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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第1章『ズバリ!才能奪取成り上がりでしょう!』
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第32話『俺、挨拶に行く』

「才能を奪って、成り上がる!」


無職で底辺だった俺が、美少女ヒロイン達とともに現代社会を攻略していく物語、ぜひ覗いてみてください。


ちょっと空き時間に、俺の成り上がりハーレム物語をどうぞ!


感想・評価・ブクマ、ぜんぶめちゃくちゃ励みになります。

書く気力が120%になるので、応援よろしくお願いします!


ブックマーク&評価をいただけると、次の展開の原動力になります!

感想も全部読んでますので、お気軽に一言でも残してくれると喜びます!





.


相手の会社は――『レグルス・ホールディングス』。

割と有名な企業だ。


……で、なんで俺がそこに“挨拶”に行ってんのかって?


まぁ……エンリとカエデに強制連行されたから、だよな。

社長業って何なんだろうな……(遠い目)


 


俺たちは、正面エントランスから堂々と入っていく。



ビルは無駄にデカいし、内装はオシャレ。

金かけてるな〜って感じの空間。



するとすぐに、スーツ姿の秘書軍団が現れた。



「悪党リクルートエージェントの方々ですね。お待ちしておりました」



キリッとしたスーツに、知的そうなメガネ。

できる女オーラ全開だ。



「私は当社社長秘書を務めております、矢崎と申します。早速ですが、社長が応接室でお待ちです。ご案内いたします」



流石、大企業。

秘書もレベルが違うな……って思ってたら。



「さあ、あなた達。お客様の荷物をお持ちなさい」


後ろに控えてたスタッフが、すっとエンリの荷物を受け取る。


あ、じゃあ俺のバッグも――


……スルー。


 


……え? おかしくない? 今、俺だけ存在感ゼロ扱いされてない?


 


すると矢崎秘書がキリッと声を飛ばした。


「ちゃんと、お付きの方の荷物もお持ちしなさい」


……お付きの方。


……完全に俺、“エンリさんの付き人”認定されてますやん。



……まぁ、いいけど。

今に見とけよ、俺は社長だぞ?(名義上)


そんな心の叫びもむなしく、俺たちは応接室へと案内されていった


応接室に入った瞬間――

見覚えのある顔が、ふてぶてしく座っていた。


大蔵シゲフミ。


テレビや雑誌で何度も見たことがある、有名人だ。

一代で幅広い事業を成功させたヒットメーカー。

金と権力の化身みたいなオッサン。


「おうおう、よく来てくれたねぇ。まあまあ、座りたまえ」


嫌味でも何でもないノリで迎えられ、俺とエンリは一礼して席に着く。


すると――向こうから爆弾発言が飛んできた。


「今日はわざわざご足労頂いて……葉山潤さん、噂には聞いているよ。なんでも悪党どもを1000人血祭りにあげたとか、詐欺セミナーを論破して泣かせたとか……」


「……まさか、女性だったとはね! はっはっは!」


……おいおいおい。盛りすぎだろ情報。


1000人血祭りって、俺何した設定だよ。

魔王か?


 


エンリが苦笑しながら、やんわり否定する。


「私は彼のパートナーでして。生活でも、仕事でも」


……ん? エンリさん? その言い方、逆に設定盛ってない? 大丈夫?


 


大蔵は訝しげな目で、ようやく俺を見てきた。


「おや? そうでしたか。じゃあ……そちらが?」


あからさまに「ほんまかいな」みたいな目で俺を見る。


負けじと、俺は名乗る。


「そ、そうでふ……俺が葉山潤です!」


噛んだ。


「はっはっは! 見た目によらず、なかなかのやり手なのですな! はっはっは!」


 


……クソ。負けた気がする。


 


エンリが、どこか意味深に微笑む。


「彼の魅力は内面から来るものなので……心が濁っていると、見えにくいのかもしれませんね?」


……めっちゃ煽ってない?

エンリさん、裏で火力高すぎ問題。


 


大蔵はあくまで笑顔のまま、本題に入る。


「さてさて。今日来てもらったのは……おたくの会社が、うちに疑いの目を向けていると聞いたものでね?」


「はい。疑いというより……まぁ、ほぼ確信してますけど?」


あっさり言うエンリ。

笑顔だけど、目が全然笑ってねぇ。


……あ、これ完全に殴り合い始まったやつだ。

俺、静かにしとこ。


 


「ふむ。で? 我々がそちらの会社を貶めるメリットがありますかな?」


「だって、おたくの会社からしたら……うちなんて、吹けば消えるような存在でしょう?」


大蔵は肩を竦めて、嘲るように笑う。


「そんな相手に、わざわざ嫌がらせをする理由などないでしょう?」


 


……はいはい、テンプレ煽りきたこれ。


 


だが、エンリは一歩も引かない。


「その“吹けば消える程度”の我が社に、ずいぶん怯えてらっしゃるようで?」


「例えば……悪事がバレるのを恐れて、とか?」


……直球ぅ!!


俺はそっと解析眼を起動。

悪事の有無――チェック。

 


大蔵は余裕ぶって笑いながらも、声色にわずかにトゲが混じる。


「悪事、ですか? それはそれは……身も蓋もない話ですな。うちは非常にクリーンな企業ですよ? 叩いたところで、ホコリなぞ出てきません」 


ブブー。


……あっさり反応したわ。

ホコリどころか、土埃レベルで汚れてるぞこの会社。


 


エンリは、優雅に微笑む。


「そうですか? ふふ……でも、そのうち“見えないホコリ”が至るところから舞い上がると思いますよ?」


 


「あっはっは、ご冗談を……まあ仮にそうだとしても、あなた方がいつまでも“会社ごっこ”を続けていられるのか心配した方が良いのでは?」


「流石ですね、社長様。肝に銘じておきます」


 


エンリが席を立ちつつ、柔らかく――でも鋭利に言い放つ。


「……どんなに高く積み木を積んでも。土台が腐っていれば、崩れるのは一瞬ですから」


 


背筋がゾワッとする。


あー……怖ぇ。

マジでこの人、笑顔で人を刺すタイプだわ。


 


大蔵は最後まで余裕の笑みを崩さずに見送ってきた。


「せいぜい……“会社ごっこ”を楽しみなさい」


 


あーはいはい。

帰ろ帰ろ。

俺、今日はもやし食べて寝る。現実逃避確定コース。





【あとがき小話】


作者『コンビニのホットスナックって、最強だよな』


潤『まぁな。俺は“揚げ鶏”一択だけど』


作者『は? アメリカンドッグだろ、常識的に考えて』


潤『お前は勝手に常識作んな。』


カエデ『ウチは“春巻き”派やな~。あのサクッて音がもう……ご褒美♪』


潤『春巻きは確かに強い……が! 揚げ鶏の“肉汁ドーン!”には勝てん!!』


ノア『潤様がお好きなものなら……私も、揚げ鶏を選びます。……ただし、他の誰かと分け合うのは……ご遠慮いただきたいですね』


作者『出た、独占欲と揚げ物の融合……!』


エンリ『私は……どちらかといえば春巻きでしょうか。落ち着いた味、好きですから』


潤『なんか春巻き派が妙に知的で上品な雰囲気出してきたな……』


作者『アメリカンドッグが一番“ピッ”てくれるだろ!? あの棒付きの背徳感とケチャップマスタード一体型こそ至高!!』


ユズハ(遠くから)『先輩、ユズハは……一緒に食べてくれるならなんでも嬉しいですけど~?』


潤『お前ずるいわ!!』


 


作者:pyoco(結果、全部買いました)


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