お風呂①
遅くなりました。すいません。
ブクマ評価感謝です。
あれから、モーラお姉ちゃんに連れらて僕は宿舎に来ている。
「モーラお姉ちゃん、ここ僕がいた所と違うんだけど」
「大丈夫、今日ここに泊まればいい」
「えっ、いやその」
僕が答えるのを聞かず、宿舎の中へと連れられていく。モーラお姉ちゃんはある部屋の前で止まったかと思うとその部屋の中に入っていく。
「おいで、エシュー。ここ私の部屋だから」
「う、うん」
僕はドキドキしながら部屋に入っていく。いや、だって女の人の部屋に入るの初めてだからね。中に入ると、なんとも普通の部屋にマーラお姉ちゃんがいた。
「お帰り〜、モーラ。あれっ?なんでエシューがいるの?」
マーラお姉ちゃんは、ローブを脱いでいて部屋着に着替えていた。その部屋着がなんとも言えないけど体のラインが強調されて胸に注目がいってしまう。
「姉さん・・もう少し恥ずかしがって。年下と言えど男の子の前なんだから」
「え〜、別にエシューになら見られてもいいから大丈夫だよ〜」
僕は、その言葉と格好にドギマギしながら話す。
「な、なななんでマーラお姉ちゃんがいるの?」
少し目線が胸にいってしまうのは僕も男と言うことだろう。
「え〜、なんでって言われてもこの部屋は私の部屋でもあるしね〜」
「どういうことなの?モーラお姉ちゃん」
「あれ〜、いつの間にモーラもお姉ちゃんって言われてるの〜?」
モーラお姉ちゃんは、マーラお姉ちゃんを無視して僕に答える。
「宿舎は二人で一つの部屋に分けられるから。偶々、姉さんと同じ部屋になった」
「へー、そうなんだね」
「エシューも無視しないでよ〜」
マーラお姉ちゃんはそう言いながら僕に抱きついてきた。身長は、マーラお姉ちゃんの方がでかいわけで。僕はマーラお姉ちゃんの胸に顔を沈めることになった。
「んー、んー」
抱きつかれているので、声が出せない。僕は息もできないので、手を突き出す。
ーーふよん
「んっ、エシューも好きなんだから〜」
マーラお姉ちゃんは、さらに抱きつく力を強める。顔にも感じていた柔らかい感触が僕を包み込んでいく。それに、胸を触ったことに僕の頭はオーバーヒート直前だった。
「姉さん、エシューが苦しがっている」
モーラお姉ちゃんはそう言うと僕を助けてくれた。
「もうちょっと、抱きついていたかったのにー」
マーラお姉ちゃんは文句をあげるが、あれ以上やられると気を失っていたかもしれない。
「ありがとう、モーラお姉ちゃん」
お礼を言いながら、モーラお姉ちゃんを見る。モーラお姉ちゃんはさっきまでの鎧姿ではなく白いワンピースの様な物を着ていた。僕は、その姿に見惚れていた。さっきまでのキリッとした姿もいいが、やっぱり女の人はこう言う服装の方がいいよね。
「どうした?エシュー」
「えっ、いやその綺麗だなぁって」
「ーーっ。そうか、ありがとうエシュー。」
モーラお姉ちゃんの顔が少し赤くなる。
「エシュー、私は〜?」
「えっとその〜」
マーラお姉ちゃんに聞かれて、僕はいい止まる。少しエロい気がするなんて言えないからだ。けれど、目線はそこに行くわけで。
「エシューのエッチ〜」
マーラお姉ちゃんは、そう言い手で胸を隠す仕草をする。
「ちっ、違うよ。全然見てないよ」
そう言ったが声がうわずる。
「ふふ〜、エシューも男の子だもんね〜」
マーラお姉ちゃんは、わかりきった様に言う。何か少し悔しい気がした。そんなことをしていると、後ろから声がした。
「マーラ、モーラ入るぞ。なぁ、そろそろ風呂に・・・」
フレアお姉ちゃんと目が合う。
「なんでエシューがここにいるんだ!」
「なんでって、私が連れてきた」
「ここは、男子禁制だぞ!」
「大丈夫だって、だんちょー。エシューは、まだ子供なんだしさ〜」
どうやらここは男子禁制のとこらしい。少し残念だけど、規則なら仕方がないと思う。
「ごめんね、フレアお姉ちゃん。僕、すぐに出て行くから」
僕がそう言うとマーラお姉ちゃん達がフレアお姉ちゃんに言いよる。
「フレア、エシューが可哀想とは思わないの。初めての場所で寂しいかもしれないのに」
「そうだよ、だんちょー。さっきまであんなにエーー」
フレアお姉ちゃんはマーラお姉ちゃんが何かを言い終える前に口を塞いだ。
「分かった、わかったから」
何が分かったのだろうか。僕には全く理解ができない。
「それでフレア何か用?」
「ああ、風呂に行こうと思って誘いに来たんだ」
「えっ、もうそんな時間なの?早く行きましょーよー、だんちょー、モーラ」
フレアお姉ちゃん達は、そう言い風呂場に向かう。僕は風呂があるなんて凄いなと思っていた。風呂は、貴族などの権力や金を持っている人しか使わないからだ。
「何してるの、エシュー?早く行くよ」
モーラお姉ちゃんはそう言い僕の手を取る。
「ほら早く〜」
「えっ、エシューも入るのか?」
「どうしたのだんちょー。恥ずかしいの?」
「そ、そんな訳ある訳がないだろう」
僕は三人に言う。
「僕はいいよ。体を拭くだけで」
「何言ってるのエシュー。ここで泊まるんだから、風呂には入らないとダメだよ〜」
「だ、駄目だってば。フレアお姉ちゃんが言ってた様に男子禁制なんでしょ?」
「大丈夫。エシューはまだ子供だから」
「子供って言っても僕は10歳なんだからね!」
僕は強く言葉にする。
「大丈夫、大丈夫。エシューならいけるってば〜。それに、エシューは可愛いし大丈夫だよ〜」
「そう、大丈夫。自信もって、エシュー」
「だから違うんだってば。僕は男なんだから」
僕が言い続けようとした時、フレアお姉ちゃんが僕に言った。
「エシュー諦めろ。二人がこうなったら止められないからな」
「どうなっても、知らないからね!」
僕はそれだけ言い終えると、風呂場に連れて行かれた。




