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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第1章『ズバリ!才能奪取成り上がりでしょう!』
82/262

第69話『俺、裏切りの連鎖を掘り起こす』

「才能を奪って、成り上がる!」


無職で底辺だった俺が、美少女ヒロイン達とともに現代社会を攻略していく物語、ぜひ覗いてみてください。


ちょっと空き時間に、俺の成り上がりハーレム物語をどうぞ!


感想・評価・ブクマ、ぜんぶめちゃくちゃ励みになります。

書く気力が120%になるので、応援よろしくお願いします!


ブックマーク&評価をいただけると、次の展開の原動力になります!

感想も全部読んでますので、お気軽に一言でも残してくれると喜びます!





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「なるほど……“アーク・ヴィジュアルスタジオ”が現場の実行役か」



潤がモニターを睨みながら呟いた。

その背後で、カエデが腕を組んで立っていた。



「潤くん。ウチ、ちょっとだけ広告業界にパイプあんねん。

この“アーク”、名前だけで動いてるペーパーカンパニーやないか、ちょっと調べてみるわ」



「助かる」



カエデはスマホを手に取ると、そのまま部屋を出ていった。



一方、ユズハはソファに寝転びながら、スマホをいじっている。



「せんぱい、週刊真春のライターさんに心当たりあるかもですよー。

あの人、昔はアイドル担当だったのに、急に政治モノに回されてから尖ってるって噂でー」



「政治……やっぱ上からか」



「んふふ。芸能スクープって、見えるとこより裏の“圧”が本体なんですよねー」



ミリーはノートPCを膝に乗せて、タッチパッドをトントン叩いていた。



「じゅんくん、ここのスタジオ……うちのお友達がバラエティのロケで使ってたとこなの!

