『アマキズアハキオアトキモアダキチアカキラアヨキロアシキクアオキネアガキイアイキタアシキマアスキ』春夏冬より。
『春夏冬さんっ!!』
『……どうしたの有秋君?』
『僕と友達になってくださいっ!!』
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『アマキズアハキオアトキモアダキチアカキラアヨキロアシキクアオキネアガキイアイキタアシキマアスキ』
春夏冬より。
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ーー秋も深まり紅葉が映える。11月。カッコ良く言うと《霜月》。小学校の国語の授業で習いました。
僕、有秋 紅葉。めっちゃ秋っぽい名前。紅葉と書いて、こうよう。と読む。なんかちょっとカッコ良い。とか自分では思っていて、僕は自分の名前を気に入っている。まぁ。良く。紅葉と名前を呼び間違えられるんだけどね。
そして、そんな僕には気になっている人がいたりする。
同じクラス。6年3組のクラス委員の春夏冬 楓さん。
春夏冬さん。とは小学校のクラブ活動。謎解きクラブで一緒だったりする。と言うか春夏冬さんが謎解きクラブにいたから僕も謎解きクラブに入ったんだ。と言うのも。僕は、単刀直入に言うと。春夏冬さんと友達になりたい。因みに単刀直入と言う。四字熟語も小学校の国語の授業で習いました。カッコ良い四字熟語だなと思います。それはそうと。どうしても春夏冬さんと友達になりたい僕は、春に謎解きクラブに入ってから。どうにか春夏冬さんと友達になれないかと、やきもきと機会を伺い。機会を伺い過ぎて、夏休みに突入してしまい。モヤモヤとした熱く気だるい夏をなんとかかんとかやり過ごして、やっと始まった二学期も早、後半となった。いつの間にやら季節だけが春、夏、秋と虚しく進んでいくのでした。そして僕は思った。このままだとなんの進展も無いまま冬休みを迎えることになる。そんなのは、いやだ!!春夏冬さんとなんとしてもでもこの実りある秋に友情を育み友達になって、これから訪れる寒い冬を友情で暖めたい。
しかし、どうしたものか。僕は放課後の図書室の奥の一角で謎解きクラブの活動に勤しむ。春夏冬さんを少し離れた席から見詰めて考える。因みに春夏冬さんは、この謎解きクラブのクラブ長をしている。春夏冬さんは、謎解きが大好きで、今日も謎解きクラブのメンバー達と仲良く謎解きの本を片手に謎を解いている。僕はと言うと謎解き本を片手に春夏冬さんとどうやったら友達になれるのか?と言う謎を解こうと試行錯誤しています。因みに試行錯誤と言う四字熟語は今日、国語の授業で習いました。それにしてもです。先生が、友達って自然となってるものだよ。とか、良く言うけれど。待てど暮らせど、春夏冬さんと自然に友達になれそうな気配が、無い。自然に友達になるのは、もぅ、この際諦めた方が良さそうだ。自然のままにとこだわっていたらきっとこのまま友達になれずに卒業式を迎えてしまうだろう。そして学区の違う春夏冬さんとは中学校もバラバラで、もぅ会うことも無いだろう。
……そんなのは、いやだ!!
不自然でも良い。とにもかくにも僕は、春夏冬さんと友達になりたいのだ!!そんな僕が、謎解き本を片手に春夏冬さんとどうやったら友達になれるのか?と言う謎に向き合った結果。思いついた方法が、愛の告白をするように。
『僕と友達になってくださいっ!!』と。
友情の告白をする。と言う方法だった。
もぅ。これしか思いつかなかった。
自分で言うのもなんですが、かなり不自然ではある。
けれども。もぅ。これしか無い!!!!
「ーーよし!!」
僕は一人謎解き本を片手に決意を固める!!
思い立ったら吉日って奴だ!!今日!!
謎解きクラブの活動が終わったら!!
僕は!!僕は!!春夏冬さんに!!
『僕と友達になってくださいっ!!』と!!
友情の告白をする!!してみせる!!
僕は一人謎解き本を片手に拳を握りしめた!!
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ーーーーそして、謎解きクラブの活動が終わり。
僕は、下校する春夏冬さんを尾行する。
言っておくが、ストーキングでは決してない!!
ストーカーとかじゃないんだからね!!
話しかけるタイミングを見計らってるだけなのよ!!
勘違いしないでよね!!と心の中で誰にともなく弁明して、春夏冬さんが、信号待ちで立ち止まった瞬間。
ーーここだ!!と思い!!春夏冬さんに話しかける!!
「春夏冬さんっ!!」思いのほか大きい声が出て、自分で自分に驚きながらも!!
僕は、春夏冬さんを呼び止める!!
