第2話『俺、女優と会う』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
やっちまった。
勢いでバイトを辞めたはいいけど――何をすればいいのか、まるでわからん。
スキル奪取。
あの後、試しにいくつかの条件を検証してみた。
【検証結果】
・悪事を働いた相手限定で、スキルが奪取可能
・奪った才能はスロットに保存できる
・1つだけ“保持スキル”として使用可能。切り替え自由
・奪われた相手は、才能を喪失する
・保持中スキルは【試用期間:24時間】付き
・ストックスキルは、任意でオンオフ可能
……いや、俺も思ったよ?
「このスキルでチート成り上がり!」って。
でも現実には、そう都合よく悪人なんて転がってねぇ。
第一、奪って何すんの?
喧嘩の才能奪っても、戦う相手なんていないし。
殺人の才能? いや、捕まるし。
まさか、無職で才能コレクター始めるのか?
――ってわけで今、公園のベンチで未来に震えている。
「はぁ……」
「……はぁ」
隣のベンチから、ため息がシンクロした。
視線を横に向けると、深く帽子をかぶったマスクの女が一人、腰掛けている。
その姿は、妙に沈んで見えた。
立ち上がろうとしたとき、声がかかる。
「……振り向かないで。そのままでいいので、相談に乗ってもらえませんか?」
少し高めの、でもどこか凛とした声。
声の主は女性だった。俺の中のちょっと聞いてみたくなるセンサーが反応する。
「友達が、ホストにハマって連絡が取れなくなったんです」
「……しかもその店、かなり悪質らしくて……。泥酔させて高額請求、最終的に音信不通になった人もいるって……」
声が震えていた。
明らかに、本気で心配してる。
「……で、その友達が通ってたのが?」
「CLUB 夜月星ってお店です」
その瞬間だった。
目の前に、またウインドウが開いた。
【奪取対象:白銀ノア】
・悪事:無し
・スキル:対象外(才能共有候補)
→奪取不可
白銀ノア。
俺は思わず振り返った。
マスクの下から、透き通るような瞳がこちらを見返していた。
千の顔を持つ、若手女優――白銀ノア。
テレビで見たまんまの、息を呑むような美貌だった。
「……ノアさん、ですよね?」
彼女の表情が、一瞬だけ固まる。
「その名前……今、聞かなかったことにしてください」
「メディアに売るつもりですか?」
「いや、違いますって! むしろ協力しますって! あと、できれば……飯、奢ってくれません?」
グゥゥ……と腹が鳴る。
沈黙の後、彼女はため息をついた。
「……そっちの人かと思いました。ヤクザとか、解決屋とか」
「いや、違うんですけど……まあ、近いっちゃ近いかも?」
苦しい言い訳をしながら、俺は威圧(Lv4)をONにする。
その目が、少しだけ鋭くなった。
「……わかりました。もし協力してくれるなら……その代わり、ノアであることは内緒でお願いします」
こうして――
俺は、白銀ノアと最初の契約を交わした。
* * *
「それで、その店のナンバー2にハマってるって噂が?」
ファミレスでナポリタンをすすりながら尋ねる俺。
2日ぶりの炭水化物、うまい。
「ええ……カズヤという男らしいです」
「どうか彼に、これ以上彼女に関わるなって伝えて欲しいんです。できれば……脅す感じで」
「おう、任せろ」
一瞬で返すと、ノアが目を細めた。
「あなた……さっきから、見た目とノリがちぐはぐですね」
「でも、助けるんでしょ?」
「……ええ、信じてますから」
そう言って彼女は、連絡先を俺のスマホに送ってくる。
よし。スキル奪取の使い道が――ようやく見えた。
今の俺は、ただのフリーターじゃない。
悪人から才能を奪い、支配し、救う力を持ってる。
目的は……正義? 女の子を救いたい?
違うな。
俺はこの能力で、
この現代社会を――ぶっ壊してやる。
目の前のクズホストを皮切りに。
次回、「潜入、夜月星」――開幕だ。
才能を奪えるとしたら、あなたはどうしますか?
力が欲しいとき。
見返したい誰かがいるとき。
ただ、生きるために。
この物語は、才能を奪いながら、“どう生きるか”を選び直す男の話です。
そして、出会った人々との関係が、彼の選択に少しずつ影響を与えていきます。
強くなるだけが正解じゃない。
正義だけが、正しいわけじゃない。
でも、何もしなければ、何も変わらない。
あなたなら、どんな才能を奪いますか?
それを、どう使いますか?
少しでもそんな想像をしながら、読んでもらえたら嬉しいです。