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真デレラ

作者: 神在月

 なんでよりによってあんな女が王子様と結婚するのよ。


 あの日、あの舞踏会で王子様と踊ったのは私なのよあの女じゃないの、王子様だって私のことを気に入ってくれたみたいだったのに…、それにいくら何でも顔見たら私かどうか、わかりそうなもじゃない。


 魔女の婆さんの忠告をうっかり忘れてて、宮殿の階段を駆け下りる羽目になったのがよくなかったかな。ガラスの靴を残してきたのは、我ながらいい考えだと思ったんだけど、馬車も馬もカボチャとネズミに戻ってて、重たいカボチャを持って裸足で宮殿から歩いて帰ったも失敗だったなぁ。


 予想通り、翌日にガラスの靴を手がかりに王子様の部下が探しにきたのに、歩いて帰ったおかげで足が腫れちゃってたから、ガラスの靴が履けなかった……私が残してきた靴なのになぁ。


 それにしてもあのガラスの靴、隣の家のシンデレラが履けちゃうなんて、本当に意味わかんないわ。

 あの女、確かに私と背格好が似てたし、顔も私よりは劣るけどまあまあだった、だけどまさか足のサイズまで一緒だったとは。

 でも、あの女だって自分が舞踏会に出てないこと分かってるはずなのに、いけしゃーしゃーと自分だって名乗るって、本当に嫌な奴、なんで正直に話さないの。

 お父さんが死んで、継母に虐められてて、可哀想なんて少しでも思ったのにも腹がたつわ。

 正直者で働き者って言われてたのに、ちゃっかり王室に入っちゃうなんて、嘘ばっかりじゃない。


 私の立場って一体どうなるのよ〜、本当に腹たつわ〜

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