リアルアクション環境でタンクに意味はあるのか?
『ソードアート・オンライン』で疑問に思ったことがある。
「魔法が存在せずプレイヤーが全員ファイターなのになんでタンクがいるんだ?」
元々タンクって鈍重な傾向があるのにキリトなどスピードタイプですら「ダメだ、かわせない!」という攻撃に自ら当たりに行こうとして間に合うのかと。
最近はVRゲームじゃないのにステータスやスキルなどのゲームシステムが描写されるようになった結果『最強タンクの迷宮攻略』のような純粋ハイファンタジーでもタンクが出てくる。しかしタンクというのは敵味方の位置関係が厳密でないゲームだから成立するのであり、VRゲームやバトルアニメなどでキャラをちゃんと動かすとおかしなところが出てくる。
『盾の勇者の成り上がり』をみているとわかるが、近接アタッカーが攻撃する瞬間はどうしても盾の前に出るためそこを狙われたら守り切れない。しかしアニメ見てるとラフタリアやフィーロを無視して後ろの尚文を狙う敵が…尚文もあの距離とあからさまなモーションなら避けられんか?
私はMMORPGを相撲のドラクエ10しか知らないので、タンクの役割というとTRPGのように「かばう」スキルで仲間が受けた攻撃を位置関係無視して肩代わりするものという印象がある。不自然なスキルがまかり通る昨今だし、仲間が攻撃を受けたのに離れているタンクがダメージを受ける描写をアニメでやっても構わんと思うのだが。
ヘイトコントロールだって、VRやハイファンタジーのようにキャラが自由に動ける環境で描写するとおかしなものである。タンクがタゲを取っているとアタッカーが攻撃してきても反応することを許されず、「やみくもに武器を振り回す」「ブレスを吐く」「機銃で弾幕を張る」など当てるより相手に近づかれないようにするための攻撃もできずアタッカーの攻撃を無防備に受けなければならないのだから。