パーティ追放理由まとめ
1.縁の下の力持ち
補助や回復が専門で直接戦闘能力の低いキャラがDPSしか見ていない脳筋に役立たず扱いされるパターン。「いなくなるとあからさまにデメリットがわかるのに追放するなんてバカじゃんw」と思われがちだが、現実のMMORPGでもダメージしか見ないアホはいるそうで。また小説だと「荷物持ちや料理などの雑用」「パーティ内の人間関係の円滑化」などゲームシステム外要素で貢献している主人公が追放されることがありゲーマーへのアンチテーゼになることも。
2.運用が特殊
特定条件では強い職業/スキルだが、冒険者のセオリー内ではそれに気づかず役立たず扱いされて追放、後で主人公が自由に行動するうちに偶然あるいは前世の知識でその本質に気付いて大活躍するパターン。元のパーティからすれば「逃がした魚は大きい」といったところ。
3.大器晩成型
2と被るところはあるが、神の視点だと職業やスキルのバランスはとってあるものの真価を発揮するレベルまで到達する者が稀で情報が無い、あるいは冒険者視点だと今生き延びるのに役に立たなければ意味が無いという理由で評価が低いパターン。『失格紋の最強賢者』の第四紋や『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』の元素魔術師がこれに相当。
なおパーティ召喚もので主人公だけハズレ扱いで冷遇されることが多いが、ゲーム知識のある現代人ならあからさまに弱い奴がいたらタマネギ剣士や遊び人みたいに「何かある」と思われないか?といいうツッコミがある。
4.卑怯者
役立たずではないのだが、その世界の価値観ではデバフが卑怯と思われるなどイメージの悪さで追放されるパターン。なろう系で実例は少ないが一応このパターンも実在する。個人的にはサモナーが「自分の力で戦わないで恥ずかしくないのか?」扱いされるのを見たいのだが…
5.レベル帯で有効なパーティ構成が異なる
ドラクエ3で裏ダン行く時にゾーマ討伐の功労者である戦士や僧侶をお払い箱にして遊び人出身賢者3人にするようなパターン。
追放ものへの批判として「そんな有能な奴追放する節穴いねーよw」というのがあるが、ネットでは真偽はともかく「上層部の評価基準に合わない奴をクビにしたら仕事が回らなくなった」という話をよく聞くのでリアリティを感じる読者が少なくない。
個人的に見かけないなと思うのは主人公がグループ内での扱いの悪さから自ら出ていくパターン。「お前がいないと(雑用させたりサンドバッグ役がいなくて)困る」と熱心に引き留められるのはリアリティあると思うのだが… あとパラディン=戦士と僧侶のハイブリッドのオフラインゲームしかやったことの無い陰キャが敵の攻撃を引き受けさせられるのをイジメと思って脱退するパターンを読んでみたいのだが。