第39話『鳴神ショウのその後』
「才能を奪って、成り上がる!」
無職で底辺だった俺が、美少女ヒロイン達とともに現代社会を攻略していく物語、ぜひ覗いてみてください。
ちょっと空き時間に、俺の成り上がりハーレム物語をどうぞ!
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「……くそがッ!!」
俺はデスクを殴った。
PC画面には、未完成の編集画面。
いつも通り、切り抜いて捏造して――
“自分をハメた悪人たち”と、“悲劇のヒロインを装う女”を叩き潰す動画を作る予定だった。
なのに。
どうやっても、編集が……うまくいかない。
言葉が浮かばない。
構成が繋がらない。
何より、俺の中の“熱”が――消えていた。
その間にも――あの時の配信動画が、切り抜きでバズり続けている。
《ノアの正体がまさかの……》
《女優ノア、実は変装!? 相手は誰?》
《SABAKI、公開処刑される瞬間》
拡散。拡散。拡散。
俺のチャンネル登録者数は、400万人から――
今や200万人を切っていた。
減るペースが止まらない。
まるで“俺が反論しない=肯定してる”と受け取られてるみたいだ。
追い打ちをかけるように。
今まで“協力者”としてヤラセに関わってた奴らが、
一斉に“被害者アピール”を始めやがった。
「脅されてやっただけですぅ」
「報酬もらったけど、ほんとは嫌だったんですぅ」
ふざけんな。
金渡してんだぞこっちは。
お前らの顔、全部撮ってんだぞ?
それでも――みんな俺から逃げた。
手のひら返しだ。
「……今に見てろよ」
「次の動画で黙らせて……全員、後悔させてやる」
そう言っても、誰も戻ってこない。
PC画面の前で、怒鳴るしかなかった。
部屋の外――
家の周りには、アンチが集まり始めていた。
扉の外から、バカみたいな声が聞こえる。
「チェキェチャンネルの者で〜す! SABAKIさん、ヤラセって本当ですか〜?」
「出てきて説明してくださいよ〜!」
「こいつオワコンだろww」
「クソが……ッ!!」
俺をバカにしやがって。
何が“正義の鉄槌”だ。
人の不幸がそんなに面白いか?
笑ってやがる、この腐った世界。
全員……ゴミだ。
ピンポーン。
チャイムが鳴った。
「……あ?」
扉の向こう――
『警察です。鳴神ショウさん、あなたを“脅迫”の容疑で逮捕します。
令状が出ています。署までご同行を――』
その瞬間、俺の世界が……終わった。
◆ ◆ ◆
翌日――
炎上系、暴露系、まとめ系――
あらゆるYouTuberがこぞって動画を上げた。
《速報:SABAKIチャンネル・鳴神ショウ、ついに逮捕》
《今までのヤラセがバレて炎上!?》
《社会的制裁、確定か》
昨日まで“正義の味方”だったはずの俺は、
今日、“笑われる側”になっていた。
全部、終わった。
【あとがき小話】
作者『エンリさ~ん? もう、潤さんったら今日も頑張りすぎです~。
えっとぉ、癒しがほしいなら、私の膝枕でもどうですかぁ~?』
潤『えぇ~? でもでもぉ~、先輩はユズハのこと見ててくれないと、ユズハす~ぐスネちゃうんですけどぉ~?』
作者『えっやば、潤似てるな!?』
潤『お前こそエンリの声で語尾ふにゃふにゃにするのやめろ!誰だよ今の!』
作者『うるせぇ、俺だってユズハできるもん!せんぱ~い? ユズハのお願い、聞いてくれますよねぇ~?』
潤『じゃあ俺はこれでいくわ。「ふふ、潤さん、今日もがんばりましたね。
ご褒美に、もやし増しの炒め物……作って差し上げますよ」』
???『……』
潤『……おい、後ろ……いる?』
作者『えっうそ……見てた?』
エンリ(微笑)『……“私の声”で、勝手にふざけるなんて。かわいいですね?』
ユズハ『うふふ~♪ “似てる風”なだけで全然似てないところが……むしろ一番恥ずかしいですよぉ?』
潤&作者『すみませんでしたァァァァァァ!!!』
作者:pyoco(バチが当たる速度、秒速)