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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第1章『ズバリ!才能奪取成り上がりでしょう!』
62/262

第51話『僕、ケイタ』

「才能を奪って、成り上がる!」


無職で底辺だった俺が、美少女ヒロイン達とともに現代社会を攻略していく物語、ぜひ覗いてみてください。


ちょっと空き時間に、俺の成り上がりハーレム物語をどうぞ!


感想・評価・ブクマ、ぜんぶめちゃくちゃ励みになります。

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感想も全部読んでますので、お気軽に一言でも残してくれると喜びます!





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『ケイター! サッカーやろうぜー!』


『ごめんね、今日も塾だから』


『またかよー! じゃあ次は来いよなー』


 


僕は頭がいいらしい。


だから友達とサッカーをやるよりも、勉強をやるべきなんだ。


なんでかって?


そりゃ、勉強ができていい仕事に就けば、なんでもできるし、なんでも叶えられるから──って、お母さんが言ってたから。


 


だから僕は、今日も本当はサッカーやりたいけど、勉強をするべきなんだ。


 


でも――


 


この道沿いにある、鈴木さんの家。


そこにはよく吠える犬がいる。


鎖で繋がれてはいるけど、塾に行くたびにここを通るのが、たまらなく嫌だった。


 


でも最近──


 


『今日もいてくれないかな……』


 


曲がり角を曲がると、鈴木さんの家の前で──


 


黒い “I love もやし” とピンクのプリントが入った、終わってる服装の男の人が、両手を広げて犬と威嚇しあってる。


 


僕が通り過ぎようとすると、その人は恥ずかしそうにポケットに手を突っ込みながら、吠え続ける犬に向かって勝ち誇った顔をして去っていく。


 


正直……犬が怖い僕にとって、この間に通り抜けられるのは嬉しいけど、


 


あんな大人には絶対なりたくない。


 


だから、もっと勉強を頑張ろうって思えた。


 


* * *


 


『なぁーケイタ、お前最近全然遊ばないじゃん!』


『なんでだよ? もしかして新しいゲーム買ったのかよ?』


 


『ううん、違うよ……最近塾に行ってるんだ! 勉強、楽しくてさ……』


 


『へー、お前変わってんな? オレはベンキョーなんてやりたくねぇな。もういいや、お前誘わないから。じゃーなー』


 


……まぁ、サッカーやりたかったけど──


ママは勉強をするとすごく嬉しそうだし。


 


何より、僕もそれが正しいって思ってた。


 


今日も、曲がり角を曲がる。


 


『今日は、もやしの人……』


 


いなかった。


 


まぁ、こういう日もある。


 


なるべく犬を起こさないように、そーっと通り過ぎる。


 


その時。


 


ガルルルルル!!


 


『ひっ……?』


 


ワンワンワン!!


 


大丈夫……大丈夫……怖くない、怖くない。


耳を塞いで、目を瞑れば怖くなんか──


 


えっ……?


 


犬の鎖が──繋がれてなかった。


 


犬が唸りを上げながら、近づいてくる。


 


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!


あぁ、こんな怖い思いするなら、あの時サッカーやってれば……。


怖いよ。


 


助けて。


誰か。


 


恐怖で、声が出ない。


 


ガルルルルル!!


 


うっ──


 


その時。


 


目を開けると、黒い服のもやしの人が、両手を広げて僕と犬の間に立っていた。


 


そして。


 


『ガルルルルル──うぉーーーーー!! ちょぇぇぇー!!』


 


いつも凄く弱そうに見えていたその人が、今日はとっても迫力があった。


 


奇声を発しながら、変な動きに気圧されて。


犬は犬小屋へと逃げていった。


 


すると、もやしの人はインターホンを押して、飼い主に。


 


『犬、繋がれてないんですけどぉー! いい加減にしてくださいぃぃ!!』


 


震えた声で注意してた。


 


* * *


 


僕はわかったんだ。


 


勉強は、大切だ。


 


でも――


 


『ほら、ケイタ! パス!』


『うん! いくぞーっ!』


 


そう。


 


勉強は大切だけど──


 


やりたいことも、やりたいって言わなくちゃいけないって。


 


でも……。


 


あのもやしの人みたいに、大人になって奇声を発しながら奇行をしないように。


勉強も、ちゃんと頑張らなくちゃって思ったんだ。


 





【あとがき小話】


ミリー『あちょーーーーーっ!!!』


潤『!?』


(※突然、潤の背中に元気全開タックル)


潤『おおおおおい!!なんだ!? なんで俺、あとがきで“戦闘開始”されてんだ!?』


ミリー『えへへっ!ミリー、ちょっと動きたくなっちゃってっ!

GWって、エネルギー余るんだもんっ!!』


潤『それで飛び膝蹴りすんの!? しかも“あちょー”ってどこで覚えたんだよ!?』


ミリー『作者さんがさっき言ってたの。「次ミリーに“あちょー”してもらおう」って♪』


潤『完全に犯人おるじゃねーか!!』


(※作者、ミリーと目を合わせて親指グッ)


潤『お前もだよ作者ァァァ!!!なんで俺があとがきで毎回負傷してんだよ!!!』


ミリー『じゃあ今度は“おだやかビンタ”でいこっかっ♪』


潤『矛盾ワードすぎるわ!!やめて!語感が可愛くてもダメージだけは本気なの!!』


 


作者:pyoco(GW=元気ウイルス感染中)


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