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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第1章『ズバリ!才能奪取成り上がりでしょう!』
53/262

第45話『俺、社長ってバレてないんだけど』

「才能を奪って、成り上がる!」


無職で底辺だった俺が、美少女ヒロイン達とともに現代社会を攻略していく物語、ぜひ覗いてみてください。


ちょっと空き時間に、俺の成り上がりハーレム物語をどうぞ!


感想・評価・ブクマ、ぜんぶめちゃくちゃ励みになります。

書く気力が120%になるので、応援よろしくお願いします!


ブックマーク&評価をいただけると、次の展開の原動力になります!

感想も全部読んでますので、お気軽に一言でも残してくれると喜びます!





.



「ほら見て見て潤君! ウチ、テレビ映ったで!」


カエデがスマホを突き出してくる。画面には、昨日放送された情報番組の映像。


 


「ミリーも映ったーっ! ちゃんと笑顔キマってたよーっ!」


「ユズハの魅力が、また全国に拡散されちゃいましたね〜♪」


 


ヒロイン陣が、それぞれ自分の出番をキャッキャと確認し合っている。


 


俺も、画面を真剣に凝視する。


よし、きた。ここで俺の登場――


 


“鬼才現る! 天才社長インタビュー!”


“カリスマ経営者・葉山潤の素顔に迫る!”


 


……みたいなやつ、流れてくるはず!


番組的に社長は“最後にドン!”ってのが王道だし。うん、わかってるぅ。


 


ナレーション「というわけで、今週の特集は“地方と都市を繋ぐ革新企業”! 話題の『悪党リクルートエージェント』さんでした〜!」


 


……ん?


 


終わったよ? 俺……出てこなかったけど?


 


「えっ……ねぇ、エンリ? これって……次回に続くパターン?」


 


「いえ。あの局の特集は基本1回完結のはずですけど……」


 


「……」


 


……社長カットされてるやんけぇぇぇ!


なんでや! 俺の“名ばかり感”そんな強かった!?


 


「えれれ〜? まさか先輩、テレビに映ってなかった……的な?」


 


「潤くん元気出して〜! ほらうちがぎゅーしたるさかい!」


 


「ミリーもぎゅーするぅ〜っ!」


 


わぁっとヒロインズが抱きついてくる。いや、心は癒されるけども、これは違う。俺の尊厳の問題なの。


 


「はいはい、皆さん。仕事に戻ってください」


エンリの一言で、やっと皆が渋々席へと戻っていく。


 


……いや、なんなんこの家族感。


 


***


 


社内は明るい。


そして忙しい。


 


「農家からの契約、めっちゃ増えてんでー! どないすんねんこれ!」


カエデがスプレッドシートを見ながら嬉しそうに唸ってる。


 


「警備の方、想像以上に人気で〜! 人手足りないです! 先輩、現場入りましょうよ〜!」


ユズハが腕を引いてくる。おい、俺をなんだと思ってる。


 


「ミリーの配信ね、今週もトレンド入りしてたんだよ〜♪ もう3日連続〜!」


両手をバンザイしてぴょんぴょん跳ねるミリー。元気すぎる。


 


「資金と財務は安定推移。外部評価も上々です」


「SNS上の印象操作も良好。今のところ目立った炎上もなし」


 


エンリとノアが静かに、でも確実に社内の土台を支えていた。


 


……皆、忙しそうで、楽しそうで、やる気に満ちてて。


 


そして俺も――


 


部屋の奥、引きこもって動画編集ソフトとにらめっこ中。


音声切って、画面トリミングして、効果音入れて……


 


「俺、何の会社の社長だったっけ?」


 


一人呟いたその声は、誰にも届かない。


 


でも、まぁ……いいか。


 


誰かが頑張って、誰かが笑ってる。


それが繋がって、この会社が動いてる。


 


社長が空気でも、裏方でも――


 


……全て、順調だった。


*****


「あれ……?」


 


昼過ぎ。


社内チャットに目を通してた俺は、ふと眉をひそめた。


 


“農業事業部:B農園より契約保留の連絡”


 


保留?


昨日まで超ノリノリだったじゃん、B農園。


カエデが電話越しに「一緒に全国制覇や!」って叫んでたレベルだぞ?


 


しかも、続けて別の通知。


“VTuber事業:新人Aの外部コラボ、キャンセル”


 


……うん?


なんか、さっきまでの「絶好調!」な空気と違うやつ混じってない?


 


「潤様?」


ノアがそっと声をかけてくる。


「何か気になることでも?」


 


「いや……なんか、ちょっと“あれっ?”って思う通知が増えてる気がして……」


 


「たしかに……今朝まで話が進んでいた外部との提携案件、いくつか“検討中”に戻されているようですね」


 


「これって……偶然ってことでいいんだよな?」


 


「偶然が連続する場合、それは必然と呼びます」


 


やめろ、ノア。さらっと名言っぽいこと言うな。


不安が増すだろ。


 


「……まぁ、大丈夫だよな。たまたまだろ。うん、きっとそう。俺、ポジティブにいこう、ポジティブに」


 


ってことで、俺はそっと通知を閉じた。


見なかったことにした。


社長ってそういう能力も必要だろ、多分。


 


――でも、この“違和感”は。


たぶん、この会社で俺だけが最初に気づいた“異変”だった。





【あとがき小話】


潤『なあ作者、ゴールデンウィークって何すんの?』


作者『へ? 20話あげるけど?』


潤『……えっ?』


作者『あ、いやほら、みんな休みで読む時間あるでしょ? だからその隙に全話ぶち込んでやろうと思って』


潤『そういう意味で“隙”って使う!? 攻めすぎだろ……』


作者『朝起きて書いて、昼書いて、夜も書いて、気づいたら日付変わってるまでがGWの基本構成です』


潤『ブラック企業の働き方だよそれ!?しかも報酬ゼロ!!』


作者『でも……読者が「一気読みできて幸せです!」って言ってくれるの、何よりのご褒美じゃん……?』


潤『感動路線で美談にすんな。やってることは限界スケジュールだからな』


作者『というわけで、皆さん……覚悟、よろしくお願いします。GW、突っ込むよ』


潤『怖いよ!それ戦線突入のセリフだよ!!』


 


作者:pyoco(GW=ガチでわたし執筆ウィーク)


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