やっぱり、姉妹
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僕はフレアお姉ちゃん達のもとへ向かう。
「おーい、フレアお姉ちゃん達ー」
フレアお姉ちゃん達は、少し顔が引きつっている。どうしたんだろ?
「どうしたの?」
僕は聞いてみる。
「エ、エシュー。さっきのは一体なんだ?」
「さっきのって?」
「吠えた奴だよー。エシュー、さっき吠えてたじゃん。がおーって」
「それに、あの身体能力は異常。何をしたの、エシュー?」
僕はそれに答える。
「あー、あれね。あれはね、魔の山に行く時に良く使うんだー」
「魔の山?」
「エシュー、前に行った時は使ってなかったじゃないか!」
「そうだ、そうだー」
モーラさんだけは、話についてこれてない。
「だって、あの時は慎重に進んでたからね。あれを使うと石化竜が寄ってくるしね」
「そ、そうか」
「いやー、すごいね〜エシューは」
「えへへ〜、そうかな〜」
褒められると、やっぱり嬉しいよね。僕はそんな事を思う。
「エシュー、あの身体能力は?」
マーラさんが聞いてくるので答える。
「何にもしてないよ。だだ、普通にしただけだよ?」
「う、嘘。信じられない」
マーラさんは、僕の答えに信じられないらしい。
「マーラ、事実だ。私も最初は、そう思ったがな」
「そうだよ〜、マーラ。魔の山で私達はエシューの凄さを目の当たりにしたからね〜」
僕は褒められて、少し居た堪れなくなる。
「あっ、そうだモーラさん。何か話したいことがあったんだよね。向こうに行って話そうよ」
僕はモーラさんの手を取って歩き出す。
「エ、エシュー。て、手をはなして。私は一人で歩けるから」
僕はそんな事を聞かずに歩いてく。
「マーラお姉ちゃん!明日、魔法について教えてね〜」
手を振りながら言う。
「オッケー、エシュー。任せなさーい」
マーラお姉ちゃんも手を振り返して答える。
僕達は、人気の少ない場所に移動した。
「で、話したいことってなんなのモーラさん」
モーラさんは、少し恥ずかしそうに言う。
「あ、あのエシュー。わ、わたしもお姉ちゃんって言ってほしいなーって」
声は後になるにつれて小さくなっていく。
「ふふっ、いいよそれぐらい。モーラお姉ちゃん!」
僕はやっぱり姉妹って似るんだなと思いながら元気に答える。モーラお姉ちゃんの顔は赤く染まっていく。
「う、うん。ありがとエシュー。困ったことがあったら言って助けになるから」
モーラお姉ちゃんは、そう言うとこの場を去ろうとする。僕はそれを引き止める。
「あのね、モーラお姉ちゃん。早速頼みたいことがあるんだけど」
「何?エシュー」
「僕を部屋まで連れて行ってくれない?」
「うん、いいよ。エシュー」
モーラお姉ちゃんはそう言うと、僕の手を取って歩き出した。




