第28話『俺、取り調べを受ける』
「才能を奪って、成り上がる!」
無職で底辺だった俺が、美少女ヒロイン達とともに現代社会を攻略していく物語、ぜひ覗いてみてください。
ちょっと空き時間に、俺の成り上がりハーレム物語をどうぞ!
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「申し訳ございませんでしたーーーーッ!!」
床に頭を擦り付ける俺。
……さようなら、前髪よ。君の犠牲、忘れない。
「で? 潤君に近づいた理由、なんやったん?」
カエデが淡々と詰め寄る。笑顔だが目が笑ってない。
「えっと……実は、過去に半グレ集団のリーダーにしつこく付きまとわれてまして……。最初ちょっとからかったら、なぜか本気になっちゃって……職場にまで来るし、嫌がらせもひどくて……転職を繰り返してて……」
ユズハが観念したように語り出す。
(……だからか。妙に仕事慣れしてたの、そういうこと……)
多分、現場慣れってレベルじゃない。修羅場慣れだ。
「それは大変でしたね……でも、警察には相談されたのですか?」
エンリが静かに問いかける。
「言いましたよ? でも、実害がないと動けませんって言われて……。なのに、噂だけは職場に広まって……誰も信じてくれなくて……」
「……それで、救いを求めて、セミナーに……」
「黒川って人のセミナーに通って……最初は優しくしてくれて、褒めてくれて……。でも、だんだん身内だけでお金回そうとか、脱サラこそ成功とか、言い始めて……」
――黒川の名に、俺の眉がピクリと跳ねる。
(チュー助の恨み、まだ返しきれてねぇからな……。あと、もやし教をバカにしたツケは重いぞ……!)
俺は静かに、心に誓った。
「でも……そのセミナー、今はもう、解体されてますよね? 潤様が」
ノアが平然とぶっ込んできた。
(ちょっとちょっと!? 完全に俺が黒幕っぽくなってない!?)
「やっぱり! 先輩だったんですね!」
ユズハがパッと目を輝かせる。
「やっぱりって……潤君がやったって、最初から知ってたんか?」
カエデが訝しげに目を細める。
「いや〜、確信はなかったんですけどぉ〜。黒川が急にセミナー辞めたって聞いて。で、そこにいた女の子2人、たぶん皆さんと一緒にいたんですよね?」
「……は?」
「めっちゃ冴えない、歩くザ・不幸みたいな男と一緒に来てたって聞いて……で、たまたま街で同じ雰囲気の人を見かけたから、つい尾行しちゃったんですけど……」
(尾行してんじゃねぇよ!!)
「そしたら、めっちゃウキウキで“もやし”買ってて、“あっ、この人だな”って確信したんですよね〜♪」
「ウキウキで!? もやし!?!?!?」
……俺、そんなに“もやしテンション高い顔”してた!?
歩くザ・不幸って何!? 俺の外見、誰か再構築して!?
「――で? 遺言は、以上ですか?」
ノアの声が、地獄の門を開いた。
「ちょ、ノアさん!? 台詞が完全に処刑前やって!」
「先輩……お願いです……!」
ユズハが手を取ってくる。
瞳が、いつになく真剣だった。
「黒川をやっつけた時みたいに……今度は半グレのリーダー、戸崎ユウジを……潰してください!!」
(……これ、俺…逃げ道ないパターンじゃね?)
【あとがき小話】
作者『潤く~ん? うち、ぎゅーってしたい気分やねん♪ 甘えてもええんよ?』
潤『お前……絶対今カエデのモノマネしたろ……?』
作者『カエデ風に言ってみたけど、どう? 似てたでしょ?』
潤『関西弁のテンプレって感じでむしろ不安になるわ。
カエデってあんな雑な甘え方しないからな』
???『……ウチの真似、したん?』
作者『……ッ!!?』
カエデ『ふぅ~ん……潤くんとウチの“特別な空気”、そんな軽い感じに聞こえてたんや……?』
作者『い、いや、そんなつもりは……あくまで愛のリスペクトでっ……!』
カエデ『じゃあ責任、とってもらおっか。なぁ、潤くん? 作者さんがウチの真似したら、どうなると思う~?』
潤『知らねぇけど、今は黙祷の準備しとくわ』
作者『ごめんなさあああああああい!!!』
作者:pyoco(膝枕どころか土下座中)