「ゲーム的異世界だから」と「ゲームとは違う」のダブスタ
5chのゴブリンスレイヤースレで「村が丸ごと滅びる被害出るならいい加減国軍動け、ゴブリンの群れがドミノ式に攻めてきて地方ごと滅ぶぞ」とか書いたら「これTRPGだからいくら被害出ても国は傾かないよ」って返された。TRPGだったらそこそこのレベルの戦士がゴブリンの攻撃ごときで倒れるわけないだろと。HPの概念が無くてリアルに傷つくからゴブリンが脅威になってるんだと。
「ゲーム的なファンタジー」が増えたが現在、何を読んでも「ゲーム的な要素」と「ゲームとの違い」のダブスタで混乱する。前述のゴブスレ以外に例を挙げると盾の勇者、倒したドラゴンの瘴気で付近の村が苦しむなど「モンスターの死体が消えるゲームとは違うんだぞ」と尚文が非難するがステータスとか雑魚狩りでレベル上げする世界で説得力無いわw 古くは「ダイの大冒険」で十分にレベルを上げてボス戦に向かうのではなく強敵が待ったなしで攻めてくる無理ゲーなのにドラクエの小ネタを変な所で再現してイラついたことがあった。
ナーロッパものでゲーム要素を完全に排除することも描写をゲームそのもの(アニメ化された時でもビキニアーマーの素肌部分に当たって無傷)にすることもできずダブスタを絶対に許さない、というのは不可能である。問題は、読者がゲーム的要素(努力を裏切らないレベルアップなど)に救いを求めてるのにそれを裏切ってしまうことにある。web投稿小説は元々独りよがりな点もあるが、それでも「読者が何を求めているか」は心にとめてほしい。