第199話『咎人』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
──ドアの外に、靴音。
複数。重い足取り。間違いなく警備だ。
矢野が落ち着いた声で言い放つ。
「──今すぐ下がれ。お前一人でどうにかできる相手じゃないぞ」
(こっちはどう見ても“戦闘力ゼロ”な見た目だしな……)
でも──そのとき。
潤の視界の隅に、青いウインドウが静かに現れる。
【スキルウインドウ展開】
【使用スキル】
・反射強化(Lv4)
・格闘(Lv8)
【連続使用を開始します】
→イエス!
──システム音は鳴らず、ただ“身体”が動く。
「……俺をなめんなよッ!!」
潤はドアに背を向け──突進してくる警備員に向かって叫んだ。
「でやあああああぁぁぁッッ!!!」
※妙に甲高い声で
一人目が躊躇した──その一瞬。
潤はその腕を取って、思い切り壁に叩きつけた!
「ぐぅっ……!? な、なにっ……!?」
二人目がスタンバトンを振りかぶる。
だが──
「うおらああああ!! このやろうぉぉ!!」
潤の意味不明な吠え声とともに、ローキックでバトンをはじき飛ばし、
肘打ち→膝蹴り→回し蹴り(でもなぜか形が様になってる)!
──気がつけば、警備員2名は床で呻いていた。
そして。
背後からその光景を見ていた矢野は、明らかに表情を強張らせる。
「お、お前……見た目、ただの陰キャやないか……!なんで……なんでや……!」
「うっさいわ!こっちだってビビってんだよ! でもなぁ──!」
潤はネクタイを振り払って一歩踏み出す。
「お前らみたいな“勘違い上級国民”が──
勝手に人の人生決めて良いわけねぇだろうがッッ!!」
その怒声に、マイは思わず肩を震わせ──
潤の背中を、目を潤ませて見つめた。
(潤さん……あなた、やっぱり……)
矢野が一歩後退する。
その額に、初めて汗が滲んだ。
「な……なんだね!?」
矢野の顔が引きつる。眼鏡にかけた手がわずかに震え、乾いた唇がパクつく。
「こ、こんなことしてタダで済むと思ってるんか?!ああん!?」
俺は一歩も引かず、真正面から睨み返す。
「お前こそ……このまま帰れると思うなよ」
「ワイを殴るんか?!け、警察に突き出してみぃ!その時は、お前の会社も──そのバカ女の会社も終わりや!!」
矢野が壁際まで逃げながら、必死に喚く。
「ワイはなぁ!誘われたから来ただけや!はめられたんや!なあ!?マイちゃん!お前も悪いやろがああああ!!」
──その一言で、俺の理性が切れた。
「この野郎ッ!!」
肩を跳ね上げ、拳を握り──矢野に掴みかからんと詰め寄った。
だが──
「待って!!」
振り返れば、マイが必死に手を伸ばしていた。
「やめて、潤君……っ!」
その目は、苦しみと覚悟を押し殺すように伏せられていた。
「……これ以上やってしまったら、取り返しがつかなくなってしまうの……」
「……っ」
「潤君には、待ってくれてる“大切な人たち”がいるでしょう……?信じてるから、信じて帰りを待ってるから、あなたはここに来たんじゃないの?」
……分かってる。
殴っても、何も解決しない。
何も変わらない。
むしろ──すべてが壊れる。
でも、それでも──!
──その時だった。
空気が震えた。
青白い光が、視界の隅で静かに脈動する。
【スキルウインドウ展開】
【通知】
《新規スキル合成が完了しました》
【パッシブユニークスキル】
【咎人の玉座】
◤正しさを否定した者にこそ、王座は似合う◢
──スキルは自動発動します。
──発動中。
(……これは──?)
何もしていない。声も荒げていない。ただ、そこに“立っている”だけ。
……なのに。
矢野の表情が、みるみる青ざめていく。
「…………っ」
目を見開き、喉を引きつらせ、ゆっくりと後ずさる。足がもつれ、背が壁に張り付く音がした。
「ど、どうした?」
俺は静かに、低く問いかけた。
「さっきまで──あんなに吠えてたじゃねぇか?」
矢野の口がパクパクと動く。だが、もう何も言葉になっていない。
それでも──叫びはじめた。
「な、なんや!?金か!?金が欲しいんか!?なあああああ!?」
「そんなもんいるかァァァァァッ!!」
「ヒィッ……っ!!お前は知らんやろ……この国には、個人の意見やら正義やら、そんなもん通らへんのやっ……!」
矢野の口が、止まらない。
「この法案もなぁ!!全部、AI市場の独占のための国絡みの陰謀なんや!!」
「い、いくらワイをここで殺しても止まらんぞ!?鳴海がおる限り、この流れは止まらへんのや!!」
「……殺しても止まらない、か」
俺は、ゆっくりと拳を振り上げ──
「ひっ……ひいいぃぃ!わ、ワイだって鳴海に脅されてたんや!わいかて、ただのトカゲの尻尾やぁ!!なあ!!ワイを──」
「──うるせぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
ドンッ!!
拳が壁を打ち抜く直前──
矢野の体は、崩れ落ちるように膝から崩れ──そのまま、白目を剥いて気絶していた。
静寂が、訪れる。
マイの震えた呼吸だけが、部屋の中に残っていた──。
珍しく真面目な解説
あとがき小話
【ストックスキル:4枠/最大10枠】
•格闘(Lv8)
•自動反応無効(Lv2)
•反射強化(Lv4)
•証拠隠滅(Lv6)
【リンクスキル:5種】
•演者:動き・雰囲気を模倣可能(声・本質は模倣不可)
•解析眼:発言の真偽をピンポン/ブブー音で潤にだけ判別
•精神干渉耐性:あらゆる精神干渉を無効化(ランダム発動)
•笑顔共有:対象と潤が強制的に笑いを抑えられなくなる(※潤側は精神耐性で無効化済)
•名推理:証拠が揃えば、過去や未確認情報を推理・再構築可能
【パッシブユニークスキル】
•咎人の玉座
◤正しさを否定した者にこそ、王座は似合う◢
効果:
・周囲が「支配者」として錯覚しやすくなる
・無言や静観が「裏の意図」として深読みされる
・祝福されぬ戴冠者として、──────となる
最新版スキルリストです
ここから物語が加速……する予定