【特別回】GW前の作者(by 潤)
「才能を奪って、成り上がる!」
無職で底辺だった俺が、美少女ヒロイン達とともに現代社会を攻略していく物語、ぜひ覗いてみてください。
ちょっと空き時間に、俺の成り上がりハーレム物語をどうぞ!
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GW前夜。
机の前で、白目剥いた人間が一人。
それが作者だった。
「はは……GWに20話……とか言ってたなぁ……俺……。
書けるわけねぇだろバカヤロォ……ッ!」
肩から力が抜けて、机に突っ伏す。
背後では、うるさい連中がわちゃわちゃと――俺の部屋で勝手に盛り上がっていた。
「潤様っ! この状況、見過ごすべきではありませんっ!」
ドアを開け放って現れたノアは、作者の背後に立ち、ピシャリと言い放つ。
「このままでは、執筆どころか、精神崩壊です。凛としてください!」
「おいノア、今一番凛としてないのはお前の声量だって気づけ!」
「ねぇねぇ潤くんっ! みてみて、もやしの形したクッキー作ったのーっ!」
ぴょこぴょことミリーが机の上に飛び乗ってきた。
その手にはもやしクッキー……いや、それはただの失敗作じゃないか?
「ってか、そのクッキーでキーボード汚すのやめて! 作者が泣いてるって!」
「えへへ~、泣いてるなら、ミリーがぎゅってしてあげよーか?」
「今は物理的に近寄るな! マジで危険物だからそれ!!」
「潤ぅ~、まさかとは思うけど、作者さんホントに連投するつもりなんですか~?」
壁にもたれながら、ユズハがニヤッと口角を上げる。
「そういうの、普通はネタっていうんですよ? 本気にしちゃうと痛い目見ますよ~?」
「誰がネタに体張ってるって!? いやもうこれ、命の燃焼レベルだからな!?」
「潤くん潤くんっ! うちが応援飯つくってきたで!」
キッチンから乱入してきたカエデが、なぜかフライパン片手に登場。
「書けるもやしチャーハンや! にんにく効かせてガッツリやでぇ!」
「そのネーミングやめて! 書けなかった時の敗因がもやしになるのイヤ!!」
「……皆さん、いい加減にしましょう」
全員の動きがピタリと止まる。
エンリの静かな圧が空間を支配した。
「潤さんも、作者様も、今はとても疲れているのです。思いやりを持ちましょう」
ノアが一歩引き、ユズハが「うわー本気だ」とヒソヒソ声。
カエデはフライパンを背中に隠し、ミリーは机の下に避難した。
俺はというと――
「ありがとう、エンリ。けどまあ、うちの作者、止まらねぇんだよな。
これだけ頑張ったら、みんなが笑ってくれるかもって顔して、白目剥いてキーボード叩いてんの」
……バカだなって思う。
でも、ちょっとだけカッコつけたくなるのも、わかる気がする。
「……でも潤くん? これ終わったらGW中ずっと遊んでくれるんよね?」
「そこは全力で断る! まず作者が生き残れるかどうかだ!」
──こうしてGW前夜、俺の部屋は、騒がしくて、温かくて、ちょっとだけカオスだった。
そして作者は今も、白目を剥きながら、
**「20話……20話って言っちゃったんだよ俺……」**と呟きながら――執筆中。
【あとがき小話】
作者『安心してください……書きますよ……(白目)』
潤『いや“大丈夫”ってなんだよ!?顔が全然大丈夫じゃねぇよ!?』
作者『20話……20話って……一日5話で……3日で15話、あと2日で……白目むいても間に合う計算です……』
潤『計算してる暇あったら1話でも書けよ!!!あと精神状態やばいぞ!?』
作者『指が……勝手に……キーボードを叩くの……
もはや意思じゃない……運命……これはもう……義務……』
潤『やめろ、作家が“義務”とか言い出したら終わりなんだよ!!!誰か水持ってこい!!!』
作者『潤くん……もやし持ってきて……』
潤『意識飛んでんのにリクエストだけブレねぇな!?』
作者:pyoco(白目のまま執筆中)