最高の週末 〜ビールが飲みたくなる話〜
「あ〜、今日も仕事疲れたー」
俺は仕事を終え自宅に帰宅。
さー、今日も楽しみである。いつものあれをやりますか。
俺は買ってきた鶏皮をアルミホイルを敷いたオーブンに入れ、つまみを回す。
ジリジリと音を出し、内部が赤橙色に光る。
その流れで黒い冷蔵庫を開けると中から白い光が漏れ、それがブーンと音を鳴らす。
俺はドアポケットに入っている銀色に光る缶をを取り出した。
「後、これも忘れちゃいけね」
冷蔵庫から缶と一緒にグラスを取り出す。グラスの腹にはビールメーカーのロゴが印字されている。
内外の温度差でグラスに白いもやがかかり、指先から体温が奪われる。
この間、缶ビールの懸賞に応募して偶然当たったのだ。
「よしまずは」
グラスを傾かせ、黄金に輝く黄色を注ぐ。トクトクトクと恥ずかしそうに音を鳴らした。
グラスの三分の一まで注いだら、右手の缶を一気に宙に。
突如、恥ずかしそうな音が暴れ馬に姿を変える。俺は負けじとやつを絞め殺してやった。奴はたちまち泡を吹き、グラスの中のほとんどだあわだらけに。黄金に輝いていた彼の面影は一切ない。
缶の中身が半分ほどになった時、手を止め、コンっと缶をテーブルに置く。そして、じっと吹いた泡をみつみる。
やつも大人しくなったのか、徐々に黄金に輝く立髪が姿を現す。
「よし。良い感じだ」
俺は缶を再び手に取り、今度は優しく、立髪を傷つけないよう慎重に注ぐ。
また恥ずかしそうにトクトクと音を鳴らす。泡がテッペンにたどり着く頃には、缶の中の最後の一滴がグラスの中に注がれた。
俺の口の中は唾液という唾液が溢れ出ている。
横を見ると、オーブンはまだジリジリと音を鳴らしている。つまみを確認すると、残りは1分もない。
「だ、ダメだ!我慢できできねぇ」
俺はグラスを手に取り、一気に喉の奥へ流し込む。
ゴキュゴキュと音と共に喉を奥を通過する。
「プハーッ。うめぇーー」
白い泡を鼻下にたくわえ、1週間の疲れを吹き飛ばす。
グラスを見つめると残りは三分の一ほど。
ジジジジ…チンッ
待望の助演俳優が到着したようだ。
オーブンの蓋を開けると、ジュ〜と鳥の油の焼ける匂いが部屋を覆った。
すかさずアルミホイルごと用意していた丸皿に移す。
移した直後、そ〜っと手を近づける。
「あつっ」
早速食べようと手を近づけたが嫌われたようだ。
「そうだ。すまんすまん。あれを忘れていたな」
俺は立ち上がりキッチンの戸棚からある物を取って戻ってきた。
手には塩胡椒が。
それをさらさら彼らに振りかける。
「よし。これで大丈夫だろう」
チョンッと手を触れてみると、良い具合に熱が冷めている。
俺は人差し指と親指で端っこをつまみ、口へ移動させる。
カリッバリッバリッ
心地よい音が耳に響く。
そしてまだ、口に鶏皮が残っているうちに、グラスに残っている黄金を一気に喉へ流し込む。
ゴキュゴキュゴキュ
「プハーーーッ」
これが俺流の週末の始め方だ。