第3話『俺、ホストになる』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
CLUB夜月星――煌びやかな看板の前で、俺は突っ立っていた。
勢いで来たはいいが、どうしたものか。
男の俺が入っていったところで、場違い感がすごい。
ていうか、そもそもどうやってホストになるんだ?
「……ま、行くだけ行ってみるか」
* * *
「働かせてくださいッ!!」
俺は土下座していた。
店の前で、地面に頭をこすりつけている。
「ね?ね?ちょっとだけ! 一日だけでもいいから!」
ビビった顔で店長らしき男が後ずさる。
「あ、あのぉ……頭を上げてください……どちらの組の方かは存じませんが……」
組?
――あっ、威圧(Lv4)切り忘れてた!
けど……これ、逆に使えるかも。
「んん〜? 一日だけでも、雇えねぇってかァ?」
声をわざと低くしたつもりが、ちょっと裏返った。
めっちゃ恥ずかしい。
「ひ、ひぃ……わ、わかりました! 一日だけ! 揉め事だけはナシでお願いします!!」
よし、口説き落とした。
* * *
店が用意した予備のスーツに着替え、鏡の前に立つ。
……うん、ダサい。
でも今は気にしない!
ホールに一歩踏み込むと、まるで別世界だった。
シャンデリアの光が反射するガラスのテーブル。
笑顔で盛り上げるホストたち。
ドレスに身を包んだ“姫”たちの嬌声。
――ここが、“夜の王国”。
「オメェ、新人か? 人手足りてねぇんだ、酒飲み要員な。こっち来い」
背中をバンバン叩かれ、いきなりホールの中央へ連れて行かれる。
席の横では、さっきまで接客してたホストが、トイレに駆け込んでいった。
「あーあ、潰れたか。しゃーねぇ、ほら新人、イッキしちゃおうぜー!」
「え、ちょっ――」
無理やり手にグラスを持たされる。
中身はウイスキー、しかも濃いめ。
「姫も見ててくださいねー! こいつ、今日から伝説になります!」
――ゴクッ。
……ダメだ。これ、完全に無理なやつだ。
* * *
――気がついたら、バックヤードの床に転がっていた。
「げほっ……頭いてぇ……」
どうやら他にも倒れてるホストが数人。
その横で先輩ホストたちが会話していた。
「カズヤさんの席、マジでやべぇって……」
「また潰されて持ち帰りか? この前の女、500万請求されてたぞ」
「結局、払えなくて売られたって噂だぞ……」
「けどさ、カズヤってマジで顔いいし、女が勝手にハマるんだよなぁ」
“カズヤ”。
恐らく……そいつが、ノアの友人を壊した張本人だ。
ホールを覗くと、スポットライトの下で笑っていた。
美形、長身、軽いノリ……女がハマるのも納得の外見だ。
ウインドウが開く。
【奪取対象:沢尻 和也】
・悪事:詐欺・脅迫・暴力
・スキル:魅力(Lv5)
奪取しますか?
