石化竜
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「なんで、お前は会う度に進化してんだヨォォォー!」
そう、こいつこそ僕がこの山の中で唯一、戦いたくない相手だ。こいつは、初めて会った時から何度も倒してきた。けれどこいつは、何度倒しても死ななかった。そればかりか、僕と会う度に少しずつこいつは進化し続けた。最初は、全長1メートルも無く、可愛げもあった。だが今はどうだ、こんな姿になり昔の可愛げは、もう無い。
「シィィィィ」
石化竜は、鳴きながら突進してくる。僕は、後ろに飛び回避する。
「しまっーー」
石化竜は、僕が後ろに飛んだ所を狙い体を畝らせて、勢いをつけた尻尾を当てる。
ーードガァァァン
その勢いのまま、岩の壁に叩きつけられる。
「いったー。なんでお前は会う度に強くなってんだヨォォォー!」
僕は叫びながら突進する。
「喰らえぇぇぇぇ」
石化竜の前で更に勢いをつけて、腹?兎も角体に一撃を入れる。
「ダラァァァ」
ーーードグゥゥ
鈍い音が響く
「硬ェェェェェェ!」
石化竜の体は、僕のパンチで揺れたが石化竜の体は物凄く硬い。
「シィェェェアァァァ」
石化竜は、怒ったのか僕にもうスピードで近づいてくる。僕は、その勢いを利用する事にした。脚を大きく上に伸ばした。僕は今、片足で立っている状態だ。
石化竜が僕の射程圏内に入るのを見る。
(まだだ、まだもう少し。)
石化竜は、どんどんと僕に近づいてくる。
(・・・3・2・1、此処だぁぁ!)
僕は石化竜の頭に踵落としをぶち込む。
「ドリャャャャアァァァァァァァ」
ーードゴォ
低く重い音が周りに木霊する。
「・・・・・・シュイー」
石化竜は変な声を出して動かなくなる。僕は、その事を確認してから石化竜を山の頂上に向けて投げる。
「よいしょーーーー!」
僕はそれから山を下る。山を下り終えると、眠気と疲れが一気に襲ってきた。僕はそれに抗えず、山の麓辺りで眠ってしまった。
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