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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第1章『ズバリ!才能奪取成り上がりでしょう!』
27/262

第23話『俺、簀巻きの意味を初めて理解した』

「才能を奪って、成り上がる!」


無職で底辺だった俺が、美少女ヒロイン達とともに現代社会を攻略していく物語、ぜひ覗いてみてください。


ちょっと空き時間に、俺の成り上がりハーレム物語をどうぞ!


感想・評価・ブクマ、ぜんぶめちゃくちゃ励みになります。

書く気力が120%になるので、応援よろしくお願いします!


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感想も全部読んでますので、お気軽に一言でも残してくれると喜びます!





.


あの日を境に――亀山エツコさんは、大人しくなった。


もう“笑顔で圧”をかけてくることもなくなったし、俺の机に“書類マウンテン”を積んでくることもなくなった。


 


じゃあ俺はというと……?


 


「潤君、あまり無理しなくていいからね?」


「潤君、これ代わりにやっとくから……」


「大丈夫、大丈夫。動かないで、休んでて?」


 


……職場で“やばい人”認定された。


 


いやいやいや!


たまたま議員の号泣会見のモノマネをしただけじゃん!? 


印象操作×演者で泣き芸を披露しただけじゃん!? 


 


「もう、潤くんには逆らわない方がいい」みたいな空気出てるのおかしくない!?


俺、なに? 一人だけ別ジャンルで異能バトルしてんの?


 


とはいえ……職場の空気がちょっとだけ“本当のアットホーム”に近づいたのも確かだ。


俺がやばいやつになった分、他の人たちが気楽そうに仕事してるし……


 


まあ、よしとするか。


 


* * *


 


帰宅すると、いつもの匂いが鼻をくすぐった。


玄関を開けると、テーブルには料理がきっちり並んでいて――


 


「あっ、おかえりなさい♪ 潤さん。そろそろかなって思って」


 


――エンリさんが、いつもの優しい微笑みを浮かべていた。


 


(……おかしい。俺、帰る時間ランダムなのに……なぜいつもピッタリ?)


GPSとか、仕込まれてないよね?(いや冗談だけど)


 


「ただいまエンリ! ……あれ、ノアとカエデは?」


 


「ノアさんとカエデさんは、舞台が忙しいそうで……今日は来られないって」


 


そうか……カエデは最近やっと舞台に立てるようになってきたって言ってたし、ノアはテレビで見かけることも増えたしな。2人とも、今が頑張りどきか。


 


「じゃあ、いただきます」


「はい♪ いただきます」


 


エンリの家庭料理は、いつも手が込んでる。


見た目も味もプロ並みで、正直、俺の中で“料理スキル持ち”の疑いすらある。


 


「そういえば潤さん、今日のお昼は……お蕎麦屋さんでしたよね?」


 


「えっ、なんで知ってるの!?」


 


「ふふふ、秘密です♪」


 


(ま、まぁ深く考えるのはやめよう。怖いから)


 


――そのとき。


 


ガン!


 


「……へっ?」


 


押し入れのあたりから、なにかが“落ちた”ような音がした。


 


「……あれ、今、なんか音したよな?」


 


俺が立ち上がろうとすると、エンリがすっと前に出る。


 


「あらあら? ネズミでもいるのかしら♪」


 


(ネズミ……? にしちゃデカくね??)


 


――ガン! ガン!


 


いやいやいや、これ絶対、物理的に何か詰まってる音だよね!?


 


「ちょっと、俺が見てくるよ」


「まあまあ、私が見てきますから」


 


エンリは落ち着いた様子で押し入れのある部屋へとすーっと入っていった。


 


(さすがにこの落ち着き……プロだな)


 


数分後。


 


「なにもいませんでしたよ?」


 


(いや、あの音量で“なにもいません”は無理があるだろ……)


 


「さ、ご飯の続きにしましょう? 一緒に……」


 


――ガン!ガン!ガンガン!


 


「……はぁ。もう、仕方ないですね」


 


(いや、今の“はぁ”のトーンおかしくなかった!?)


 


もはや気になりすぎて俺が先に立ち上がる。


押し入れを――バッと開けると。


 


――簀巻き(すまき)にされたカエデが、いた。


 


「へっ?」


 


完全に巻かれて、目だけキョロキョロしてるカエデ。


状況が一瞬で理解できなかった俺は、その場でフリーズする。


 


「見つかっちゃいましたか〜……えへへ」


 


(えへへ、じゃねぇよ!!)


 


事情を聞くと――


 


カエデが俺の帰宅前に、


「潤君が帰ってきたら、あんなことやこんなことしたるねん♪」


と超元気に襲撃計画を立てていたらしい。


 


エンリが「疲れている潤さんにそんなことはさせません」と止めたが――


 


「潤君にだけは特別なんやー!」と強行突入しようとした結果、


エンリの逆鱗に触れて――


 


――この有様。


 


俺は改めて思った。


 


エンリさん、笑顔の裏に“本物の力”隠してるな……と。


 


(てか、簀巻きってリアルに見るとめちゃくちゃ怖い……)


 


「ご主人様ぁ〜……解いてぇなぁ……?」


 


涙目で懇願してくるカエデを、俺はそっと解放した。


 


エンリが、「あらあら、甘やかしてはダメですよ」と笑いながら言ったけど――


 


俺は思う。


普段怒らない人を怒らせるのはやめようと……





【あとがき小話】


作者『まぁ、ふざけたあとがきだったのは認めましょう!』


潤『急に潔いな』


作者『まぁまぁまぁ、たまにはいいじゃーないですか!』


潤『“たまに”で済んでねぇけどな』


作者『……えっ? “いつもふざけてる”って?』


潤『うん。』


作者『いやぁぁぁぁぁ!! ちがうんですぅぅぅぅ!!』


潤『!? 声デカッ!?』


作者『ふざけてるんじゃないんですぅぅぅぅ!!

これがぁぁぁ!! わたしのぉぉぉ!! 本気なんですぅぅぅぅぅ!!!(机バンバン)』


潤『やめろ! テンションが完全に芸人のソレだぞ!?』


作者『ふざけてるように見えるかもしれませんけどぉぉぉ!!

一生懸命やってるんですぅぅぅぅぅぅぅ!!!!(机バンバンバンバン)』


潤『バンバンしすぎだろ!! あとがきで情緒ジェットコースターすんな!!』


 


作者:pyoco(本気です)


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