第5話『俺、リンクスキルを取得する』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
ノアと連絡がつかなくなって数日。
まぁ、そもそも大人気女優だし。テレビや映画に引っ張りだこの彼女からしたら、フリーターの俺なんて、ただの通りすがりだよな。
……そんなことを思いながら、もやしと豆腐で飢えを凌ぐ毎日を送っていた。
「魅力Lv5……ねぇ」
スキル一覧を見つめながら、ふと思う。
今、俺が持ってるのは――
【ストックスキル】
・威圧(Lv4)
・魅力(Lv5)
・支配(Lv1)
……どう使えってんだよ、これ。
魅力でモテても、金にならなきゃ意味ないし。
支配でコンビニバイトに圧かけても、誰も得しないし。
くそぉ、なんかもっとこう、テレビ局の社長とか金持ちからスキル奪って大逆転!みたいな展開になんねぇかな……
そんな妄想をもやしでモシャモシャしてたところで、スマホが震えた。
「……はいもしもし〜。どちら様で〜」
『葉山さん……ノアです』
「えっ」
一瞬で背筋が伸びた。
『あの……あのあと、友人が警察に保護されたんです。カズヤという男も、最近町から姿を消したみたいで……その件で、直接お話したいのですが』
「え、いや、いいですよ!? てか全然! 今すぐ! どこ行けばいいですか!?」
『あの、できれば……今からでもよろしいですか?』
「もちろんですとも! で、場所はどこで――」
ピンポーン。
インターホンが鳴った。
「……え?」
恐る恐るドアスコープを覗くと、そこには深く帽子をかぶり、マスクで顔を隠した美少女――いや、白銀ノア本人が立っていた。
……え、怖っ。え? 住所教えてなくね?
「えーと……どうやって俺の住所……?」
「念のため、調べさせていただきました。あのとき、私の正体を知ったので……もしものために、です」
さらっと怖いこと言うなこの子。
とりあえず、部屋に通してインスタントの麦茶を差し出す俺。部屋の生活感がやばい。片付けておけばよかった。
「それで……その、今日はどうされたんですか? もう事件は解決してますし」
ノアは静かに頷いたあと、俺の目をじっと見つめる。
「はい……その件についても、色々と調べておりました」
「あの日、一日だけ働いた謎の新人ホストがいた。その日を境に、カズヤの様子が急変した……」
「そして、彼の跡を継ぐように現れた男がいたと……」
うわ、やばい。思ってたより調査力高ぇ。
「……葉山さん。何か、隠していることはありませんか?」
その瞬間、ウインドウが開いた。
【才能共有:白銀ノア】
・信頼度:到達
・感情:好意
・条件:能力の開示 → 承認された場合、スキル共有発動
おお、来た。これが才能共有ってやつか。
……まぁ、打ち明けたところで信じてもらえるかは知らんけど。
それに、ウソついても仕方ないしな。
「うーん……実は俺、悪人からスキルを奪えるんだよね」
「……え?」
「つまり、正義の味方というか? 世直しマンというか? 最終的にはスキル集めて、総理大臣になって世界を変える的な?」
……言いすぎた。絶対盛った。いつもの癖が出た。
だが次の瞬間――
「……貴方様は、やはり特別な方だったのですね」
ノアが、すっと膝をつき、まるで騎士のように頭を下げてきた。
「この白銀ノア、誓います。これからは貴方様のそばで、どんな敵も欺き、演じ、支え続けます」
「え、いや、そこまでガチじゃなくていいっていうか」
「どうか私を……貴方様の最初の同志として認めてください」
いやもう完全にスイッチ入ってるこの子!?
【リンク成立】
白銀ノアとのスキル共有に成功しました
【スキル:演者】
・あらゆる演技を現実レベルで再現
・感情、仕草、声色、動作の全てを忠実に模倣可能
きたぁ! これが演者!
さっそく試してみるか!
「……フッ、全ての才能は、俺の元に集う運命にある」
キメ顔で低く言い放ってみた。
ノアは目を潤ませながら、手を胸に当てて――
「……あぁ、なんて神々しい……まるで、最高指導者のようなお姿……」
ちょ、やりすぎぃ!!
「いやいやいや、あれ冗談!今のは演技だから!」
「はい、存じております。ですが……演技にもお心が現れます」
笑顔のノアが、ひそっと近づく。
「……私は、誰にも譲る気はありませんから。貴方様の一番は、私ですからね?」
怖い、けど――
……なんか悪くない気がした。
――こうして、俺とノアの革命は、始まった。
【あとがき小話:ノア、登場。そして排除対象が決まった】
作者『それでは〜〜!ここからはついにヒロインズが参戦!トップバッターはもちろんこの方っ! ノア、よろしく〜!!』
ノア『はい、潤様。……まずはこの、うるさくて目立とうとする方を──つまみ出してもよろしいでしょうか?』
潤『ちょいちょいちょい!!まだ始まって2秒だからね!?一応“作者”だからね!?』
ノア『では“元・作者”という扱いにすれば問題ありません。私の中では潤様と“その他大勢”しか存在しませんので』
潤『概念で処理しようとするのやめて!?』
作者『あっでも今のセリフ、ヒロイン感すごい出てた〜♡さすがノア、潤以外への敵意MAXで最高〜〜!』
潤『それを作者が煽るのどうなの!?今後俺の周りで事故が起きたら、犯人候補はだいたい目の前にいるって構図できあがってるんだけど!?』
ノア『大丈夫です。潤様に害意を向ける存在がいなくなれば、世界はすぐに平和になりますので』
潤『物騒なヒロイン来ちゃったあああああ!!!』
作者『というわけで、次回もノアの独占ワールドをお楽しみに☆』
潤『おいそのまま締めんなぁあああ!!』