【7万PV記念回】BAR閉店後、読たん vs 泥酔ヒロインズ』
作者「潤!潤潤潤潤潤潤潤潤潤潤!!」
潤「うるせえな!?何回呼ぶ気だよ!?」
作者「7万!突破!ありがとーーーーーー!!」
潤「……は?お前、ちゃんと落ち着いて言って。なんの7万?」
作者「PV!PVだよ!カクヨムで26000、なろうで44000、合計7万PV突破しましたあああ!!」
潤「マジかよ……ほんとに、そこまで読んでもらえたのか……」
作者「すごくない!? これ全部、読んでくれた人のおかげだよ!途中で離脱しなかった奇跡の読者たちだよ!」
潤「いやマジで、それだけは本気で感謝だな。
俺たちがここまでドタバタやって、ふざけ倒して、毎話カロリー高すぎるって自覚あるし……それでも読んでくれるってのは、ほんとにありがたいよ」
作者「ありがとう読者様……本当にありがとう……生きる糧です……」
潤「泣きながら土下座してるけど、それよりまず前書き進めろよ」
作者「うん、というわけで!今回はそんな感謝を込めて!
本編では絶対やらない、完全趣味&暴走記念回をお送りします!」
潤「……俺は出ないらしいけどな。どうせ読たんが被害受ける未来しか見えない」
作者「でも読者の皆さんは笑ってくれるはず……!多分……たぶん……!」
潤「おい、不安になるな。覚悟決めろ。
……ともかく、ここまで読んでくれてる人には心から感謝してます」
作者「そしてもしまだブクマしてない方がいれば!今!ぜひ!これを機に登録してもらえると最高に嬉しいです!」
潤「じゃあ……始めるか。読たん、頼んだぞ」
作者「本編、いってらっしゃい!!」
AM2:48──閉店後のBAR
世界は静かだった。
……はずだった。
そこには、6人の女神がいた。否、酔いどれ女神だった。
グラス片手に床を転がり、カウンターにもたれ、足を投げ出しながら笑っていた。
──そして、その中央に。
ふわっと、ちょこんと、小さな存在がいた。
名もなき、白くてふわふわの小動物。
ぴくりと耳が動き、ブンブンと腕を振る
それが、読たん。
全てを見守るもの。すべてに巻き込まれるもの。
そして──今日、全員をタクシーに乗せて帰さなければいけない者。
読たん:コクコク
(決意は固い)
──────
ノア「にゃぁ……にゃ〜〜ん……♡」
グラス片手に猫なで声。ノア、着席状態から立ち上がらない。
目は完全にトロン。思考は完全に溶けていた。
ノア「にゃたん……にゃたんっ……今日もおつかれにゃんねぇ〜♡♡」
読たん:ブンブン(そんなキャラじゃないもん!)
ノア「ふふふ……潤様に似てるなぁ〜って思ってたけど……
にゃたんの方が、お腹触ったらゴロゴロ鳴ってくれるから好きぃ……♡」
※読たん、ゴロゴロ鳴ったことない。勝手に好きになられて困惑MAX。
ノア「はい、にゃたん〜、こっちおいでぇ?よしよししてあげゆ♡にゃでなでぇ〜♡」
読たん:ブンブン → ピョンッ(避ける)→ ガクガクブルブル(怖い)
ノア「えぇ〜逃げたぁ……でも好き……捕まえたい……♡」
読たん:コクコク → (ちょん、と服のすそ引っ張って)→ トントン(指差し:タクシー)
ノア「ふぇ……?帰るの……?……うぅぅ、いやぁ……。にゃたんとずっと一緒がいいのに……」
※5分後──読たん、服の裾を掴んで引きずるようにタクシーへ。
ノア「はぁぁい……ご帰宅しまぁす……にゃたん、だいすきぃ……♡」
読たん:ブンブンブン(こわい!)