〔YES〕 / 〔NO〕
――YES。
【スキル取得完了】
・現在保持スキル:魅力(Lv5)
・試用期間:24時間(残り 23:59:54)
・ストックスキル:支配(Lv1)、威圧(Lv4)
・スロット残数:7/10
その瞬間、カズヤが隣のホストを睨んだ。
「チッ、また潰れたか。……おい、お前。まだ飲めるだろ。代わりに来い」
視線が、俺に向く。
……あー、またかよ。
「姫ぇ〜、こいつ新人くん! リベンジイッキしまーす!」
だがその時、姫と呼ばれる客が俺を見て目を輝かせた。
「ねぇねぇ、新人くんってさ、よく見ると……イケメンじゃない?」
「は? 俺がいるだろ。カズヤ様が」
「でも〜カズヤくん、めっちゃ飲ませてくるし、つまんないもん」
「新人くんと話したい〜」
その瞬間、カズヤの笑顔が引きつった。
「チッ……他の席、行くわ」
そう吐き捨て、舌打ちしながら奥へと消えていく。
……お前の“魅力”、もう俺のだからな。
「はいはーい、イケメンくーん! 今日は朝まで付き合ってもらうからねー!」
その後、俺は姫に付き合わされ――
* * *
気がついたら、ゴミ捨て場だった。
「……あいててて……マジかよ」
今までで一番きつい酒だった。
多分、混ぜモン入ってたなアレ。
だが、確実にスキルは奪った。
魅力(Lv5)――この時代、最強の武器だ。
カズヤ、お前の人生、終わったからな。
俺はゴミ袋をどけて、ふらふらと立ち上がった。
「……ノアに報告、しねぇとな」
【あとがき小話:作者と潤の混沌紹介タイム】
作者『始まりました〜〜!才能奪取ぅぅぅ!!私はこの物語の創造主にして、紳士でプリミティブでジェントルメ〜〜〜ンな作者ことpyocoでっす☆』
潤『まず落ち着け。あと“プリミティブ”と“ジェントルメン”が共存してる時点で矛盾しかねぇし、主人公より前に目立とうとすんなや』
作者『いいの、こういうのはフィーリングと音感と謎の勢いで押し切るものだから!あと“主人公が最初”って法律あったっけ?』
潤『お前がそれ言い出すと全部台無しになるんだよ……。で?まさかとは思うが作品紹介くらいは──』
作者『ヒロインを愛して下さい! 以上っ!!』
潤『お前さあぁぁぁぁぁぁぁ!!!??』
作者『え、あれ?ちょっと難しかった?じゃあ簡単に言い直すね! ヒロインを!推して!ください!以上!!』
潤『いやそういうことじゃねぇの!お前の語彙力どこいった!?あと“以上”で締めるクセやめろ!!』
作者『え〜? だってヒロイン見れば全部わかるし〜?ギャグと!カオスと!社会破壊!その全部が詰まってんの!』
潤『言い切った!?何その“全部入りラーメン”みたいなノリで説明すんな!!こちとら毎話破壊されてんだよ!?』
作者『だからって「ヒロインが主人公をぶっ壊す系ラブコメ」って言い方もどーかと思うけどねー?』
潤『いや合ってるよ!?むしろ公式タグにしていいよ!?毎話誰かにメンタルかフィジカル壊されてんだよ!?』
作者『でもでも、潤が“自分から壊れにいってる”って説もあるけどね♡』
潤『何その被害者なのに加害者っぽくなる構文!?俺いつも受け身なんだが!?』
作者『あ、そうだ!せっかくだからヒロインも紹介しとこっか!』
潤『ちょ待て、整理できなくなる読者の未来が見えるぞ!?』
作者『ノアは重度の独占欲でスケジュール管理からスキンシップまでフルコンプ☆ カエデは甘えとスキンシップで物理的に距離ゼロ☆』
潤『出た出た出た!“☆”で誤魔化す系紹介きたぁ!!』
作者『ミリーは感情爆発装置!ハッピーなら踊り出す!会社だろうが病院だろうが場所は問わない!』
潤『頼む!せめて公共の場はやめてくれ!あとリアは!?論破担当の地雷だろ!?』
作者『そう!リアは“冷静さの暴走機関車”!論理で人間関係を破壊して回る清涼剤♡ エンリは過保護スキルMAX!潤の生活、全部勝手に処理されてるよ☆』
潤『……もう誰も俺の人生を尊重してないなこれ!?』
作者『ユズハはもちろん虚言と演出で社会を塗り替えるフェイクニュース製造機☆ たぶん潤の肩書き、今17個くらいあるよ!』
潤『俺の履歴書、もう誰の手にも負えねぇよ!!てか紹介多すぎる!なげぇわ!!』
作者『じゃあ潤くん、まとめてどうぞ!』
潤『え!?俺が!?……えーと、読んで、笑って、推して……そしてヒロインに巻き込まれてくれ。俺みたいにな』
作者『それいい!採用!さすが主人公!──ということで、ヒロインをよろしくね!』
潤『おい、やっぱ最終的に全部投げたな!?』
作者『以上っ♡』
潤『だから“以上”やめろって言ってんだろおおおおおお!?』