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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第3章『初心者の作者が本気出すでしょう』
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第190話『俺、質問がバレる』

作者『読たん? 俺さ、投稿とか完全に不定期で気分で出してるんだけどさ……』


作者『……一部の猛者たん、俺の生活リズム完全に読んでない!?』


潤『どうした急に……怖いこと言い出すなよ……』


作者『だってさ!投稿して即PVポンッ!ってなるの!

絶対ブクマしてくださってるからだと思うの!ありがとぉぉぉぉぉぉッ!!!』


作者『リアクション押してくれる方も!!

もう……ほんとにありがとうございます結婚してください!!(真顔)』


潤『いや落ち着け!? 調子乗ってプロポーズ始めたぞ!?』


作者『あっ……取り乱しました……』


作者『でね? 最近気づいたんだけど、俺が「そろそろ投稿しようかな〜」って思ってるタイミングで、

PVグラフにポコッて波が立つの……』


潤『……まさか?』


作者『猛者たんの何人か……「そろそろアイツ出すぞ」って察知してる説ある……』


潤『行動パターン丸裸!? 猛者たんスナイパーかよ!』


作者『やべぇ……多分バレてる……俺が読たんのモコモコ姿想像してニヤけてるのも……』


潤『いや!そっちのバレはまずい!!作者、それはもう遺言じゃん!!』



※作者は皆さんの気配を感じ取って、

今日も必死にスマホでポチポチしてます

本当にありがとうございます!!!


ある日の朝。


いよいよNeulogic社のAIが、翌月にリリースされる──

そんなタイミングだった。


俺は、出勤準備の手を止めてテレビを眺めていた。

なぜなら、画面に“気になるワード”が踊っていたからだ。


《今朝の特集:AIと人類の共存は可能か?》


スタジオには二人の男が並んで座っている。

ひとりは、銀縁メガネに完璧なスーツ、微笑みの奥にどこか計算を滲ませた男。

進政党・経済再生委員長──鳴海卓郎。


もうひとりは、テンション高めで関西弁がクセ強めな初老の男。

AI倫理機構・代表理事──矢野虎之助。


タイムリーな話題だった。

だからこそ、俺もつい見入ってしまった。


鳴海議員「……だからこそ、AIの発展には“審査機関”が必要なんですよ。

公共性・倫理性・透明性──それを誰かが担保しなくてはならない」


矢野「せやせや! うちら《AI倫理機構》が審査する公正なAIだけがリリースされれば、

犯罪利用や盗作の問題もグッと減る。安心・安全な未来っちゅうわけや!」


潤(……おお、なんかすげぇちゃんとしてる……雰囲気は)


