第三話:『雑魚という名の雑魚』
雑魚という名の雑魚はもちろん知樹。
うっす、神田知樹です。
相変わらず、苛められてます。
特にオカッパから、あのオカッパめ…どんだけ俺が憎いんじゃ。
とか忘れて、今日は絶対の
「逃げ日和じゃ〜!!」
「まって〜ともちゃ〜ん♪」
めちゃ、ストーカーに追われてます。
捕まったら、監禁されちゃいます、死ぬまでずっと…そんなの嫌だ(泣)
「来るな〜」
「ツンツンしちゃって」
「してねぇ(泣)」
と全速力で逃げてます。
ここまで、くりゃあ…大丈夫かな?(泣)
「兄貴」
「いや〜監禁生活は嫌〜(泣)」
「兄貴、私だよ」
きっと、すっげぇ情けない顔をしてたんだろう。
愛が俺の顔を見た瞬間…顔がひきっていたから。
「愛か…」と落ち着く俺。
「…あ………しの…にき……のに」
はい、なんか言いましたと聞いたら、顔を赤らめて、
「な、何でもない」と言って走って行きました。
「なんだ?」
と疑問に持ちながら、はぐれた仲間をテケトーに探しに行くかなと思い、立ち上がると。
「みぃーつけた♪」
改ページ
「いや〜!!!!!!!!!!!!!!!」
そのまま全力疾走…いな!全力逃走する、俺に息も切らさずに、走ってきちゃうストーカー。
「何処かに逝け〜」
「ともちゃん、居るとこに私の愛あり♪」
いらんとツッコミ逃げまくる俺…逃げ切るのに四時間はかかった。(泣)
改ページ
俺をストーキングする女の名は『愛薔薇雪白』。
たまたま、道に迷っていた雪白を助けたら
「貴方は運命の人」と言われた日から、ストーキングされるは、監禁されそうになるは追いかけられるわ。
とにかく、怖いんです。
美女なのに勿体ない…あの性格と俺なんかに惚れた事がなければいい。
ちなみに彼女の能力は『物の変換』というレアスキルを持つ。それで、容姿端麗、天才で生徒会長の雪白君から毎日 ストーキングを受けまくる俺。
ちなみに、体育なら雪白には余裕で勝てます。
ハイ、体力馬鹿です。
「あと少し〜」
は?と振り向くと、雪白は自転車に乗ってます、しかも馬鹿でかいランチャーを担いでます…どんだけ腕力あるんねん!!
しかも、あれ(ランチャー)どう見ても、俺を狙ってるよ。
ヤバい、絶対ヤバいぞ、あのランチャーは…逃げる、全力でにげ…
「ふぁいや〜」
ドン!!
ヒュルルル〜
来たー来た来た来た来た来た来た来た来た〜(泣)
あれ、きっと捕獲電磁ネット発射ミサイルだ。
冗談ではない!!
やっぱり、無理。
ミサイルには、勝てない!!だって、ほら。
すぐ後ろにいたりするもの、ミサイル君(泣)
ダメだ、監禁生活が俺を待っていると諦めていたら、目の前から小枝が飛んできて、地面に落ちた。
「からみ樹急速成長」
投げられた枝が、急速に成長し、ミサイルを絡めあげる。
「はい?」
「大丈夫、兄貴?」
何故か、不機嫌な愛がいた。不機嫌…というか、殺気めいてる。
顔に殺すと書いてあってもおかしくないぐらいに殺気がむんむん漂ってくる。
「兄貴、何処に行って」
「は…い?」
「何処に行け!!」
俺は情けない事に妹の顔が怖くなって逃げ出した。
只走り続け、気付いたら古ぼけた神社についていた。
そして、そこには田山と祇園が何故か居た。
「な、なに…なにや」
き、キツいんです。
幾ら、体育が得意でもこれはきつ………え。
「カタカタタタタ」
「ケ、ケケケケ」
俺は夢を見ているのだろう、二人の頭が180度周って、こちらをジッと見つめている。
こんな時は、これに限る。
「うわぁぁぁぁ!!」
泣きながら叫んで逃げまくる!!(泣)
もう、これしかない。
これ以上のコメントはできない。
あ、一つあります。
「誰か〜助けてー(泣)」
とその瞬間に正義の味方が茂みから…
「カッカカカカカ」
ですよねー(泣)
人生そんなに甘くないよね〜(泣)
化け物が三体になった。
援軍だ!!
「ま
「助けてー」
「なんじゃこりゃ〜」って、同類かい(泣)」
逃げる、逃げるしかないのか(泣)
「あ、田山と祇園」
「あー、お前かよ」
「よっす」
雑魚同盟再集合。
「嬉しくな〜い」
どうなる雑魚同盟!?
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