やらかしました
感想ありがとうございます。こう言うのを貰うとモチベーションあがりますよね。しかも、自分が書いてるのが面白いとか言われると。これからも頑張りたいと思います。
そして、ブックマークもありがとうございます。
「そうだろう?エシュー?」
フレアさん、いや、フレアお姉ちゃんにしよう。何故、その事をフレアお姉ちゃんが知っているのか?フレアお姉ちゃんが知ってるって事は、マーラさん達もしっているのだろうか?取り敢えず、否定をしておこう。
「何を言ってるんですか、フレアおね・・さん。魔の山には、子供は勿論大人達でも近づかない所ですよ?」
「いやいや、エシューならいけるだろう?」
フレアお姉ちゃんは、僕を問い詰めてくる。けど、僕は魔の山にいた事を認めるつもりはない。もし、この事がばあちゃんにバレようものなら、怒られる。それだけは、避けなくちゃならない。
そもそも、何故僕だとわかっているのだろうか?僕は、フレアお姉ちゃんが言った約2週間前の事を必至に思い返す。ニシュウカンマエニシュウカンマエ・・・・・・・・・思い出した!
そういえば、ワイバーンを倒した覚えがある。その時は気づかなかったけど、人がいた様な気がする。あれってフレアお姉ちゃん達ってこと?マズイ、非常にマズイ!何としてもシラを切り通さなければ!
「無理に決まってるでしょ?フレアさん」
「そうか、いやそうだよな。子供に倒せるわけないもんな」
(よし、あと一押し!)
僕はそう思った。今思えば、僕を油断させる為にそう言ったのかもしれない。
「そうですよ〜。子供がワイバーンなんか倒せるはずないですよ〜」
(勝った!)
僕は、心の中で勝ち誇った。致命的な失敗をしている事に気づかずに。
フレアお姉ちゃんは、何故か笑っている。どうしたんだろうか?
「エシュー。私は、倒した魔物の事は一言も言ってないぞ。それも、ワイバーンだなんて」
えっ?嘘。やらかした?僕は、ゆっくりとばあちゃんの方を見る。ばあちゃんは、ニッコリと笑ってこっちを見ている。あっ、激おこですねー。僕は、自分がやらかした事に気付いた。
「フレアさん、少しエシューを借りますね?」
ばあちゃんは、ニッコリと微笑みながら僕の頭を掴み、僕を奥の部屋に連れて行かれる。
「はい、分かりました。」
僕は、叫ぶ。どうにかして、助かろうと。
「じいちゃん、助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
じいちゃんは、首を横に振るだけ。そして目が告げている。諦めろと。
「じいちゃゃゃぁぁぁん!前に、じいちゃんがばあちゃんに隠れて持っていた本の事黙ってあげたよねぇぇぇぇぇぇぇ!」
「ちょ、エシューそれは今言うことじゃないだろぉぉぉぉ!」
ばあちゃんは、じいちゃんの頭も掴む。
「さぁ、お爺さん、エシューじっくりと話しましょうねー」
もちろん、ニッコリ笑顔です。
「「イィィィィヤァァァァァァァァ!」」
僕とじいちゃんの声が虚しく響く。
「フレアさん達、ゆっくり待っといてくださいね?」
フレアお姉ちゃん達の声が揃う
「「「「わかりました」」」」
僕たちが解放されたのは、それから3時間経ってからだった。
評価などお願いします。