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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第1章『ズバリ!才能奪取成り上がりでしょう!』
7/250

第6話『俺、正義の味方らしい』

【読たんへお願い!】


作者の夢──

ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)


え?真面目な目標じゃないって?

うるさいっ!!

作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)


この夢を叶えるためには──

もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!



評価

ブクマ

コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)

リアクション


あなたのアクション、全部が……

“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!

あなたが思っている以上に──

あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。


ブクマ、評価、コメント、リアクション。

その一つ一つが、

「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。




可愛いけどやべー子たち!

愛しいのに社会壊すヒロインたち!


このバカで全力で尊いヒロインたちを、

もっと世界に広めるために──


お願い!

あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!



今後の目標:

「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!


その第一歩を、あなたの一票で……!


相変わらず、モヤシをモシャモシャ食べる日々。


食感は悪くない。安いし、茹でれば3日は保つし、いっそ主食として国に認定してほしいレベルだ。


そんな俺を哀れんでか、ノアが時々差し入れを持って来てくれるようになった。


ただ、飯は豪華でも生活は相変わらず“極貧のまま”なのはご愛嬌だ。


 


……まぁ、餓死しなきゃいいか。


 


そう思いながら、今日ももやしとにらめっこしていたそのとき。


 


ガチャッ――


 


「うおっ!?」


 


ドアが開いた。


いや待って? ノックは? 呼び鈴は? ていうか、鍵閉めてたよな俺!?


 


「潤様。本日、ご相談があって参りました」


 


え、ちょっと待って今さらっと“参りました”って言った?

なんで訪問が平安時代みたいな形式で来てるの?


 


「……えっと、鍵、渡したっけ?」


 


「いえ。渡されておりません。でも“あると便利”なので、作らせていただきました」


 


……今、なんて?


いやほんとになんて?


“作らせていただきました”って、言い方は丁寧なのにやってること完全に犯罪やんけ。


合鍵って、他人が勝手に作るものじゃないよね?


 


ノアは当然のように靴を脱ぎ、当然のようにリビングへ上がり込み、当然のように俺の隣に座った。


この子、何一つ“当然”じゃないのに全部“当然”みたいな顔してるの怖ぇよ……。


 


「で、その相談って?」


 


「私の友人で、“かえで”という子がいるんですが――最近、マッチングアプリにハマってしまって」


 


「ふむ、マッチングアプリね……まぁ今どき普通じゃん?」


 


「ですが、そのアプリ。実は“グループぐるみ”で女性を狙って、ホテルに呼び出して動画を撮り……それをネタに脅すらしいんです」


 


……おっふ。


一気にアウトの香りしかしない。


てかそれ、完全に逮捕案件。


 


「で? かえでさんはもうその手口に……?」


 


「いえ、まだ被害には遭っていません。ですが、“運命の王子はん”という相手と毎晩やり取りしていて……完全に盲信状態なんです」


 


……運命の王子“はん”。


なんだその、“昭和の恋愛ドラマ”みたいな語尾は。


 


「それでお願いってのは、まさかとは思うけど――」


 


「はい。やはりここは、“正義の騎士様”である潤様のお力を借りるべきだと!」


 


……出たよ。


あのときの、勢いで口にした「正義の味方です!」発言をまるっと信じてるやつ。


 


「……いや、俺、まだもやし食ってるだけの人間なんだけど」


 


「実は、Xの裏垢でグループのメンバー募集を見つけておきました!」


 


仕事、早すぎん?


てか裏垢って言い方に悪意あるやろ。


 


「潤様の偽名“カズト”で応募してあります。明日、面接とのことです!」


 


はいぃぃぃぃ!? なんで!?


勝手に俺、潜入捜査員になってんだけど!?


カズトって誰よ!? どこから出てきたんだよその名前!


 


「場所は、ホテルAQUAの301号室。19時からです!」


 


いやいやいや! 面接場所がホテルって!!


明らかに健全な企業じゃねぇだろ!

求人雑誌に載ってたらクレーム来るタイプだわそれ!


 


ノアはスマホを見ながら、どこか誇らしげに“任務完了”のオーラを放っている。


もはや俺が断るという選択肢は、彼女の中に存在していない。


 


「……まさか、断れない感じ?」


 


「はい。断ったら潤様に“幻滅”してしまいます」


 


笑顔でとんでもない圧をかけてくるな、この女優。


 


あーーー……。


モヤシ生活のままの方が、まだ平和だったかもしれん……。


 


 


* * *


 


こうして、俺は――“王子はん”なる男のいる怪しげなアプリグループへ潜入することになった。


もちろん、自分の意思じゃない。


鍵を勝手に作った奴の押しに負けただけだ。


 


この件が終わったら……

俺、鍵交換するからな絶対。





【あとがき小話:消えた作者と一人の女】


潤『ところでノア?』


ノア『はい、なんでしょうか?』


潤『……あいつ、いないんだけど。作者。さっきから音沙汰ゼロで、なんか静かすぎない?』


ノア『あぁ、そのことでしたら。』


潤『え、なんか知ってんの?』


ノア『はい。潤様の視界から“完全に排除”しておきました。』


潤『待って待って待って!?なんでサラッと怖い単語使った!?排除って何!?』


ノア『あの方は潤様に無遠慮に話しかけたり、他のヒロインを紹介したり──それはもう、見過ごせない言動ばかりでしたので。』


潤『いやでも作者だぞ!?物語的にはめちゃくちゃ重要ポジションだぞ!?』


ノア『物語より、潤様の平穏が最優先です。……私の中では、潤様さえいれば他は必要ありませんので』


潤『価値観のコアが重すぎるって!!あと作者がいないと話終わんないからね!?進行役だからね!?』


ノア『ご安心ください。今後は私が“すべての管理と構成”を担当いたします』


潤『ダメだこの子……もう社長みたいなこと言ってる……』


ノア『もちろん、潤様の予定表や食事内容、会話の相手も私が選定します。余計な接触を避けるためにも』


潤『社会的に終わるぞ俺ぇぇぇぇ!?』


──遠くで物音がして──


作者ボロボロ『……やっと……セーブポイントに……たどり着いた……』


ノア『……戻りましたか。でも、もう遅いですよ?』


潤『セリフがラスボスなんよ!!』


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