第19話『俺、癒しの手とリンクする』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
部屋で、ぼーっとしていた。
ただ、ぼーっと……。
この間の火事の後、俺とエンリさんはその場に残って、事件の経緯を聞かれた。
もちろん“才能を奪った”とかの話はしてないけど――
コッテリ、きっちり叱られた。
あの女の刑事さん……九条リアって名前だったか。
やけに詰めてきて、ちょっと怖かった。
目をつけられてなきゃいいけど……。
それに――
もやし教の布教失敗。
知らないおばあちゃんとのハグ。
あと……
「お前、どこからついてきてんだよ!?」
このネズミ……。
洗脳ってどうやったら解けるんだよ……。
ちなみにノアとカエデは、舞台とドラマで忙しい……はずなんだけど、
なぜか俺の部屋は常に片付いてる。
寝てる間に服が整理されてたり、
本が勝手に捨てられてたりする。
……多分、来てる。
* * *
ひとまず着替えて、エンリさんとの待ち合わせ場所へ向かった。
あの日からちゃんと話せてなかったから、時間を取ってもらったのだ。
「こんにちは、エンリさん」
「あらあら潤さん♪ もう……その、大丈夫なんですか?
あの〜……“ぢぅう”とか、その〜ねっ?」
そこ! 傷えぐらないでもらえます!?
「……大丈夫ですよ。それより、例の生徒さんは?」
「はい、おかげさまで♪
あんなに塞ぎ込んでいたのが嘘みたいに元気になって、学校にも通ってるんですよ〜」
「ただ、申し訳ないからって家庭教師は断られちゃいましたけどね。
でも私は、みんなが幸せならそれでいいんです♪」
ふわっとした笑みで、エンリは続けた。
「もちろん、それは潤さんも含めて、ですから?」
「えっ? 俺も?」
「はい。あなたも、一人の人です。
強がらず、弱音を吐いたっていいんですよ。
あんな危険なことして……見てるこっちが不安になるんですから」
(……まぁ、あなたもノリノリで参加してた側だけどな!)
エンリは、そっと俺の頭を撫でてきた。
「ほら、いいんですよ? 少しぐらい甘えても」
その手の温もりに、思わず癒される。
「……全部吐き出してもいいんです。私が、そばにいますから」
「……俺、才能奪ってもっと楽に生きたいだけなのに……
なんか、どんどん巻き込まれててさ……」
――ピコン。
「……え?」
視界に、ウインドウが現れた。
【才能共有リンク成立】
対象:白瀬エンリ
・心配と好意の感情が成立しました
・スキル共有を開始しますか?
〔YES〕 / 〔NO〕
(は……? え、今のが条件満たしたってこと!?)
慌てて目を擦っても、表示は消えない。
そっと、イエスを押した。
――リンク完了。
白瀬エンリの才能【精神安定化】【共感】を共有。
葉山潤に【ユニークスキル:精神干渉耐性】が付与されました。
「……なんだかよくわかりませんが、よろしくお願いしますね?」
「こちらこそ、エンリさん」
「“エンリ”で大丈夫ですよ〜、潤さん♪」
「……じゃあ、エンリ。今晩ご飯ご馳走してくれるって話、覚えてる?」
「もちろんですっ♪ 買い物付き合ってくださいね?」
「おっしゃ! ただし、もやし以外で頼む!」
こうして俺は、今日も――
誰かの優しさに救われていた。
【あとがき小話】
作者『ノアもカエデもブックマークお願いしてくれたし……エンリさんも、こびてくれていいんですよ?』
エンリ『……こびる、というのは苦手ですが……』
エンリ『ふふ……でも、あなたが見てくれるのなら、少しだけ甘えても……いいでしょうか?』
エンリ『“次も読みたい”と思っていただけたなら……ブックマーク、してくださると嬉しいです。
あなたがいてくれると、潤さんも……私も、安心できますから』
作者『うわ、優しすぎて心が洗われた』
エンリ『ふふっ……でも、私だけの潤さんですから。
応援するなら……責任、持ってくださいね?』
潤『あれ、急に重くなってない!?』
作者:pyoco(ギャップで心撃たれた)