僕に大きな声で呼び止められた春夏冬さんは、ビクッ!と紅葉色の赤く色づいた春夏冬さんの下の名前の楓の葉のような鮮やかな赤色のランドセルを震わせ驚いたように大きな瞳を見開いて、僕を振り返って見るーーーー。
「……どうしたの有秋君?」
ランドセルと同じ色をした小さな口唇で、春夏冬さんが、僕の名前を呼んでくれた。
春夏冬さんが、僕の名前を呼んでくれた。
その事実だけで、僕の心は紅葉の様に赤く色づいて、風に舞う紅葉の様に高揚とした。そして、その高揚とした気持ちのままに、僕は 春夏冬さんへーー友情の告白をした。
「僕と友達になってくださいっ!!」
「…………………………」
たっぷりと。たぶん。10秒くらいの間があって、それから春夏冬さんは長い睫毛を二回ほどパチパチと瞬かせ、しげしげと僕を大きな瞳で見つめてから。ふわっと。優しく微笑んだ。それから徐に木の幹の様なブラウンのコートの胸ポケットから小さなメモノート。いつも春夏冬さんが謎解きクラブで謎解き本を片手に謎を解く時にメモを取ってる謎解きメモノートだ。を取り出しページを開き。謎解きメモノートに差してあったボールペンでスラスラと何か書き始めた。
……何だろ?……何を書いてるんだろ?
頭に疑問符?を浮かべて、春夏冬さんを見る。すると。やがて春夏冬さんは、その何かを書き終えた謎解きメモノートのページをペリペリと綺麗に破いて僕へと手渡した。
そこには、春夏冬さんの綺麗な筆跡で書かれたカタカナの謎の文字の羅列が並んでいた。
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『アマキズアハキオアトキモアダキチアカキラアヨキロアシキクアオキネアガキイアイキタアシキマアスキ』
春夏冬より。
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……これは、何だろ?
……きっと、謎解きだとは思うけど。
マジマジと手渡された謎を見つめる僕に、春夏冬さんは、鈴が鳴るような可愛い小さな声で囁く。
「…この謎が解けたら…私は、有秋君の友達になるわ」
「ーーえっ!?」
困惑する僕に春夏冬さんは「…そうね…」と。思案顔で呟いて、一つヒントをくれた。
「…ヒントは、私の名前。春、夏、冬、と書いて、あきなし。秋が無いから。あきなし。って読むの…」
そう言って、春夏冬さんは、信号待ちしていた信号が赤から青に変わったのを確認して「じゃあ、またね」と。
……僕に手を振り。信号を渡って行ってしまった。
「……………」僕は、呆然と信号を渡ってゆく春夏冬さんを見送って、自分は信号を渡るのも忘れ春夏冬さんが、僕に残した。謎を見つめ。一生懸命に推理する。
『…この謎が解けたら…私は、有秋君の友達になるわ』
春夏冬さんは確かに、そう言った。
どうしても。春夏冬さんと友達になりたい僕は、一生懸命に頭をフルスロットルで回して、推理する。
『…ヒントは、私の名前。春、夏、冬、と書いて、あきなし。秋が無いから。あきなし。って読むの…』
春夏冬さんが、くれたヒントを何度も心の中で、唱え。反芻して、考えてみる。秋が無いから。あきなし。
今一度、手渡された謎を見つめて一生懸命考えてみる。
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『アマキズアハキオアトキモアダキチアカキラアヨキロアシキクアオキネアガキイアイキタアシキマアスキ』
春夏冬より。
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思い出してみる。春夏冬さんが、謎解きクラブで良く解いている。謎解き。春夏冬さんは、『言葉遊び』の謎解きが大好きなはずだ。例えば、『たぬき問題』とか。文字列から特定の文字を抜く。そうゆう。謎解き。
「ーー( ゜д゜)ハッ!」そこで、僕は、閃いた!!
秋が無いから。あきなし。あきなし。あときが、なし!!
「ーーアとキを抜いて読むのか!!」
早速、僕は、春夏冬さんの綺麗な筆跡で書かれたカタカナの謎の文字の羅列をアとキを抜いて読んでみる。
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『アマキズアハキオアトキモアダキチアカキラアヨキロアシキクアオキネアガキイアイキタアシキマアスキ』
春夏冬より。
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「…マ…ズ…ハ…オ…ト…モ…ダ…チ…カ…ラ…オ…ネ…ガ…イ…イ…タ…シ…マ…ス…」
「マ、ズ、ハ、オ、ト、モ、ダ、チ、カ、ラ、オ、ネ、ガ、イ、イ、タ、シ、マ、ス、」
「ーマズハオトモダチカラオネガイイタシマスー」
「まずは、お友達から、お願い致します!!」
ーーえっ(✽ ゜д゜ ✽)!?嘘!?これって!?
春夏冬さんからの謎を無事になんとか解いた僕は、信じられない思いで、春夏冬さんからの謎解きを見つめる。
「…まずは、お友達から、お願い致します…って、つまりは、その先もあるってことですかっ!?春夏冬さんっ!!」
ーーああ。謎を解いている間に変わってしまった赤信号がもどかしいっ!!早く青信号に変われ!!と何度も念じて、やっと信号が青に変わり。
僕は全力疾走で「春夏冬さんっ!!」と春夏冬さんを追いかけた。
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『アマキズアハキオアトキモアダキチアカキラアヨキロアシキクアオキネアガキイアイキタアシキマアスキ』
春夏冬より。
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♡アオキシアマキイ♡
♡この度♡この推理?と言うか謎解き短編小説❣❣
2025/11/26(水) のランキング❣❣
10 位[日間]推理〔文芸〕- すべて
4位[日間]推理〔文芸〕- 短編
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16位[週間]推理〔文芸〕- 短編
47位[月間]推理〔文芸〕- 短編
沢山ランクインさせて頂きました♡(>ਊ<)♡
秋の文芸展2025〜友情〜とても楽しい♫
企画でした♡有難う御座います♡




