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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第3章『初心者の作者が本気出すでしょう』
236/262

【7万PV記念回】BAR閉店後、読たん vs 泥酔ヒロインズ』

作者「潤!潤潤潤潤潤潤潤潤潤潤!!」


潤「うるせえな!?何回呼ぶ気だよ!?」


作者「7万!突破!ありがとーーーーーー!!」


潤「……は?お前、ちゃんと落ち着いて言って。なんの7万?」


作者「PV!PVだよ!カクヨムで26000、なろうで44000、合計7万PV突破しましたあああ!!」


潤「マジかよ……ほんとに、そこまで読んでもらえたのか……」


作者「すごくない!? これ全部、読んでくれた人のおかげだよ!途中で離脱しなかった奇跡の読者たちだよ!」


潤「いやマジで、それだけは本気で感謝だな。

俺たちがここまでドタバタやって、ふざけ倒して、毎話カロリー高すぎるって自覚あるし……それでも読んでくれるってのは、ほんとにありがたいよ」


作者「ありがとう読者様……本当にありがとう……生きる糧です……」


潤「泣きながら土下座してるけど、それよりまず前書き進めろよ」


作者「うん、というわけで!今回はそんな感謝を込めて!

本編では絶対やらない、完全趣味&暴走記念回をお送りします!」


潤「……俺は出ないらしいけどな。どうせ読たんが被害受ける未来しか見えない」


作者「でも読者の皆さんは笑ってくれるはず……!多分……たぶん……!」


潤「おい、不安になるな。覚悟決めろ。

……ともかく、ここまで読んでくれてる人には心から感謝してます」


作者「そしてもしまだブクマしてない方がいれば!今!ぜひ!これを機に登録してもらえると最高に嬉しいです!」


潤「じゃあ……始めるか。読たん、頼んだぞ」


作者「本編、いってらっしゃい!!」

AM2:48──閉店後のBARキラっテーラー


世界は静かだった。

……はずだった。


そこには、6人の女神がいた。否、酔いどれ女神だった。

グラス片手に床を転がり、カウンターにもたれ、足を投げ出しながら笑っていた。


──そして、その中央に。

ふわっと、ちょこんと、小さな存在がいた。


名もなき、白くてふわふわの小動物。

ぴくりと耳が動き、ブンブンと腕を振る


それが、読たん。


全てを見守るもの。すべてに巻き込まれるもの。

そして──今日、全員をタクシーに乗せて帰さなければいけない者。


 


読たん:コクコク


(決意は固い)


──────



ノア「にゃぁ……にゃ〜〜ん……♡」


 


グラス片手に猫なで声。ノア、着席状態から立ち上がらない。

目は完全にトロン。思考は完全に溶けていた。


 


ノア「にゃたん……にゃたんっ……今日もおつかれにゃんねぇ〜♡♡」


 


読たん:ブンブン(そんなキャラじゃないもん!)


 


ノア「ふふふ……潤様に似てるなぁ〜って思ってたけど……

 にゃたんの方が、お腹触ったらゴロゴロ鳴ってくれるから好きぃ……♡」


 


※読たん、ゴロゴロ鳴ったことない。勝手に好きになられて困惑MAX。


 


ノア「はい、にゃたん〜、こっちおいでぇ?よしよししてあげゆ♡にゃでなでぇ〜♡」


 


読たん:ブンブン → ピョンッ(避ける)→ ガクガクブルブル(怖い)


 


ノア「えぇ〜逃げたぁ……でも好き……捕まえたい……♡」


 


読たん:コクコク → (ちょん、と服のすそ引っ張って)→ トントン(指差し:タクシー)


 


ノア「ふぇ……?帰るの……?……うぅぅ、いやぁ……。にゃたんとずっと一緒がいいのに……」


 


※5分後──読たん、服の裾を掴んで引きずるようにタクシーへ。


 


ノア「はぁぁい……ご帰宅しまぁす……にゃたん、だいすきぃ……♡」


読たん:ブンブンブン(こわい!)


