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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第1章『ズバリ!才能奪取成り上がりでしょう!』
83/262

第70話『俺、名推理をする』

「才能を奪って、成り上がる!」


無職で底辺だった俺が、美少女ヒロイン達とともに現代社会を攻略していく物語、ぜひ覗いてみてください。


ちょっと空き時間に、俺の成り上がりハーレム物語をどうぞ!


感想・評価・ブクマ、ぜんぶめちゃくちゃ励みになります。

書く気力が120%になるので、応援よろしくお願いします!


ブックマーク&評価をいただけると、次の展開の原動力になります!

感想も全部読んでますので、お気軽に一言でも残してくれると喜びます!





.




「情報は十分揃った……次は、どう動くかだな」



潤は深く息を吐き、再生された防犯カメラの映像に目を凝らした。



ノアの“失踪”が報じられた夜、事件の起点となった高級レストランの監視映像。



だが、その映像はどこか……おかしかった。




「名推理」「演者」──発動。

対象:古畑任三◯



「うーん……皆さん、これ、違和感ありませんかね……? ええ、ちょっとお時間いただけますか」



潤はスーツの襟を正すような仕草で立ち上がると、ゆっくりとスクリーンの前へ歩み寄る。



「おやおや、これはこれは……グラスが……違う。ワインの色も。ええ、これは最初にノアが飲んでいたものとは明らかに違う。ラベル、形状、注がれた量……全部が、変わっております」



「……古畑任三◯?」

ユズハが脱力気味に突っ込む。



「そして、この映像……ここです、ここ!」

潤はリモコンをカチリと操作し、映像のある一瞬で一時停止させる。



「見えますか? ノアが戻ってくる直前の数秒、カメラがわずかにブレて……さらに、フレームが“飛んでいる”。つまり……編集です。あってはならない“報道の手”が加わっている証拠ですね」




「映像の改ざん……?」

リアが低く呟く。




「ええ、これは……“意図的に眠らせた上で、連れ出された”という真実を隠すための編集工作です」

演者+名推理の効果により推理が進む…



「……もう、冗談でやってるわけちゃうやんな」

カエデが小さく笑うが、すぐに真顔に戻る。



「続きまして!」

潤が勢いよく画面を切り替える。



「我々は、リアの警察権限で“ホテル側の映像”にもアクセスいたしました。ご協力に感謝を……リア刑事」



「……あなた、演技が過ぎます」

リアがため息交じりに返す。




新たに再生されたのは、ホテルのロビー映像。



ノアの姿がそこにあった──しかし。

 


