↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
5/7

試験の結果

朝の光が学園の大理石の柱に反射し、壮麗な校舎を静かに照らしていた。

試験結果の掲示板には、受験生たちが列を作って集まっている。


アーサーは肩を伸ばしながら、人混みに紛れて前へ進む。

「……くそ、緊張すんな……」

何度も深呼吸をして、自分に言い聞かせるように足を動かす。


掲示板の前に到着し、名簿に目を落とす。

「……えっ、俺の名前……あるじゃん」

思わず拳を軽く握る。

「ま、まさか受かるなんて……」


周囲では、火の魔法を操る少年が仲間と肩を叩き合い、風の魔法を使う少女が小さく笑いながら水の残り香を確かめている。

学園全体に魔力の余韻が漂い、少し緊張した空気の中にも、華やかさがあった。


その端で、ルミナスと従者の茶髪ショートの少女が立っている。

ルミナスはいつも通り天然で、のんびりした仕草をしていた。

ただ、学園の壮麗な環境のせいか、背筋が自然に伸びて見える。


アーサーはちらっと見て、心の中で軽く思う。

「……あれ? なんか……ちょっと違うかも……」

でもすぐに視線を掲示板に戻す。言葉にするほどでもなかった。


従者の少女も控えめにルミナスの隣に立ち、静かに周囲を見渡している。

アーサーは手のひらに炎を小さく浮かべ、いつも通り確認する。

「……まあ、俺は俺でやるしかねぇな」


廊下では、他の受験生たちが互いに声をかけ合いながら、魔法を軽く試して遊んでいた。

火の球や風の渦、光の矢が飛び交う中で、学園生活の活気が感じられる。


アーサーは少し肩の力を抜き、目の前の環境を改めて認識する。

そして、ほんの少しだけ、ルミナスの自然な立ち姿に目を留める。

天然のまま、でも学園の中ではどこか自然に存在感を放つ——そんな彼女の姿を、アーサーは無意識に記憶していた。


こうして、アーサーの新しい学園生活の幕は、少しの戸惑いと期待を胸に、静かに開かれた——。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。