聞いてみるから、現場で誰がいたか分かるかも!」



「ありがとな、ミリー」 



エンリは資料ファイルを広げ、契約関係の公文書を確認していた。



「潤さん。この“アーク”は三景新聞社からの制作委託を複数受けています。

そして同時に、朝都テレビとTBTへの番組提供履歴も確認できました」



「……完全に、メディア横断の流通ラインだな」



エンリは頷いた。



「はい。しかも、その委託費が“実費”以上に高額である点も問題です。

おそらく広告代理店を経由した“名義上の送金”により、実態を隠蔽しています」



潤は唇を噛みしめた。



「つまり、リョウヤを使ってノアをハメた記事は、“三景新聞の名で出されたけど、中身は朝都テレビ主導”みたいな、そういう連携があるってことか」



「ええ。法的にはギリギリ。ですが、倫理的には完全にアウトです」



ユズハが再び割り込んでくる。



「ていうか、この『日本放送全連合会』ってワード、聞いたことありませんー?」



「何それ」



「新聞・テレビ・芸能プロ・広告代理店が年一で非公開に集まる“情報連携会議”ですー。

表向きは“報道価値の統一”とか言ってるけど、裏じゃ癒着と統制の温床って噂」



リアが部屋の隅でそれを聞き、静かに言った。


「……日本放送全連合会。確かに、警察内部の非公開通達でも、扱いは“慎重に扱え”とありました」


潤は顔をしかめた。



「警察も手ぇ出せないってことか」



リアは頷いた。



「ええ。というより、“触れるな”という空気があるのです。

情報の正当性を盾にされた時、警察は動けません。表現の自由は極めて強い権利ですから」



ミリーが顔を上げ、寂しげな目で潤を見る。


「……じゃあ、ノアちゃんのこと、誰も守れないの?」


潤は拳を握りしめた。


「守る。俺たちでやるしかない」


カエデが戻ってきて、スマホをこちらに掲げた。


「出たで。アークの代表、名義上は別人やけど、過去に“矢崎美也”って名前と同一人物疑惑あったらしいわ」


「……矢崎」


リアが目を細める。


「その名、聞いたことがあります。確かレグルスホールディングスの顧問秘書。

警察でも情報が非常に限られており、裏のパイプ役とも噂されている人物です」


潤は天井を見上げ、深く息を吐いた。


「ノアを潰して、記者を使って、世論を操って……その裏で、こんなにも連中が結託してたなんてな」




リアが静かに言う。


「潤。ここから先は、あなたたちの手に負える相手ではありません」




その場の空気が張り詰めた。




ユズハが先に言った。


「だから何? 先輩が止まって、それでノアさんが報われるんですかぁ?」



カエデが睨みをきかせる。


「ウチら、潤くんに付いて来たんや。

ここで引き下がるなんて、絶対イヤやで」



ミリーも潤の手をそっと握る。


「じゅんくんが止まらないなら……みりーも、ずっと一緒にいるよ?」



エンリはリアの隣に立ち、穏やかな笑みを浮かべる。


「リアさん。あなたがどんな想いで正義を守ってきたのか、私は少し分かる気がします。

でも、潤さんがその正義を“信じる強さ”をくれたなら……一緒に進みませんか?」




リアは、ゆっくりと目を閉じた。



そして、静かに口を開いた。




「……私が警察を選んだのは、“合理的な正義”を執行するためでした。

個人的な感情に流されず、組織的判断に従う。それが私の流儀だった」




潤が、ゆっくりとリアを見る。



「でも今は、違うってことか?」



「……ええ。あなたたちと出会って、迷い始めたのです」



リアは歩み寄り、潤の前で立ち止まった。



「潤。あなたの中には、私にはない“証明力”がある。だから……力を貸します」



その瞬間だった。



潤の胸の奥に、熱が走る感覚が広がった。

視界の端に、蒼いウインドウが浮かぶ。



【ユニークスキルを奪取しました】


《名推理》

■ 状況・証拠・証言をもとに因果関係を瞬時に構築。

■ 情報の質と網羅性により、推理の精度が向上。

■ 利用時、他者の行動パターン・論理破綻を見抜くことができる。



リアが目を見開いた。


「……スキル、今……発現したのですか?」


潤はゆっくりと頷いた。



「これが……“名推理”」





【あとがき小話:ヒロインズを犬種で例えるなら?(潤目線)】


潤『……ってなわけで、誰が言い出したのか知らないけど、

ヒロインたちを“犬の犬種で例える”ってお題が来た。』


潤『仕方ねぇ、全部答えてやるよ……。じゃあいくぞ──』



ユズハ:ポメラニアン

『ふわふわしてて人懐っこいけど、内面は超戦闘民族。

お手しながら噛んでくる系。いや噛まれた。既に。』



ノア:シベリアンハスキー

『一見クールで美しい。でもこっちが別の犬を撫でると牙を見せる。

“氷の瞳”でにっこり近寄ってくるけど、たぶんリード外すと誰かが消える。』



カエデ:ミニチュアダックスフンド

『距離感ゼロで膝に乗ってくるけど、他の犬が近づくとめっちゃ唸る。

背は小さいのに支配力は大型犬レベル。』



リア:ボーダーコリー

『知能が高くて従順に見えて、俺より常に一手先を読んでる。

たぶん俺が飼われてる。いや間違いなく主従逆転してる。』



エンリ:ゴールデンレトリバー

『包容力全振り。疲れてる時に寄ってこられると泣きそうになる。

ただし怒らせると“ゴールデン”の看板降ろしてくるタイプ。』



ミリー:マルチーズ

『純粋無垢。こっちが疲れてるときに限ってテンションMAXで突撃してくる。

でもなぜか……許せる。完全にズルい生き物。』



潤『──以上。

ちなみにこのあと、本人たちにバレて“じゃあ潤くんは?”って聞かれたけど、

俺は“野良犬です”って答えて逃げました。』


 


作者:pyoco(潤の野生、いまも逃走中)


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