「おかしいです……部屋に入った記録が……ない?」

エンリが冷静に告げる。



「ええ、その通り。部屋に“入った”映像は一切存在しない。なのに──」

潤は次の映像へ移行する。




──そこに映っていたのは、

ノアが目を伏せ、唇を噛みしめながらホテルの部屋から出てくる姿だった。

肩は震え、涙を堪えているのが明白だった。




「……ノアちゃん……」

ミリーが唇を押さえる。



「そして──これです」

潤が再び画面を切り替える。



ホテル入り口前の防犯カメラ。



「この人物……リョウヤですね。ここ、注目してください」



映像には、ノアが建物の陰から飛び出してくる。

その背後からリョウヤが追い、腕を伸ばす。



「ノアさん!」


「来ないでください……っ」



小さな口の動きと表情が、監視映像からも読み取れる。


次の瞬間、リョウヤがノアの肩を掴み、顔を近づける。



「……キス、しようとした……?」

ユズハが驚いたように身を乗り出す。



「その瞬間──カメラが“光った”」

潤がリモコンで一時停止する。



フラッシュ。



「これは明らかに……“仕込まれた写真撮影”です。つまり、リョウヤは記者を待機させていた」




「じゃあノアちゃんは、演じたんじゃなく……利用されたんやな」

カエデの声に怒りが混じる。




映像では、ノアがリョウヤを思いきり押し除ける様子が映っている。



「……逃げたんだ」

ミリーが涙声で呟く。



「ノアさん……」

エンリが唇を結ぶ。



潤は静かに頷いた。

「ノアは眠らされ、連れ出され、ホテルで記録のない何かをされた。

その上で、出口で“写真を撮られる”という最悪のシナリオを仕組まれていた」




「……最低やな」

カエデが拳を握る。



「リョウヤに会って……問い詰める」

潤の声には怒りと決意が込められていた。



だが、その言葉をリアが遮った。



「待ってください」


リアが鋭く遮る。




「……あなたが動けば、矢崎側は“先手”を打つでしょう。相手は、メディアを掌握している。あなたを“暴走する若者”に仕立て上げるのは容易です」




「じゃあどうすれば……ノアは今、脅されてるんだぞ」




「今、あなたが潰されれば……ノア様は永遠に帰ってこない」



静まり返る空気。




その中で、ふとエンリが口を開いた。

「じゃあ……“矢崎の敵”に頼むのはどうでしょう?」



「敵……?」

矢崎の掌握する日本放送全連合会のライバルなんて……?




「矢崎たちはメディア連合を動かしています………

でも、その対抗勢力……放送界のもう一つの帝国

そしてそれを操る男…ゲンジ…」

エンリは悩みながらもそれしか答えは無い…そんな雰囲気だ




リアが眉をひそめる。

「彼は、表向きは“気まぐれでタレントを潰す怪人”として有名。でも、実際は──利権的な番組や企業に嫌悪を抱いていると噂されています」




「じゃあ……もしかして正義の人……?」

ミリーがそっと言うが、リアはかぶりを振った。



「違います。正義ではありません。彼は“好き嫌い”で動く。ただ、たまたまその嗜好が、今のあなたに味方するかもしれない」



「どれくらいの力があるの?」

潤が問う。



「メディアの、1/3を握っています」



潤は、ノアの涙がにじんだフレームを見つめたまま、しばらく沈黙した。



「……なら、賭けてみる価値はある」



リアが息を飲む。

「彼は簡単に会ってくれません。出演交渉も、契約も、全てが“気まぐれ”。それに……試されるでしょうね、“潤”という存在が」



「上等だ」



潤の声には迷いがなかった。



──この戦いは、感情でも暴露でもない。

必要なのは、“同じ土俵”に上がる資格。



ノアの名誉を取り戻すために。

そして、全てを覆す力を得るために──



俺は、今、メディアの“もう一つの王”に会いに行く。




【あとがき小話:好きなキャラの話、したら負け】


潤『なぁ作者。ふと思ったけど──お前、アニメ好きって言ってたよな?』


作者『あぁ、好きだねぇ。』


潤『じゃあさ、“特に好きなキャラ”って誰なんだよ?

ヒロインとか、感情移入するタイプとかさ』


作者『んー……ダッチ、ダル、メソウサかな』


潤『……お前、ちょっと集まりすぎじゃない?

なにその“主人公支える側・陰キャ・めちゃくちゃ哀愁”みたいなチーム』


作者『いやいや、見ろよ。ダッチは頼れるし渋いし現実見てる。

ダルはふざけてるけど本気のとこ出すとマジでカッコいい。

メソウサは……なんかもう、生き様が俺』


潤『“俺”言うな。全うにヒロイン答えろや。

てかそれお前の理想像なんじゃねーの?』


作者『いや……ヒロインじゃないけど、なんか惹かれるんだよなぁ……』


──ドアが開く──


ユズハ『……作者さん、今なんて言いました?』


ノア『ヒロインは、いない?……では私たちは何枠ですか?』


カエデ『あ~、もしかしてウチらって“お笑い担当”やった?』


リア『他作品の“地味に光る脇役枠”を推す理由、聞かせてください』


エンリ『ふふっ……メソウサの気持ち、今なら分かる気がします』


ミリー『作者さん、がっかり……ミリー、もうぷにぷにしないから……』


潤『あーあー……完全に詰みコース乗ったわ。

な?無難に“レム”とか言っときゃよかったんだよ』


 


作者:pyoco(主人公じゃなくて、横で静かに支えてるキャラに惚れがち)

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