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詩集

生命の方舟

作者: 蒼山詩乃

今日も息を潜めて 泣き声を抑えた

水面は波紋を伝って 映し出す私は

またいつも通りに目を赤くさせて

涙を流し込んでいる


明日もひとりで舟にのるんだ

散々と手で掴んだ虚空も

どこかに消えてしまったと知る

まるでいらないと言うばかりに


照明も奪われた 目の前が

何事も無くただ平然と

気味悪い笑顔を見せつけたんだ


始まりと終わりに起こる有終の美

ただ言いたいことも無く沈んだって

愛情は言う 閑散は言う 現実を

昨日も消え去ったんだ


方法も手段も目的もどっかに捨てた

苦しいんだって胸が痛いって口が笑う

さあ舟の上でただ一人手で耳を塞いで

空白を埋めてしまおうか


感情と劣情の上を走る線状

ただ夢を見るのも無く傷ついたって

泣きたいと言う 知りたいと言う 理想を

明日は走り去ったんだ


生きていて死んでいる境界線を

踏みつけたって

飛び込んだって


地上と空中に挟んだ命を

ただ儚いと言ったって叫んだんだ

悲しいと言う 嬉しいと言う 心臓を

今日にしがみついたんだ


散々と泣いた 今日を恨んだ

この毎日を 繰り返すの繰り返すの

死にたいと言う 生きたいと言う 生命線を

ああじゃあ勇気をもらって

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