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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第3章『初心者の作者が本気出すでしょう』
222/262

第197話『俺、やっとホテルに辿り着く』

ここまで読んでくれた奇特なあなた!


ブクマ・いいね・感想・★・DM・テレパシー、なんでも嬉しいです!

作者は1PVでも跳ねて喜ぶタイプなので、反応があるとガチで次の原動力になります。

どうかこのテンションのまま、応援いただけると助かります!


(いや、助けてください!!)


──スタジオ照明が切り替わる。


フロアの中央、ガラス張りのテーブルを挟んで座る四人。

司会者、そして鳴海議員の正面には──

リアとユズハ、2人の“若手ゲスト”が並んでいた。


「では本日最初のテーマはこちらです──」


司会者の声に合わせて、背景モニターに文字が映し出される。


【テーマ①:AIに規制は必要か?】


「──AIの発展は社会にとって恩恵か、それともリスクか。まずは鳴海議員、お考えをお聞かせください」


鳴海卓郎は、余裕の笑みを浮かべ、マイクの前に身を乗り出す。


「AI技術の進歩は、我が国の未来を形作る柱の一つです。

しかし同時に、技術は常に“悪用”のリスクと背中合わせ。

ゆえに、一定の制限とルール──つまり“規制”は必要不可欠だと考えています」


──整った声。穏やかで、どこか誠実さすら滲む口調。


「たとえば──個人情報の漏洩リスクや、労働市場への影響。

放置すれば、社会の弱者が最も深刻なダメージを受ける。

だからこそ、今のうちに法整備を進め、社会の“土台”を守る。私は、そう考えています」


コメント欄:


「たしかに一理あるな」

「正論っぽいけど…線引きは難しそう」

「鳴海ってやっぱり言い方うまいよな」


──順当すぎる回答に、司会も笑顔でうなずいた。


だが──


ユズハが、スッとマイクに手を添える。


「えっと〜……つまり、それって“未来のための規制”って意味ですよね?」


「そうですね。未来と、現在の安定を守るための“予防的措置”とも言えるでしょう」


「じゃあぁ……今、実際に問題になってるケースってありますかぁ?」


一瞬、鳴海の表情がぴくりと揺れた。


だが、すぐに整える。


「今すぐの危機というよりも、“未然に防ぐ”ための制度ですからね。

将来的に──たとえば生成AIによる偽情報の拡散や、社会的な混乱を防ぐ目的です」


ユズハはにこにことしながら、もう一押し。


「うふふ♡ でもぉ〜今って、既に偽情報っていっぱい拡がってるじゃないですかぁ。

それってAIのせい……じゃないものも多いですよね〜?」


「……その通り。ただ、それでもAIは加速装置になり得る。

だからこそ、我々は“責任ある技術の使い方”を考える必要があるのです」


──この時点で、完全に“言質”を取らせない構え。


ユズハは肩をすくめ、小さくウインクした。


(……この人、しぶといな〜♡)


そして──

リアが、静かにマイクを握った。


「鳴海議員。今回、議員提案として出された“生成AI事前審査制度”の法案。

これは──“AIの活用自体”を萎縮させる懸念があると、専門家の間でも問題視されています。

なぜ、今このタイミングで“その法案”を出したのですか?」


スタジオが、わずかに緊張を帯びる。


司会が視線でバランスを取ろうとするが、リアは構わず続ける。


「既にAIは社会に浸透し、医療や教育、研究でも活用されています。

それを“倫理機構の認可制”という名目で縛るのは、

結果的に“既得権益側”が技術の主導権を握るだけでは?」


「……ご指摘は理解します。しかしそれは誤解です」


鳴海の声が、落ち着いて返ってくる。


「制度の目的は“公平性の担保”であり、特定の企業や団体を優遇するものではありません。

むしろ、審査制を導入することで“透明性”を高め、不正な開発を抑制できるのです」


リアの表情は崩れない。

その横で、ユズハが小声で耳打ちする。


「ねぇ……これ、ぜーんぶ“聞こえはいいけど本音は隠してる”パターンですよね?」


「……分かっています。けれど、まだ確証が足りない」


コメント欄:


「どっちの言い分も分かるな……」

「リアって子、理路整然としててかっこいい」

「議員が綺麗にかわしてるな〜」


──均衡は、まだ崩れない。




「……ならば、制度設計の詳細を伺ってもよろしいですか?」


リアが姿勢を正し、鋭く切り込んだ。


「“AI倫理機構”という審査機関の構成メンバーは誰が選定し、

何をもって審査基準とするのか。

また、“審査に通らなければ技術を発表できない”という前提が──

“表現の自由”や“学問の自由”に抵触する可能性については、どうお考えですか?」


コメント欄:


