ごめんなさい!
ブックマーク、ありがとうございます。
「ーーーーーーーーーーーーと言うことなんですが、エシューを連れて行ってもいいでしょうか?」
私はお婆さんに聞く。
「私は、エシューが良ければそれで良いよ。」
「いいのですか?」
「ああ、いいよ。あの子の好きなようにしてもらってね」
「わかりました。では、エシューが起きるまで待たせてもらいますね」
私はそう言うと、エシューが起きるのを待った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目を開けると、マーラお姉ちゃんが僕を見ていた。えっ?何で僕をみているの?僕はそう思うと、あたまに柔らかい感触があることに気づく。
「だんちょー、エシューが起きましたー」
「そうか。」
フレアお姉ちゃんは、僕に近づいてくる。
だけど、僕は今の状態が呑み込めていない。
「マ、マーラさん」
僕がマーラお姉ちゃんを呼ぶと、マーラお姉ちゃんは少しガッカリした表情をしていた。
「ねぇ、エシュー。さっきみたいにお姉ちゃんって言ってくれないのー?」
(えっ?僕、お姉ちゃんって言っちゃったの?)
「私とだんちょーがエシューを慰めたら、お姉ちゃんって言ってくれたじゃん。それで、エシューが寝ちゃったから膝枕してあげてるんだよー?」
マーラお姉ちゃんは、詳しく話してくれた。
「ご、ごめんなさい。そんなことして貰って」
僕は起き上がって、言う。
「いいよ、別に。好きでしたからねー」
「ありがとうございます、マーラさ「お姉ちゃん。」・・マーラお姉ちゃん!」
「えへへ〜、どういたしましてー」
マーラお姉ちゃんは、顔を赤くして言う。すると、フレアお姉ちゃんが僕に話しかけてきた。
「エシュー、少し話したいことがある。」
「話したいことって、何?フレアさ・・・フレアお姉ちゃん。」
僕がフレアさんと言おうとしたら、フレアお姉ちゃんは物凄くガッカリしたのでお姉ちゃんと呼んだ。
「そ、それはだな。」
フレアお姉ちゃんは、笑顔で答える。
「私たち、カーネント国の騎士団に力を貸して欲しいんだ。どうだろうか?」
(そんなの決まってるじゃないか)
僕は、すぐに答える。
「ごめんなさい、無理です!」
「「「えっ・・・」」」
断られると思っていなかったんだろう。ケイン以外の3人は、固まっている。
「な、なぜ無理なんだエシュー!」
「そうだよ、エシュー!騎士団って憧れの仕事だよ?」
「そうだよ、エシュー君!騎士団に入るだけで結構モテるんだよ?」
フレアお姉ちゃんとマーラお姉ちゃんにジークさんが僕に聞き返す。
「だって、夢があるからね。」
僕は、そう答えた。
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