第230話『歪み』
ここまで読んでくれた奇特なあなた!
ブクマ・いいね・感想・★・DM・テレパシー、なんでも嬉しいです!
作者は1PVでも跳ねて喜ぶタイプなので、反応があるとガチで次の原動力になります。
どうかこのテンションのまま、応援いただけると助かります!
(いや、助けてください!!)
なんて──
なんて素晴らしいの。
ああ、もう駄目。
駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目──
こんな気持ち、初めてなの。
こんなに誰かを欲しいと思ったことなんて、一度もなかった。
彼は、空気を支配していた。
世界の中心に立つでもなく、声を荒げるでもなく、ただ“在る”だけで。
それなのに。
誰よりも鋭くて、誰よりも深くて、誰よりも……
危うくて、美しい。
欲しい。
欲しい。
欲しい欲しい欲しい!
欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい
私のものにしたい。
すべてを奪いたい。
心も、体も、過去も、未来も──
名前すらも、私だけのものに塗り替えたい。
私以外を見るなんて、絶対に許さない。
私以外に笑いかけるなんて、背徳。
私以外のために戦うなんて、裏切り。
私以外に触れられるなんて、殺意。
私以外の存在に、あなたの一秒を使わないで。
私にのみ囁いて。
私にのみ尽くして。
私だけのために呼吸をして。
私だけのために笑って、泣いて、怒って、苦しんで。
私だけのために、生きて。
──それだけじゃ足りない。
もっと。もっともっともっと。
私だけに声を使って。
他人の名を呼ばないで。知らない音を発さないで。
その喉は、私のためだけに震えて。
私だけに目を向けて。
他の何かを映さないで。知らない風景に目を奪われないで。
その視線は、永遠に私だけをなぞって。
私だけに手を伸ばして。
誰にも触れないで。誰かの涙に触れないで。
その指は、私だけに許された鍵穴。
私だけに足を向けて。
他人の元に行かないで。遠くへ行かないで。
その一歩は、私への帰路だけに使って。
私だけに鼓動を捧げて。
他の感情に高鳴らないで。誰かへのときめきなんていらない。
その心拍は、私に抱かれて乱れるべき。
私だけに時間を費やして。
今日も明日も、すべての記憶を私のために残して。
他人との過去なんて、私が全部、上書きする。
私だけに傷ついて。
他人の言葉に泣かないで。他人の世界で迷わないで。
痛みも悲しみも苦しみも、全部私に染められていればいい。
私だけに、あなたの“存在”を使って。
意識も、無意識も。
声も、瞳も、指も、足も、鼓動も、記憶も、時間も、痛みも──
全部、私だけのものなの……
愛してる
愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
愛してる。
──だから。
誰にも、邪魔させない。
【あとがき小話】
作者「ねぇ!? みんな映画の時のポップコーンって最高だよな!?」
潤「あぁ、あれ美味しいけどさ」
作者「けど?」
潤「ホラーとかだと噛むタイミングわかんなくてさ」
作者「うわ〜〜それ超わかるっ!! 口の中に入れたはいいけど、音出すのが気まずくて噛めないやつね!?」
潤「そう。で、何か始まりそうな気配がすると“今は違う”って保留して、気づいたらポップコーンが3つぐらい口の中でふやけて──」
作者「“食べてないけど飲み込めない”の地獄ルート入るやつだ!」
潤「そうそう……しかもさ、そこに限って唐突に“ドンッ!”て音響ビビらせにくるんだよな……」
作者「で、びっくりして口閉じて、ポップコーン吹きそうになるという……!」
潤「……あの時、口の中が臨界点だったわ……」
???「──だから、さっき頬がぷくぷくしてたんですね?」
潤「……ん?」
(カーテン、バサァ)
ユズハ「せんぱ〜い♡ まさかとは思ったんですけど〜、映画中ず〜っとハムスターみたいな顔してて……“何か隠してる”って思ってたんですよねぇ〜?」
潤「ば、バレてたのか……!!」
ユズハ「うん♡ モニャモニャしてて、目が泳いでて、しかも……」
(ニヤニヤ)
ユズハ「途中、ドッキリ音で“ビクンッ!”ってしてた時、口からポップコーン飛びそうになってましたよねぇ?」
潤「やめろおおおおおお!! 記憶消してくれえええ!!」
作者「“口内でポップコーン温存してた系男子”、ここに誕生──ってわけだな!」
ユズハ「ふふっ、じゃあ今度ホラー映画観るときは、あたしが一粒ずつ、タイミング見て……せんぱ〜いの口にポップコーン詰めてあげますね〜♡」
潤「拷問か!? それ拷問だよな!?」
ユズハ「ちなみに、成功したら“ご褒美でジュース一口♡”……失敗したら……」
潤「な、なに……!?」
ユズハ「“おかわり”ですよぉ♡ 口いっぱいに、ね♡」
潤「二周目いくの!? しかもゲーム形式!?」
作者「……映画って、本当はもっと静かに観るものなんだけどな……」
ユズハ「え〜、でもせんぱ〜いって“ラブコメホラー映画”みたいな体質してるからぁ?」
潤「どういう例えだよ!?」