【撃退成功──1名回収】
──────
カエデ「……ぅぇぇぇぇん……」
入り口に座り込み、半泣きで体育座り。
袖で目をこすりながら、カエデがしくしく泣いていた。
読たん「どくたぁん……ウチのこと……捨てたんやぁ……」
読たん:ピョンッ(ちょこんと隣に座る)
「うぇ……あんた……もしかして……ウチの味方なん……?」
読たん:コクコク(全力で肯定)
「うぅぅぅぅ、やっぱウチのにゃんなやなぁぁぁ……!!」
→ ずばぁっっ!!と抱きしめられる読たん。逃げ場ゼロ。
「ぎゅぅぅぅぅぅ〜〜〜♡♡♡ウチのもん〜〜♡♡♡」
読たん:ガクガクブルブル(苦しい、助けて、呼吸困難)
「帰るんやろ……?ウチ、足動かへん……ふにゃふにゃやから……運んで……?」
→ 服を足を掴んで引く → ズリズリとカエデを引きずる読たん
「……ウチ、猫に拾われた人生とか……それもう、運命やろ……♡」
読たん:ブンブン(違うからぁぁぁぁ!!)
【撃退成功──2名回収】
──────
ミリー「オイ!!!誰ださっき“お前バカ”っつったやつ!!!」
→ グラス片手に大絶叫。
→ 口悪いverミリー、ついに解放。
ミリー「おいそこの白モコ!!聞こえてんぞゴラ!!」
読たん:ビクッ → ガクガクブルブル
ミリー「はあぁぁぁ!?ビビってんの!?ちょっとぉぉ!?あたしのこと避けた!?
は?ミリーだってなぁ!愛されたいんだよぉぉぉおぉぉ!!!」
→ 読たん:ピョンッ → スッ → コクコク → (ぎゅって腕にしがみつく)
ミリー「…………なにそれ……まじ天使かよ…………好き……」
→ 秒で泣き崩れるミリー。→ そのまま壁にもたれて撃沈。
読たん:ヨイショヨイショ → タクシーまで引きずりながら連れていく
ミリー「帰りたくな〜〜い……ふぇぇぇ……でも好きぃぃぃ……読たん神……」
【撃退成功──3名回収】
──────
ユズハ「──いた♡」
カウンター下からにょきっと顔を出す影。
艶っぽい笑みを浮かべて、ひたひたと近づくその姿は──ユズハ。
目が据わっている。口元が緩い。呼吸が、あきらかに荒い。
ユズハ「ふふっ……♡嗅がせて……?」
読たん:ブンブン(いやすぎる!)
ユズハ「やだぁ〜、なんでぇ〜?いいじゃないですかぁ……♡ちょっとだけ……ちょ〜〜っとだけ♡」
→ そのまま背後から抱きついてきた。
ユズハ「ん〜〜〜〜♡ふわふわぁぁ♡……はぁぁぁ♡読たん読たん読たん♡」
スーーーーーハーーーーー
スーーーーーハーーーーー
読たん:ガクガクブルブル(なんで耳の中まで!?)
ユズハ「こんなに……いい匂いなんて……絶対、罪♡」
→ 読たん、机の上にピョンッ
→ ユズハ、机の下からスーハー
→ 読たん、天井パイプにピョンッ
→ ユズハ、椅子の上からスーハー
→ 読たん:スタコラサッサ → ドアの外にタクシーが待機中
→ 読たん:トントン(呼びにくる)→ ユズハ:パタパタ(走る)
追って来るユズハを躱しタクシーに詰め込む
【撃退成功──4名回収】
──────
リア「にゃー☆にゃー☆にゃにゃにゃー☆!」
ぴょこぴょこ跳ねて、カウンターの上をぺたぺた歩くリア。
口にストロー咥えたまま、カクテルを直飲み。
リア「こーんな可愛いにゃんこがこの世に存在するなんてっ!?ふしぎ〜〜〜☆」
「これはっ……進化の神秘っ……!いやむしろ“神”ではっ!?☆」
読たん:キョトン → ブンブン(無理矢理理論にするのやめろ)
→ リア:読たんを逆さに持ち上げて、瞳を覗き込み
リア「う〜〜ん、この眼、銀河系レベルにキラキラしてるっ☆やば〜〜〜い♡」
→ そのまま読たんを首に巻きつけて「これがネックにゃん☆」
読たん:ガクガクブルブル(生命の危機)
→ トントンと指差し → タクシーへ誘導
→ リア「えぇ〜〜?もっと遊ぶ〜〜〜!!じゃあにゃんにゃんする〜〜〜!!」
→ 扉の外でタクシー運転手の気配 → リア、正気に戻り顔真っ赤
リア「……………私は……なんて……にゃんて……バカな……!?」
→ 自己嫌悪爆発 → 無言で乗車
【撃退成功──5名回収】
──────
──店内の隅、静かに立っていた最後の女神。
エンリは両手を広げて、まるで誰かを迎えるように微笑んでいた。
エンリ「……来てくれたんですね。ふふ、あなたなら……きっと来てくれるって信じてました」
読たん:コクコク(うん、来たけども!)
