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カーネントに行く②
ブックマークありがとうございます。
短いです。
「「えっ?」」
「いや、だからね。魔の山を越えたらいいんだよ!」
僕は当たり前のように答える。
「いやいや、何言ってるのエシュー!」
「そうだぞ、エシュー!何を言っているんだ!」
お姉ちゃん達は、少し声を強くする。
「何って、山の中を越えようと言ってるんだけど・・・」
「いや、だからそれが無理なんだってばー」
「何で?」
「何でって、エシュー。魔の山に魔物が沢山いることは知っているだろう?それにあそこにいる魔物達は総じて強い事も」
この事を聞いて、僕は思う。それがどうしたのかと。
「だから、それだけでしょ?」
確かに、魔の山の魔物達は強い。けれどそれは、付近にいる魔物より少し強いだけ。ばあちゃんにも、あそこにだけは行くなと言われていたけど、危ない目にあった事は一度も無い。だから、僕は何とも思わない。
「それだけって・・・エシュー・・・」
「それだけって・・・」
お姉ちゃん達は、声を失っていった。
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