司会「なるほど。確かに最近では、AIによる倫理逸脱や無断生成が問題視されています。

もし国が認可した機関を通す仕組みがあれば、利用者も“安全性”を実感できますね?」


鳴海議員「はい。法案の内容はすでにほぼ確定しており──

早ければ来月から施行される予定です。

社会にとって、そして未来を担う人々にとって、豊かさを届けられる制度になると信じています」


矢野「せやせや! ワシらに任しといたら間違いないで!」


潤「…………」


ふーん。


確かに、筋は通ってるように見えた。

法案の趣旨も、意図も、一見すれば“正しい”ように聞こえる。


──だから俺は、このときこう思った。


「確かに、いい法案だな」


……本当に、ただそれだけだった。


この朝、あの番組を見ていた頃の俺は──

呑気で、能天気で、危機感ゼロのままテレビを消した。


まさか、

その制度が、Neulogic社のAIに牙を剥くとも知らずに。



そして、俺は何気なくスマホを手に取り、マイに電話をかけた。


「──今さ、テレビ見てたんだけど。あの来月の法案って、うちに影響ありそう?」


受話口からは、活気に満ちたオフィスのざわめきが聞こえてくる。

社員たちの声と足音が飛び交う中──


マイ「ああ、それ行っといて!資料は一式こっちで通すから!──……ごめんなさい、うるさくて」


潤「いやいや、全然。忙しい時期でしょ? リリース直前だし」


マイ「ええ、ようやくここまで辿り着いたもの。……で、法案の件だったかしら? それなら、もう事前に動いてるわ。申請書類はすべて準備済みよ」


潤「さすがマイさん! あとは発売日を待つだけだね?」


マイ「強いて言えば……“実機テスト”が残っているけれど」


潤「実機テスト? いやいや、大丈夫でしょ。前に俺が試しに入れたとき拒否されたし──あれ、バッチリだったじゃん?」


マイ「………………」


潤「……ん? な、何その沈黙」


マイ「──あなただったんですね。“AIにやたらとバニー服の女の子の画像出力”をお願いしていたのは」


潤「えっ」


マイ「社内で話題になってましたよ。“誰だこの変態紳士は”って」


潤「ま、待て待て! 違う!あれはその……テスト! 倫理フィルターがちゃんと働くかの確認であって……!」


マイ「へぇ? “バニー服の女の子の画像ください”──“何でダメなの? ちょっとくらい”──“ならせめて水着で、なるべく布を──”」


潤「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああッ!! やめてくださいマイ様ご勘弁をッッ!! それは公式ログから削除していただけないでしょうかあああ!!」


マイは、受話器の向こうで小さく笑った。


マイ「ふふ、誰にも言いませんよ。少なくとも、今のところは」


潤「今のところはってやめてぇぇぇぇ!!」


マイ「──まあ何はともあれ、“実機テストの詳細”だけは、まだ不明な点が多いわ。そこだけは懸念点ね」


潤「了解……また何かあったら、連絡お願いしてもいい?」


マイ「もちろん。あなたがまた変なログを残さない限り、ね?」


潤「ぐうぅ……はい、善処します……!」


 


──そんなやりとりのあと、しばらくして。


Neulogic社の“書類審査”は、特に問題なくスルーされた。


社内も安堵のムードに包まれる。


 


──そして。


 


──訪れた。


 


実機テスト当日。


 


静かに、何かが動き出す──その始まりだった。





【あとがき小話】


作者『さて皆さん、今回も読んでいただきありがとうございました〜!』


潤『って、あれ?なんか向かい合って座ってる2人が……』


ユズハ『──では始めましょうかぁ?“最も甘え上手なのは誰か選手権”♡』


リア『……意義あり。そもそもこのテーマ、論理破綻が多すぎます。

甘えという主観的要素を「上手」と評価すること自体、既に不正確です。』


ユズハ『うわ〜出た出た〜リアちゃんの理屈パラメーター攻撃〜。

じゃあ聞きますけどぉ?潤、どっちに甘えられたらドキッとしますぅ?』


潤『いや、俺!?俺がジャッジなの!?』


リア『冷静に考えてください潤。

私はあなたに「依存」はしません。ですが、“信頼”という形で自然に距離を詰めます。』


ユズハ『わかりにくっ!!それって“甘え”じゃなくて“面接”ですよね!?』


リア『……ユズハこそ、常に過剰演出とフェイクで好感度を操っているだけ。

“本心”ではなく“演出された甘え”に過ぎません。』


ユズハ『ふ〜〜ん……

でも“甘え”って相手の懐に入ることじゃないですかぁ〜?

だったら私は、“潤の懐で寝落ちしてる実績”ありますけど?♡』


潤『いやそれ俺、3時間正座させられたやつ!!』


リア『……ふむ。ならばこちらも“知的に膝枕しながら語り続けて潤が寝た”という実績があります。』


ユズハ『ね〜え〜♡ 潤〜?どっちが“甘えてたな〜”って思いましたぁ〜?♡』


リア『答えてください潤。論理的で、誠実な判断を。』


潤『やめろやめろやめろやめろ!!!!

この空気で選べるわけないだろォォォォォ!!!!!』


 


──その後、議論は激化し──


 


ユズハ『ほ〜らぁ♡ 潤の腕にこうやって抱きついたらぁ♡ ほ〜ら♡』


リア『物理接触による誘導は誤審を誘います。潤、目を閉じて。外的要因を排除しましょう』


潤『逆に怖えぇよ!!!なんで目隠しされながら評価させられんだよ!!』


 


作者『……えーと、今回の話いかがだったでしょうか?』


作者『ちなみに私は“どちらにも甘えられたい派”です(即答)』


潤『お前だけはどっちも取るな!!逃げるなァァァァ!!!』



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