 


【撃退成功──1名回収】



──────




カエデ「……ぅぇぇぇぇん……」


 


入り口に座り込み、半泣きで体育座り。

袖で目をこすりながら、カエデがしくしく泣いていた。


 


読たん「どくたぁん……ウチのこと……捨てたんやぁ……」


読たん:ピョンッ(ちょこんと隣に座る)


「うぇ……あんた……もしかして……ウチの味方なん……?」


読たん:コクコク(全力で肯定)


 


「うぅぅぅぅ、やっぱウチのにゃんなやなぁぁぁ……!!」


→ ずばぁっっ!!と抱きしめられる読たん。逃げ場ゼロ。


 


「ぎゅぅぅぅぅぅ〜〜〜♡♡♡ウチのもん〜〜♡♡♡」


読たん:ガクガクブルブル(苦しい、助けて、呼吸困難)


 


「帰るんやろ……?ウチ、足動かへん……ふにゃふにゃやから……運んで……?」


→ 服を足を掴んで引く → ズリズリとカエデを引きずる読たん


 


「……ウチ、猫に拾われた人生とか……それもう、運命やろ……♡」


読たん:ブンブン(違うからぁぁぁぁ!!)


 


【撃退成功──2名回収】



──────




ミリー「オイ!!!誰ださっき“お前バカ”っつったやつ!!!」


→ グラス片手に大絶叫。

→ 口悪いverミリー、ついに解放。


 


ミリー「おいそこの白モコ!!聞こえてんぞゴラ!!」


読たん:ビクッ → ガクガクブルブル


ミリー「はあぁぁぁ!?ビビってんの!?ちょっとぉぉ!?あたしのこと避けた!?

 は?ミリーだってなぁ!愛されたいんだよぉぉぉおぉぉ!!!」


 


→ 読たん:ピョンッ → スッ → コクコク → (ぎゅって腕にしがみつく)


 


ミリー「…………なにそれ……まじ天使かよ…………好き……」


→ 秒で泣き崩れるミリー。→ そのまま壁にもたれて撃沈。


読たん:ヨイショヨイショ → タクシーまで引きずりながら連れていく


 


ミリー「帰りたくな〜〜い……ふぇぇぇ……でも好きぃぃぃ……読たん神……」


 


【撃退成功──3名回収】



──────



ユズハ「──いた♡」


 


カウンター下からにょきっと顔を出す影。

艶っぽい笑みを浮かべて、ひたひたと近づくその姿は──ユズハ。

目が据わっている。口元が緩い。呼吸が、あきらかに荒い。


 


ユズハ「ふふっ……♡嗅がせて……?」


 


読たん:ブンブン(いやすぎる!)


 


ユズハ「やだぁ〜、なんでぇ〜?いいじゃないですかぁ……♡ちょっとだけ……ちょ〜〜っとだけ♡」


 


→ そのまま背後から抱きついてきた。


 


ユズハ「ん〜〜〜〜♡ふわふわぁぁ♡……はぁぁぁ♡読たん読たん読たん♡」


 


スーーーーーハーーーーー

スーーーーーハーーーーー


 


読たん:ガクガクブルブル(なんで耳の中まで!?)


 


ユズハ「こんなに……いい匂いなんて……絶対、罪♡」


 


→ 読たん、机の上にピョンッ

→ ユズハ、机の下からスーハー


→ 読たん、天井パイプにピョンッ

→ ユズハ、椅子の上からスーハー


→ 読たん:スタコラサッサ → ドアの外にタクシーが待機中


→ 読たん:トントン(呼びにくる)→ ユズハ:パタパタ(走る)


 


追って来るユズハを躱しタクシーに詰め込む


 


【撃退成功──4名回収】



──────




リア「にゃー☆にゃー☆にゃにゃにゃー☆!」


 


ぴょこぴょこ跳ねて、カウンターの上をぺたぺた歩くリア。

口にストロー咥えたまま、カクテルを直飲み。


 


リア「こーんな可愛いにゃんこがこの世に存在するなんてっ!?ふしぎ〜〜〜☆」

「これはっ……進化の神秘っ……!いやむしろ“神”ではっ!?☆」


 


読たん:キョトン → ブンブン(無理矢理理論にするのやめろ)


 


→ リア:読たんを逆さに持ち上げて、瞳を覗き込み


 


リア「う〜〜ん、この眼、銀河系レベルにキラキラしてるっ☆やば〜〜〜い♡」


→ そのまま読たんを首に巻きつけて「これがネックにゃん☆」


 


