ファンタジー世界で銃って本当に役に立つの?
ファンタジー世界に銃を持ち込んでヒャッハーしようとする奴はそれこそなろうブーム以前からある。かつては転移系で弾切れの問題がつきまとっていたが、近年は転生者が前世の知識で銃を自作しようとする傾向がある。
しかし銃を作るってそんな簡単な話じゃない、たとえ内部構造完全に把握していても熱膨張を配慮した部品の正確なサイズはわかるまい。現実におけるリバースエンジニアリングの難しさもここにある。
諸問題をクリアしてファンタジーに銃を持ち込み弾薬の心配が無いと仮定しても最大の問題が控えている。誰が引き金を引いても同じダメージしか出せない銃がRPG的なステータスインフレに対応できるのか? ドラゴンボールなんざ戦闘力インフレが起こる前の第1話の時点で悟空がブルマの銃に撃たれても無傷だったのに。
近代兵器信者は「どんな強敵も銃かダメならミサイルが命中さえすれば倒せる」という前提で物を考えるから困る。怪獣映画やスーパーロボットアニメで正規軍が撃って撃って撃ちまくれ→相手が煙の中から無傷で現れるというシーンを見たことが無いのか? 『ダイの大冒険』なんざ(大航海時代レベルの)大砲でまともにダメージを受けなかった鬼岩城がダイの剣の試し斬りだぞ。黒の核晶の破壊規模を見てたらダイやバーンに核兵器が通じる気がしない。