、嫉妬し、敵視し、狂い、憧れ、
時にはまたとない相手と切磋琢磨し高め合う喜びを噛み締め、
二人は学年でもトップ1、2の役者となる。
しかし二年生の夏休み明け。紀平吉良は唐突に、あっさり裏方へ転向してしまう。
エリート舞台少女 東山透子は、音楽高校進学後初めて自分以上の才能 紀平吉良に出会う。
照明を背に立つ彼女の立ち姿があまりにも眩しく、練習ですら本当に久しぶりにトチってしまう。
それ以来、強い敗北感とライバル心、そして
「自分を最も輝かせ引き立てる存在は、この人しかいない」
「二人なら最高の舞台が作れる」
「最高の舞台役者に高め合っていける」
という気持ちを抱き、何かと付き纏い、
『その輝きの秘密を暴き、私が逆転する』
という名目の元、二人で過ごすようになる。
それから舞台ではその輝きを常に間近で浴び、焼かれ、敗北し、嫉妬し、敵視し、狂い、憧れ、
時にはまたとない相手と切磋琢磨し高め合う喜びを噛み締め、
二人は学年でもトップ1、2の役者となる。
しかし二年生の夏休み明け。紀平吉良は唐突に、あっさり裏方へ転向してしまう。