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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第1章『ズバリ!才能奪取成り上がりでしょう!』
68/262

第57話『俺、ダークヒーローとやらに憧れる』

「才能を奪って、成り上がる!」


無職で底辺だった俺が、美少女ヒロイン達とともに現代社会を攻略していく物語、ぜひ覗いてみてください。


ちょっと空き時間に、俺の成り上がりハーレム物語をどうぞ!


感想・評価・ブクマ、ぜんぶめちゃくちゃ励みになります。

書く気力が120%になるので、応援よろしくお願いします!


ブックマーク&評価をいただけると、次の展開の原動力になります!

感想も全部読んでますので、お気軽に一言でも残してくれると喜びます!





.



俺は――かつてない強敵と対峙していた。


 


その名も──


怪人ポテチーン(仮)。


 


このポテトチップス……いや、ポテチーンは……


実に……実に……


 


「この卑怯者ォォ!! そんなコンソメパンチだなんて……食べずにはいられねーじゃねーかぁぁぁ!」


 


しかし!


 


勝てない。


 


何度も、何度も、何度も!


 


試みたが!


 


「なんで……なんで袋がこんな……ヌルヌルすべるんだよぉ……!」


 


手に汗握るどころか、袋に滑らされる俺。


膝から崩れ落ち、ポテチーンの前に敗北を喫するしかなかった。


 


こいつとは、過去に幾度となく戦った。


もちろん勝った日もあったさ。


だが今日のポテチーンは、今までにないヌルヌル感だった……。


 


「これ、無理やり開けたら……中身ぶちまけるタイプだ……。

そんなの、あんまりだぁ……」


 


薄暗い部屋で、俺は天を仰いだ。


 


果たして、俺はこの強敵に勝てるのか。


 


――そのとき。


 


「潤さん♪ どうしたんですかぁ? ポテチップスに苦戦してるんですか?」


 


後ろから、ふわっと優しい声。


振り向くと、エンリがにこにこして立っていた。


 


「エンリ……? そうなんだ……こいつ……強敵でさ……でも俺は……!」


 


必死に袋をにぎる俺を尻目に、エンリはスッとキッチンへ。


そして――


ハサミを手にして戻ってきた。


 


「やめろーーー! それだけはやめてくれーーー!!」


 


俺の絶叫を無視して、


 


ジャキッ!!


 


音もなく、ポテチーンの袋が真っ二つに切り裂かれた。


 


* * *


 


ソファに沈みながら、俺はポテチをむしゃむしゃ頬張る。


 


(次こそは……次こそ正々堂々、ポテチーンを打ち破る……!)


 


――と、無駄に心に誓った。


 


にしても、コンソメパンチはやっぱり最高だなぁ。


 


「そういえば潤さん♪」


 


エンリが、横でポテチを摘みながら話しかけてきた。


 


「最近町で、黒い服に身を包んだヒーロー? が人助けしてるらしいですよ?」


 


「人助けかぁ……世の中、捨てたもんじゃないんだなー」


 


手をベトベトにしながら、俺もポテチを口に運ぶ。


 


「なんでも、魔法が使えるとか、人の心を操れるとか……すごい噂になってるらしいですよ?」


 


「へー。そいつ、マジシャンかなんかか?」


 


「私も詳しくはわからないんですけど……でも、噂だけはすごいんですよね~」


 


ふーんとポテチをもう一枚食べながら、ふと思いついた。


 


「俺もさー、ダークヒーロー潤! もやしを愛し、世界を救うスーパーヒーローとか、どう?」


 


誇らしげに胸を張る俺に、エンリは――


ちょっとだけ困った顔で、微笑んだ。


 


「ちょっと……そのセンスは人類には500年ほど早いかなって」


 


 


……うん、やめとこ。


 


町の平和は、そのヒーローとやらに任せよう。


俺は、手の届く人だけを助けていけばいい。


 


「頑張れ、ヒーロー!」


 


そうポテチ片手に応援していたら――


 


「そうそう、潤さん。LINE見ました? 既読つかないし、近くに来たから寄ったんですけど……」


 


LINE? 最近開いてなかったな……。


 


というのも――


 


未読99件。


 


これだよ。


 


スマホをちょっと開いただけで、未読通知が嵐のように押し寄せる。


 


しかも内容が。


 


潤様? 寝ましたか?


潤様? 今お風呂ですか?


潤様? ご飯食べました?


 


「ええええええええええええい!! うるさいわっ!!」


 


スマホを放り投げる勢いで叫ぶ俺。


最初はちゃんと返してたんだよ?


でもな、これ――無限ループだからな?


しかも、全員同じテンションで個別攻撃してくるんだよ?


無理だろ、これ。


 


で、気を取り直してエンリとのトークを開いたら。


 


ゴールデンウィーク時間割表。


 


えっ?


 


「ゴールデンウィークって……時間割とかあんの?」


 


俺の声が裏返った。


 


「みなさんと話し合って、平等に分けたんです♪

今回のゴールデンウィークは4日だったので、5人で分けるの揉めちゃいました♪」


 


爽やかスマイルで恐ろしいことを言うエンリ。


 


なにそれ。

俺の予定って、勝手に分けられて、しかも確定?


 


「あのーエンリさん? もしかして、この予定表って確定だったりします?」


 


「潤さん、大丈夫ですよ♪」


 


(よかった……俺にも決定権が……!)


 


「ちゃんと決めましたので、その通りで結構です♪」


 


(ないのかよぉぉぉ!!!)


 


エンリはにっこり。


俺は崩れ落ちる。


 


こうして。


俺のゴールデンウィークは――


予定という名の檻の中で幕を開けることになった。


 


(頑張れ、未来の俺……)





【あとがき小話】


作者『最近さ~、Apexっての始めたんだよね。

んで、ユズハに「感度どうしたらいいですか?」って聞いたら、

“7-5リニアがいいですよぉ”って教えてもらってさ~』


ユズハ『それ、初心者にしては攻めすぎなんですよぉ?

でもまぁ、先輩なら大丈夫かな~って期待したんですよぉ?』


潤『……んで、どうだったんだよ。感度7-5リニアの作者』


作者『ジャンパで飛んだ瞬間に感度の暴力で空見ながら死んだよね』


ユズハ『“リニア、空へ還る”って感じでしたよねぇ~?』


カエデ『ウチ、横で見てたけど“あれ?この人撃たれてるのに空見てるで?”ってなったわ』


作者『いやもう…敵の位置わからんし、撃たれたら後ろ向いちゃうし、

パスファインダーのグラップル撃ったら壁に自爆したし……』


リア『冷静に言うと、感度ではなく“人としての方向認識の問題”ですね』


ミリー『でもでも! ミリー、ジャンマスもらって即落下して味方から“サヨナラ”言われたことあるよっ!』


潤『お前ら全員、初心者が背負うには重すぎるエピソード抱えすぎなんだよ!!!』


ユズハ『作者さん、まずは“ジャンプして前に進む”ところからやり直しましょうねぇ~?(ニコッ)』


 


作者:pyoco(エイムよりも“自我”のブレが問題)


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