【4000PV感謝】特別回『ヒロイン達から、あなたへ』
少しだけ、最初にお伝えしておきます。
この作品は、“ある覚悟”をもって書いた物語でした。
――読まれるだけでは意味がない、という覚悟です。
コメントや評価がなければ、誰にも届いていないのと同じ。
そんな気持ちで、一つ一つの話を削って削って作っていました。
もし、少しでも「読んでよかったな」と思ってもらえたら――
あなたの一言が、救いになります。
――とある日、潤がいない社長室。
なぜか、ヒロイン達だけが集まっていた。
「ねえ……今日は、ちょっとだけ真面目に話さない?」
ノアが、ふと呟く。
「潤様がここまでやってこれたのも……読んでくれた“あなた”のおかげなんですから」
◆
ノアより
「最初は、わたししかいなかったのに……気づけば、仲間が増えて、少し寂しくて、でも嬉しくて。
潤様と、そしてあなたと過ごしたこの時間……ちゃんと、忘れませんから」
カエデより
「うち、最初は“おもろいから”で巻き込まれたつもりやったけど……
なんやろな、“支えたい”って思えたんは、潤君と、見てくれてるアンタのおかげやと思う。
ありがとな」
エンリより
「一緒に怒って、一緒に笑って……そんな“日常”をくれたあなたに、心から感謝します。
少しでも潤さんの隣に立つ資格があるように、私も――ちゃんと、前を向いて生きていきますね」
ミリーより
「えへへっ、ミリー、楽しかったよーっ! いーっぱい甘えさせてくれてありがとう!
また会えたら、次はミリーのこと、もっと好きになってもらえるように頑張るからっ!」
ユズハより
「先輩と一緒に走れた時間、ユズハにとって“青春”だったのですー!
あなたがいたから、ユズハは“物語のヒロイン”になれた気がするよーっ♪」
リアより
「あなたが、読んでくれていたから――私は“物語の外”にいたはずなのに、ここに立てました。
これは証明です。“正しさ”だけじゃなく、“心”で動く選択肢が、確かにここにあったという」
◆
最後に、ノアが少しだけ目を伏せて、小さく笑った。
「……潤様も、きっと今ごろ、どこかで“照れてる”と思います」
「だから代わりに、私が言いますね」
「――本当に、ありがとうございました」
これで、一区切りです。
ここまで読んでくれて、ありがとう。
でも、ひとつだけ本音を言わせてください。
――コメントも評価もせずに読み流すのは、
作者にとっては“食い逃げ”みたいなものです。
本当は、もっと書きたかった。
でも、届いてないなら意味がない。
そう思って、筆を置きました。
ただ――
もし、あなたの中に何かが残ったのなら。
たった一言でも構いません。
感想を届けてくれたら、また“戻って”来るかもしれません。
その時は、また物語の続きを紡がせてください。