「おっ、これはいい質問」

「たしかに審査基準は気になるな」


鳴海はわずかに眉を動かしたが、すぐに口元を緩める。


「倫理機構の構成は、各分野の有識者によって構成されます。

選定は政・官・民の三者から公平に選出され、

基準も、現時点で公開可能な範囲で既に草案が提示されています」


「“公開可能な範囲”……ですか?」


「すべての情報が未確定のままでは、かえって混乱を招く。

だからこそ、段階的に整備しつつ社会に説明責任を果たす。

拙速な公開よりも、慎重な構築が肝要です」


──言葉の一つひとつが、洗練されていた。


内容に具体性が欠けているのに、なぜか納得させられてしまう“何か”がある。


コメント欄:


「んー……まぁそれも一理あるかも」

「リアの質問は鋭いけど……まだ詰めが甘い?」

「鳴海ってやっぱり口が上手いな」


ユズハがすかさず割って入る。


「でも〜? それって実質的に“政府と繋がってる人”が審査をコントロールできるってことですよねぇ?」


「いいえ。“政府が監視する機構”ではなく、“技術が暴走しないための歯止め”です」


──ぴしゃりと切り返された。


「民間主導では市場の暴走を止められない。

かといって、国家主導では自由が損なわれる。

だからこそ、第三者機関としての“倫理機構”が必要なのです」


コメント欄:


「あ〜たしかにそれはわかる」

「正直ユズハの方が強引に見えてきた……」

「議員が大人で理性的なのが印象良いな」


ユズハは、眉をひそめた。


(……この人、完全に“演じてる”。

それなのに、コメント欄では“誠実な政治家”に見られてる……!)


その横でリアも目を伏せる。


(……論理では揺らせない。

この人は“言質を与えず、綺麗な言葉”で包み続ける)


場の空気が、完全に鳴海に傾いていく。


コメント欄には“議員の冷静さ”を称える言葉が目立ち始め、

逆にリアとユズハには「ちょっと強引すぎる」という評価がちらほら──


「……ですが」


リアの声が、再び場を引き締めた。


「その制度の“透明性”と“中立性”が担保されていない限り──

私たちが納得することはできません」


「……ご意見として、真摯に受け止めましょう」


──静かに、しかし一歩も譲らない鳴海の姿勢。


そして──


コメント欄:


「……どっちも間違ってないけど、議員の方が冷静で信頼感ある」

「若者も頑張ってるけど、ちょっと尖りすぎな感じするな〜」

「鳴海さん、やっぱ政治家として一枚上手って感じ」


 


──空気が、決定的に変わり始めていた。




──そして、スタジオの空気が鳴海寄りに傾いていく頃。


 


潤は、ホテルの正面玄関に滑り込んでいた。


タクシーの扉を押し開け、足早にロビーへと向かう。


(……時間的には、まだディナー中のはずだ)


目指すはホテル内にある唯一の高級レストラン。

──だが、入口前に立った潤が見たのは、静まり返った店内と、

席に残されたワイングラスだけだった。


「……もう、いない……」


視線を彷徨わせる。

けれど──マイも、矢野も、その姿を消していた。


 


(まずい、急がないと──)


 


──運命の“分岐点”は、すでに動き始めていた。





作者『さっきさ、朝の投稿読み返したら……

まるでまた深海潜る雰囲気出てたな』


潤『潜るんちゃうんかーーい』


 


作者『いや、自分で始めといてアレだけど……

なろうの前書き作者日記……ネタないのよ……』


潤『出た本音……』


 


作者『ちょびっと執筆のモチベ上がってるのもあって、そっちに専念したいなってのもあるし』


潤『モチベ下がったら前書きやるんかーい』


作者『違うわ! 断じて違う!!』


 


潤『はいはい。じゃあ今日、何があったんよ?』


 


作者『………………冷やし中華食べた』


潤『それはもう、“何も起きてない日”に正式認定です』


 


作者『いやでもさ!?

冷やし中華って、食べるたびに「夏が来たな…」って思うじゃん!?』


潤『うん、思う。で?』


作者『それだけ。』


潤『弱ぇぇぇぇぇぇえ!!!』


 


作者『でも冷やし中華食べると……文章も冷やしがちになるよね……』


潤『なにその納豆みたいな後味の締め!?』


作者『……冷やし中華はじめました(ネタは終わりました)』


潤『だから黙って執筆戻れ!!』


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