私の花弁はどんな色?
遠い昔の物語
あなたは森で咲いていました
あなたに似合う赤い花
血とは似ても似つかない
太陽の輝きを放っていたのです
(私の花弁はどんな色?)
動くことのできないあなたは
あなたが持つその赤色を
知りませんでした
「ぼくのおかあさんのくちばしと
そっくりだよ!」
森にすむ
一羽の小鳥が教えてくれました
こんなに真っ赤なくちばしと
同じ色だなんて
あなたは想像もできませんでした
「あのたいようとも
とってもにているよ!」
花弁を左右に揺らすあなたに
小鳥は続けました
そよ風に触れて
太陽を感じました
あんなに燃えるような
熱い色だなんて
あなたは信じません
小鳥はあなたに微笑んで
言いました
「あなたのいろは、あなただけだよ。
みんなをてらすような
まぶしくてきれいないろだよ」
あなたは自分の花弁の色を
まだ知りません
けれどこれだけは知っていました
(私は私だけの、
とっても綺麗な色なんだ)
と。
ご覧いただきありがとうございました。
あなたの花弁はどんな色?
誰かに届きますように。




