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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第1章『ズバリ!才能奪取成り上がりでしょう!』
8/250

第7話『俺、マッチングアプリ使ってみる』

【読たんへお願い!】


作者の夢──

ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)


え?真面目な目標じゃないって?

うるさいっ!!

作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)


この夢を叶えるためには──

もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!



評価

ブクマ

コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)

リアクション


あなたのアクション、全部が……

“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!

あなたが思っている以上に──

あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。


ブクマ、評価、コメント、リアクション。

その一つ一つが、

「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。




可愛いけどやべー子たち!

愛しいのに社会壊すヒロインたち!


このバカで全力で尊いヒロインたちを、

もっと世界に広めるために──


お願い!

あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!



今後の目標:

「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!


その第一歩を、あなたの一票で……!


――19時の面接まで、まだ時間はある。


モヤシをモシャモシャしながら、ふと気になって訊いてみた。


 


「ところで、そのかえでって子、どんな子なの?」


 


「かえでですか……。田舎から上京してきたばかりの劇団候補生です。私の地元時代からの友人で、よく演劇の話をしたり……」


 


ノアの声が、少し柔らかくなる。


 


「ほんわかしてるけど、意外と鋭くて。頼りになる子なんですけど……マッチングアプリにハマるような子ではなかったんです……」


 


ふむ、意外性のあるタイプか。ちょっと気になるな。


 


「……で、そのアプリってどんな感じのやつ?」


 


「会話で相性を深めていく、いわゆる共感型マッチングらしいです」


 


ノアのスマホを覗き込んで、実際のチャットを確認。


ふむふむ……たしかに、普通っぽいUI。

ただ、チャットの進行がやけにスムーズで、感情の引き出しが計算されてる感じがする。


 


「そのターゲットのプロフ、見せて」


 


「はい、こちらです」


 


画面を見せられて――出た、王子系のイケメン。

清潔感、笑顔、背景の高級カフェ、全部テンプレ。


 


試しに偽アカでコンタクトを取ってみる。


【ユズキ(俺)】

『初めまして、ユズキです』


 


ピコーン!


【王子】

『メッセージありがとう。ユズキさんって、文章からすごく優しい雰囲気が伝わってきたよ』


 


……おいおい。初手から好感度MAXで来るな。


それ、警戒心ゼロ女子向けに調整された“即効ワード”じゃねぇか?


 


試しにノリで返してみる。


【ユズキ(俺)】

『優しいってよく言われます〜笑 でもちょっと人見知りなんで、あんまり会ったりとかは…』


 


ピコーン!


【王子】

『そうなんだ、わかるよ。俺も最初、人見知りでなかなか人に打ち解けられなくて…』

『でも文章だけでも伝わってくるんだよね、ユズキさんの空気感。なんかこう、言葉の奥に優しさがあるっていうか』


 


は???


なにそれ、こえぇよ。


俺、適当に返しただけなんですけど?


“空気感”って便利ワードすぎんか?

抽象的すぎて、なんにでも当てはまるやつやん。


 


【ユズキ(俺)】

『なんか…共感してくれるの嬉しいです。最近ちょっと疲れてたんで、癒されます〜』


 


ピコーン!


【王子】

『ああ、それ俺も最近感じてたことだ…』

『人って、頑張ってると無理しちゃうよね。周りには見せないけど、実はすごく無理してる。ユズキさん、そういうところあるのかなって思った』

『……勝手に決めつけてたらごめん。でも、何かあったら話聞くよ?』


 


ちょ、まてまて。


完全に心の奥に土足で入ってくる系男子じゃねぇか!


共感の押し売りが自然すぎて、逆に怖いわ。


 


ノアが横からスマホをのぞき込み、ぽつり。


「……この流れで、かえでが会いたくなっても不思議じゃないですね」


 


ほんとそれ。


この誘導の仕方、会いたくなるじゃない。


自分から会いたいって言いたくなるように調整されてる。


営業かよ。てかプロやろこれ。


 


【ユズキ(俺)】

『でもやっぱり、まだ会うのはちょっと勇気いりますね〜』

『メッセージくれるだけで十分癒されてますし…』


 


ピコーン!


【王子】

『うん、それでもいい。焦らなくて大丈夫だよ』

『ユズキさんがちょっとだけ勇気出せたらでいいから』

『俺に会うことで、少しでも笑ってもらえたら嬉しいし』

『……今夜、ちょっとだけお茶しない?無理ならまたメッセージでも全然いいから』


 


うわぁ、やりやがった……!


断るじゃなく勇気出すかどうかの選択肢に変えてきた!


誘導してるって気づかせずに決断させるテク、エグすぎる。


 


「……やっぱり、上手いですね」


ノアが静かに呟く。


「普通の人間には、ここまで自然にはできません」


 


「……ノアでも、惚れたりする?」


 


「は? あり得ません」


バッサリ切られた。


 


「私は潤様以外、興味はありません。他は虫ケラと同等……いえ、それ以下ですね」


 


怖ぇよ。何もそこまで言わなくても。


 


でもまぁ、悪い気はしないけどね。ふふ。


 


「……そういえば、面接の服どうしようかな〜」


 


「それでしたら。潤様のお部屋のタンスから、私がコーディネートしておきました」


 


すっと、服を差し出してくるノア。


 


――えっ?


いつの間に、俺のタンス開けた?


てか、パンツとかも見られてるんじゃ……あれ、あの本、隠してたはずだけど……


 


「……低俗な本は、すべて処分しておきました」


 


うわぁあああああああ!!!


やっぱりこの子怖い!!!









【あとがき小話:ノア、自己紹介という名の宣言】


作者『ノア、軽めに自己紹介しとく?』


ノア『はい、承知しました。……初めまして、潤様を一心にお慕いしております、ノアと申します』


潤『……最初の一言で方向性が全部わかるな……』


ノア『私の仕事は“女優業”……ですが、それはあくまで仮の顔。

 本業は、潤様の予定管理、行動制限、ヒロイン間距離の調整、そして……他者排除です』


潤『あれ?なんか言い回しが急に公安っぽくなってない!?』


作者『ヒロインって紹介なのに業務内容が“主人公の完全掌握”なんだよな……』


ノア『私としては、潤様の生活圏から不純物を丁寧に除去していくだけですので。問題はありません』


潤『言ってることが“洗浄作業”なんだよ!!あと読者さんのこと不純物って言ってない!?』


ノア『あら、違いますよ?読者の皆様には感謝しております。

 ……ただ、“潤様の隣に立つ候補”として見られている方がいれば、話は別です』


作者『地雷、今フルスイングで撒いたね?』


潤『自己紹介ってこんな物騒なもんだったっけ!?』


ノア『最後に──皆様、潤様をどうか温かく見守ってくださいませ。

 ……それと、余計な接触はお控えください。』


潤『だから最後まで怖いわ!!』


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