エンリ「もう……本当にえらい子です。ひとりで全部、背負って。
こんなに小さな体で、あの子たちを……ひとりずつ、運んで……」
→ 近づいてきて、ふわっと包み込むようにぎゅー。
→ 頭をなでなで、背中をぽんぽん、優しさで潰しにくる。
エンリ「さあ、最後です。
もうちょっと、だけ。わたしのことも、連れてってくれますか?」
読たん:ブルブル(う、うん……がんばる……)
→ エンリ、床に座り込む → 読たんにぴとっと抱きつく
エンリ「ふふ……甘えてるんじゃないんですよ?
あなたが、誰かに頼られてる時間なんです。だから、素直に受け取ってくださいね?」
→ そのまま、しっかり抱きかかえられたまま、歩かされる読たん。
→ タクシーの扉が開いている。もうすぐ終わる。
エンリ「がんばって、がんばれ〜〜……♡ もうちょっと〜〜……♡」
→ 優しすぎる応援が逆に重い!
→ タクシー前到着 → でもエンリ、まだ降りない
エンリ「……今夜だけですよ?こんなに甘えて、好き放題して……」
→ ふわっと微笑みながら、ようやく腕を緩める
エンリ「……ありがとう。すごく、助かりました。
安心して。あなたの頑張り、わたしが全部、覚えておきますからね」
→ タクシーに乗り込んで、最後に小さく手を振る
→ 扉が閉まる直前──
エンリ「また、“ぎゅー”してくださいね?」
読たん:ガクガクブルブル(背中の疲労が限界です!!)
【撃退成功──6名回収】
──────
BARキラっテーラー。
深夜4時過ぎ。全員乗せ終わったその場に、小さく倒れる読たんの姿があった。
コテッ……(電池切れ)
照明が一つ、ゆっくり落ちる。
静寂。
勝利の余韻。
地獄のような夜の終わり。
──だが、明日も彼女たちは言うのだ。
「読たん、また飲も♡」
──終幕──
【あとがき小話】
『その夜のことは──』
翌日。
いつもの朝。いつもの空気。
いつものヒロインたち。
……の、はずだった。
だが誰も言わない。
誰も目を合わせない。
誰も、昨日の“あの夜”に触れようとしない。
飲み会は楽しかった。たぶん。
潤はいなかった。たしかに。
そして──小さな何かが、奮闘していた。おそらく。
けれども、それが誰だったかは誰も言わない。
あれがなんだったかも誰も確認しない。
ユズハは黙ってスマホを拭いている。
リアは急に“記憶の統合性”について真顔で語り始めた。
ノアは机を見つめたまま時々「……夢、ですね」とつぶやいた。
カエデはずっとカバンの中を整理していて、
ミリーは机に突っ伏したまま「は?記憶なんてないけど?」とだけ言った。
エンリはにっこり笑って、「楽しかった……ですよね?」とだけ。
読たんの姿はどこにもなかった。
でも誰かがふと思い出しかけた瞬間、
全員が息を止めるように目をそらし──
「……それ、なんの話?」
話題は、二度と上がらなかった。
──その夜のことは、なかった。
そういうことになっている。
【あとがき・封印】