読たん:ガクガクブルブル(生命の危機)


 


→ トントンと指差し → タクシーへ誘導


→ リア「えぇ〜〜?もっと遊ぶ〜〜〜!!じゃあにゃんにゃんする〜〜〜!!」


→ 扉の外でタクシー運転手の気配 → リア、正気に戻り顔真っ赤


 


リア「……………私は……なんて……にゃんて……バカな……!?」


→ 自己嫌悪爆発 → 無言で乗車


 


【撃退成功──5名回収】



──────




──店内の隅、静かに立っていた最後の女神。


エンリは両手を広げて、まるで誰かを迎えるように微笑んでいた。


 


エンリ「……来てくれたんですね。ふふ、あなたなら……きっと来てくれるって信じてました」


 


読たん:コクコク(うん、来たけども!)


 


エンリ「もう……本当にえらい子です。ひとりで全部、背負って。

こんなに小さな体で、あの子たちを……ひとりずつ、運んで……」


 


→ 近づいてきて、ふわっと包み込むようにぎゅー。


→ 頭をなでなで、背中をぽんぽん、優しさで潰しにくる。


 


エンリ「さあ、最後です。

もうちょっと、だけ。わたしのことも、連れてってくれますか?」


 


読たん:ブルブル(う、うん……がんばる……)


 


→ エンリ、床に座り込む → 読たんにぴとっと抱きつく


 


エンリ「ふふ……甘えてるんじゃないんですよ?

あなたが、誰かに頼られてる時間なんです。だから、素直に受け取ってくださいね?」


 


→ そのまま、しっかり抱きかかえられたまま、歩かされる読たん。


→ タクシーの扉が開いている。もうすぐ終わる。


 


エンリ「がんばって、がんばれ〜〜……♡ もうちょっと〜〜……♡」


→ 優しすぎる応援が逆に重い!


 


→ タクシー前到着 → でもエンリ、まだ降りない


 


エンリ「……今夜だけですよ?こんなに甘えて、好き放題して……」


→ ふわっと微笑みながら、ようやく腕を緩める


 


エンリ「……ありがとう。すごく、助かりました。

安心して。あなたの頑張り、わたしが全部、覚えておきますからね」


 


→ タクシーに乗り込んで、最後に小さく手を振る


→ 扉が閉まる直前──


 


エンリ「また、“ぎゅー”してくださいね?」


 


読たん:ガクガクブルブル(背中の疲労が限界です!!)


【撃退成功──6名回収】




──────


BARキラっテーラー。

深夜4時過ぎ。全員乗せ終わったその場に、小さく倒れる読たんの姿があった。


 


コテッ……(電池切れ)


 


照明が一つ、ゆっくり落ちる。

静寂。

勝利の余韻。

地獄のような夜の終わり。


 


──だが、明日も彼女たちは言うのだ。


「読たん、また飲も♡」


 


──終幕──










【あとがき小話】


『その夜のことは──』


 


翌日。

いつもの朝。いつもの空気。

いつものヒロインたち。

……の、はずだった。


 


だが誰も言わない。

誰も目を合わせない。

誰も、昨日の“あの夜”に触れようとしない。


 


飲み会は楽しかった。たぶん。

潤はいなかった。たしかに。

そして──小さな何かが、奮闘していた。おそらく。


 


けれども、それが誰だったかは誰も言わない。

あれがなんだったかも誰も確認しない。


 


ユズハは黙ってスマホを拭いている。

リアは急に“記憶の統合性”について真顔で語り始めた。

ノアは机を見つめたまま時々「……夢、ですね」とつぶやいた。


 


カエデはずっとカバンの中を整理していて、

ミリーは机に突っ伏したまま「は?記憶なんてないけど?」とだけ言った。

エンリはにっこり笑って、「楽しかった……ですよね?」とだけ。


 


読たんの姿はどこにもなかった。


 


でも誰かがふと思い出しかけた瞬間、

全員が息を止めるように目をそらし──


 


「……それ、なんの話?」


 


話題は、二度と上がらなかった。


 


──その夜のことは、なかった。

そういうことになっている。


 


【あとがき・封印】

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