僕は平凡に暮らしたい!
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「なんなんだ、その夢とは?」
フレアお姉ちゃんが僕に聞く。
「僕はただ平凡に暮らしたいんだ。幸せな家庭を築いて、家族仲良くね。」
「なんでなの、エシュー?」
「そうだよエシュー君」
マーラお姉ちゃんとジークさんが僕に聞き返す。
「だって、それが本当の幸せなんでしょ?じいちゃんからよく言われたもん。本当の幸せは、好きな人と平和に暮らすことだってね」
僕は答えた。
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私はエシューの説得に失敗した。なぜあれだけの力があるのにいや、あれだけの力があるからこそ平凡な生活を望むのだろうか?
けれど、私達も簡単には諦めきれない。あれから何度も説得したけど、答えはごめんなさいだ。
そのエシューは、遅めの昼食を取っている。口に多く頬張って、食べている。
ーーモキュモキュ
そんな音が聞こえそうな感じだ。もう、本当に可愛い。騎士団に力を貸してくれなくていいから、ついてきてくれないだろうか?そんなことを思ってしまう。
隣でマーラが「エシュー、可愛い」と声を漏らしていた。
そんな、マーラを見てしっかりしなければと強く念じる。しかし、どうすればエシューは力を貸してくれるのだろうか?そう考えていると、後ろから声が掛けられた。
「お前さん達、エシューをカーネントに連れて行きたいのか?」
その声の主は、エシューと怒られてから姿を見なかったお爺さんだった。
「はい。しかし、それは無理のようです」
私はすぐに答える。
「いや、方法ならあるぞ。」
お爺さんは、ドヤ顔で言ってきた。
「そ、その方法とは何なんですか?」
「教えて、お爺さん!」
私とマーラは、話に喰いつく。
「それわのーーーーーーー」
私とマーラは、その方法に驚いた。なぜなら、そんな簡単な事でエシューがカーネントについて来ると思わなかったからだ。
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