第232話『私の邪魔はさせない』
「……読みに来てくれた、そこのあなたぁ〜?」
──ユズハのこと、ちょっとでも気になっちゃいましたか?
それとも……まさか作者のことを応援しようだなんて……そんな奇特な人、いるわけ──
「──いたぁ♡(尊い)」
えへへ、読んでくれるだけで嬉しいのに、
もしもしもし「ブクマ」してくれちゃったり〜、「いいね♡」とか「感想」とか「★」とかつけちゃったり〜〜
もしかしてDMとかテレパシーとかで「読んでます!」って伝えてくれちゃったり〜〜?
「いや、それ……作者が天井ぶち破って飛ぶやつですぅ♡」
ほんのちょ〜っとのリアクションでも、
ほんとにほんとに励みになっちゃうので……
「ふーん、面白かったかも?」って思ったら……
「ポチッとな♡ でお願いしま〜す♪」
そうすれば作者も……
「よっしゃ次も書くか〜〜!!」って鼻息荒くなるから!
「だってこの物語、まだまだ騒がしくなる予定ですからねぇ〜〜?」
じゃ、またお会いできるのを、指くわえてお待ちしてま〜す♡
(えっ、それは違う? まいっか☆)
──待ち合わせ当日。
俺は約束の時間より少し早く着いて、
エマとのデート場所でぼんやりと待っていた。
そのとき──
「潤さんっ!!」
見覚えのある顔が、慌てて駆け寄ってくる。
──ライラだ。
「えっ、ライラ?どうしたんだよ、そんなに急いで……」
「エマちゃんのご両親が事故にあったの!」
「……は?」
呼吸を整えながら、ライラが説明を続ける。
「さっき連絡があって……交通事故。命には別状ないらしいけど、病院に運ばれたって」
「エマちゃんには“私が潤に伝えておくから、早く病院に行きな”って言っておいたの」
「……エマ……」
「タクシー、もう捕まえてある!急ごっ!」
「えっ、お、おう……」
──気づけば、俺はライラに手を引かれ、タクシーのドアを開けられていた。
「運転手さん!◯◯病院までお願いします!」
エンジンがかかり、車が走り出す。
──俺とライラを乗せて。
──────
悪徳リクルートエージェント社 本部オフィス
「……あーあー、先輩、ついに浮気ですか〜?」
「潤様はそのような不義理をなさる方ではありません」
「けど、いませんよねぇ?今ここに」
ふわっと漂う“疑惑”の空気。
そのとき──
バンッ!!
「皆さん、大変です!」
エンリが勢いよくドアを開けて入ってきた。
普段はどんな緊急事態でも慌てない彼女が、眉を寄せて息を乱している。
一気に空気が張り詰めた。
「ど、どうしたの……エンリちゃん……?」
ミリーが心配そうに声をかける。
「株式が──敵対的買収を受けています。このままでは、会社の過半数株を買い占められかねません」
一同、騒然。
リアが即座に反応する。
「買い占め? 今の私たちの立場でそんなことが可能なはずが……。特定のファンドや企業ではどうにもならないレベルのはずですが」
「それが……今回は動きが速いんです。相当な準備があったか、もしくは……」
「──裏で繋がっていたか、ですね」
リアの眼が鋭くなる。
「とにかく時間がありません。潤様に連絡を!」
「……あかん!エンリが慌てとったからすぐ電話したけど……つながらへん!」
「せんぱ〜い!今このタイミングで行方不明とか絶対おかしいですって〜〜〜!!」
「ノアちゃん、GPSは!?」
ノアがすぐに端末を操作する。
「……反応が、ありません……」
「嘘……今日も7つ仕込んでおいたのに……」
リアが小さく呆れたように眉をひそめる。
「……あなた、いつもそんなに……? いえ、今は問わないでおきます」
「焦っても仕方ありません。優先すべきは状況の把握とリスクの抑制です」
「わかりました。私は一時的にでも資金繰りを整えられるか、動いてみます」
エンリは即座に資料を掴み、部屋を飛び出す。
「ならウチらは調査やな」
「任せてくださいっ!名探偵ユズハ、ふっかーつ!」
「ミリーもネットのトレンド調べてみるー!」
「ノアさん。潤の足取りを追ってください。今の彼なら──また、何かに巻き込まれてる可能性が高い」
ノアは一拍おいて、目を伏せ──そして静かに頷いた。
「はい。GPSの“反応不明エリア”から調べ直します」
──潤がいない今、
この社はヒロイン達の手で守られる。
だが──
彼女達はまだ知らない
潤が奪われた事を
⸻
あとがき小話
作者『潤〜〜三連休おわっちゃうよぉ〜〜〜〜〜(ゴロゴロ)』
潤『てか三連休ほとんどYouTubeのショート永遠と垂れ流して時間浪費してたの知ってるからな!』
作者『あれはやばい……なんの生産性も何もないのに永遠と見るやつ……』
潤『同じ猫が何回もスローでジャンプしてるだけの動画、何回見てんだよ……』
作者『いや違うんだよ!脳が!脳が勝手に求めてくるの!わかる?あれは俺の意思じゃなくて、もう指が再生ボタンを記憶してるの!』
潤『こわ。自己責任を全部脳と指のせいにすんな。』
作者『でもさー……せめて1日くらいは有意義に使いたかったよね……』
潤『1日どころか、3日間ずーっと「あとでやろ」って言ってたじゃねーか!しかも明日からまた仕事だろ?地獄の月曜日が“火曜日に延期された”だけだぞ』
作者『やめて!その現実を突きつけないで!お願いだから火曜日の存在を無にして……!』
潤『というか連休明け最初の仕事って脳の起動までに2営業日かかるって知ってた?』
作者『つまり……水曜までただのゾンビじゃん……!』
潤『いや、お前に限っては金曜までゾンビのままだよ』
作者『ひどくない!?なんなら月曜からゾンビだよ!?』
潤『ああ、つまり常にゾンビってことか』
作者『やめて!存在意義を掘削しないでぇぇぇ!』
──こうして、あとがき小話の更新もギリギリのテンションで書かれました。
読んでくれてありがとう!