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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第3章『初心者の作者が本気出すでしょう』
227/257

第202話『俺、朝ごはんの話をしただけなのに論争が始まった件』

ここまで読んでくれた奇特なあなた!


ブクマ・いいね・感想・★・DM・テレパシー、なんでも嬉しいです!

作者は1PVでも跳ねて喜ぶタイプなので、反応があるとガチで次の原動力になります。

どうかこのテンションのまま、応援いただけると助かります!


(いや、助けてください!!)




──ある朝の社内。


いつものように出勤した俺が、デスクに座る間もなく声をかけられた。


「ねえねえ〜じゅんくんはパンとごはん、どっちが好きなの〜?」


朝からテンションマシマシのミリーが、笑顔で両手を広げて飛び込んでくる。


「……いや、気分だろ……」


まだ脳が寝てんのに、朝食トークからの不意打ちやめてくれ。


だが、その言葉に即座に反応する者がいた。


「潤様、そのような曖昧な回答ではいけません。今後の献立方針に影響しますので、明確にご指示をお願いします」


「指示って……俺が決めるの……?」


ノアが手帳を開いてメモ体勢に入ってる。いや、何? 食卓の独裁者にされてんの俺?


「ウチはごはん派やけどな〜? 潤くんが“パン”って言うんなら……今からでも寝返ったるで〜?」



(選挙か!? ごはん派から寝返るって何だ!? )


「へぇ〜……じゃあ、“パンくわえて走ってくる彼女”と、“おにぎり握りしめて遅刻してくる彼女”、どっちが好きですか〜?」


ユズハがいたずらっぽく肘をつきながらニヤリ。


「……その例え、もはや朝食かんけーねぇだろ!」


「ちなみにパンくわえてると100%曲がり角で衝突イベント発生しま〜す♡」


「イベントって言うな!日常で事故るな!」


そこに静かに紅茶を差し出しながら現れたのは──


「カレーはパンにもご飯にも合いますから……私が全部受け止めますね?」


包容力の権化、エンリだった。


「出たーーっ!!カレー万能理論!!」


「全員が争うなら……私がカレーになればいい……そう思いませんか?」


「思わねえよ!!365日カレー論は無理!!」


──気づけば、朝の社内は“朝食論争サミット”の様相を呈していた。


俺「なぁ……これ、俺が“気分”って答えたせいじゃね……?」







──翌朝・悪徳リクルートエージェント社。


いつも通り出社して、ドアをくぐった瞬間──俺は凍りついた。


「……え?」


目の前、廊下の左右にバリケードが築かれ、事務所は完全に二分されていた。


しかも……その直後、俺の横を


ビュンッ!!


スリッパが飛ぶッ!!!


「ぶねっ!?!?」


顔面数センチ横をかすめたスリッパに、俺は反射的に屈んだ。


その俺に、ミリーが顔を青くして駆け寄ってくる。


「じゅんくん大変だよ〜〜〜!!」


「見りゃ分かるよ!?何!?何の戦争中なの!?」


「社内で……パン派とごはん派が……分裂しちゃったの〜!!」


「朝食の好みで戦争すなああああ!!」


 


──どうやら、原因は昨日の“朝食どっち派”発言だったらしい。


今、社内は


・パンユズハ・カエデ

・ごはんノア・リア


に分かれ、全面対決に突入しているようだ。


すると──右のバリケードから、リアが顔を出した。


「白米とは、おかずとの組み合わせにより多様なバリエーションが……栄養価の面からも──」


 


ビュンッ!!


「……っ!? ぶっ!!」


左のバリケードから飛来したスリッパがリアの額を直撃──綺麗に仰向けに倒れる。


「敵将、討ち取りましたーっ☆」


バリケードから身を乗り出してきたユズハが、スリッパ片手に勝ち誇る。


「パンはね? まず見た目が映えるっ♡ あと“甘いパンにジャム”って、朝からご褒美スタートって感じするじゃん?」


ご機嫌で語るユズハに──対抗するは、ノア。


彼女は無言でスリッパを構え、ふわりと振りかぶり──


「……潤様の健康のため、朝は“ご飯と味噌汁”で内臓を温めるべきです」


 


ビュン!!


「ぶへぇっ!!」


ユズハ、崩れ落ちる。


ノアのスリッパ、正確無比な狙撃で眉間に命中。


俺「おい!!もう話し合いの段階じゃねぇ!!これ普通に戦争だろ!!」


 


カエデ(パン派)「あーあ、これどっちが勝っても潤くんの朝は平和にはならへんなぁ〜?」


 


──完全にヒートアップする“朝食内戦”



2時間後……




──そして、全員が戦い終えた後の静寂。


スリッパが床に落ちる音だけが、ぽとん……と響いた。


「……ふぅ。これで、パン派の暴挙も終わりですね」


ノアが髪を整えながら言うと──


「何言ってんのっ、白米ゴリ押し派の横暴こそ問題なんだよ!」


ユズハが頭にスリッパの跡つけたまま睨み返す。


すると、四人全員が……一斉に、俺を振り返る。


「で? 潤様のご意見は?」

「じゅんくんはごはん派?それともパン派?」

「先輩は……どっちにつくの?」

「答えによっちゃ、また開戦なの〜っ!」


 


(うわ……なんで俺が“終戦条約”みたいなポジになってんだ……)


俺は全員の圧に押され、観念して口を開いた。


「……あー、その……」


全員ゴクリ……


 


「どっちでもない」


 


全員「は?」


 


「俺……朝は、麺がいい」


 


\\ ……はああああああああ!? //


 


ノア「そんなのは……予想外すぎます……っ!」


ユズハ「えーーー!?誰も“第三勢力”想定してませんよ〜!?」


カエデ「潤くんの“主食クーデター”や……っ!」


リア「……もはや……思想そのものが異質です……」


 


──こうして、社内に新たな“麺派”が爆誕し、朝食戦争は次なるカオスへと向かっていくのであった。



つづき……ません







【あとがき小話】


作者『わかった……タートルトークは諦めるわ……』


潤『わかってくれたならいい。毒ガメが子ども泣かす未来しか見えなかった』


作者『だから次は──宇宙人のやつにする!スティッチ!』


作者(ガラガラ声で)『ジュンオマエキャクヤクナ…』


潤『ガラッガラだな!?砂漠の枯れ井戸みたいな声してるけど、スティッチのつもりか!?』


作者『オマエ、オレ、マブダチ~♡』


潤『やめろ!語尾の“~♡”が生々しすぎて友達やめたくなるわ!!』


作者『サクッチ オマエ、ウラヤマシスギテ…ウメタクナール!!』


潤『感情ダダ漏れすぎだろ!!それもうスティッチ通り越して“病みッチ”だよ!!』


作者『ダカラ…オマエノヒロイン力…オレニクレ…グス…』


潤『泣くなよ!あと“ヒロイン力”ってなんだよ!?俺にそんなもん備わってねぇよ!てか何、俺今“宇宙人からヒロインに間違えられてる”状況!?』


作者『オマエ、モエスガタ…カンペキ…アイズ、キラキラ…』


潤『目が死んでるようにしか見えねぇよ!?なんだその幻覚フィルター!やめてくれ、俺の尊厳が“粉”になる!!』


作者『……オマエノ…ウツクシイセナカ…ゼッタイ、マモル……』


潤『ストーカーかよ!!!そのセリフで守られたら人生終わる気しかしない!!』


作者『アーイ……アイ……潤のこと……ナメクジくらい愛してる』


潤『なんでそこ“ナメクジ基準”なんだよ!?普通逆!!最低ラインにも程があるだろ!!』



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